貴金属ETFの基本的な話は以前の記事に書き、銀は貴金属の中でも値動きが激しく売買機会も多そうなので、2017年7月に純銀上場信託(純銀ETF)を5,500円で50株だけ買ってみたことも書いた。
記事を書いた時点では純銀ETFは継続保有していたが、その後、売却と買戻しを行い、それぞれ記事に追記した。 その部分を再掲する。
【2020.2.25追記】
本日、純銀ETFは、6,100円ですべて売却した。米国株安、円安もあって貴金属は比較的堅調なので、無事売れた。税引き前で利益率は10%ほど、年率で考えれば4%ほどなので、資金効率はよくない。値動きのない高配当株を持っているのと同じレベルだった。うまくタイミングを捉えるのも難しいし、貴金属は積立でいいのかなという感想だ。
【2020.3.16追記】
偶然だが、上記売却は昨年来の高値だった。その後、急落してきたので、積立でいいと書いておきながら、本日4,700円で買い戻してしまった。他に色々難平買いもしていて資金の余裕がないので、20株だけだけど。
----- 再掲終わり
本日、純銀ETFは、6,100円ですべて売却した。米国株安、円安もあって貴金属は比較的堅調なので、無事売れた。税引き前で利益率は10%ほど、年率で考えれば4%ほどなので、資金効率はよくない。値動きのない高配当株を持っているのと同じレベルだった。うまくタイミングを捉えるのも難しいし、貴金属は積立でいいのかなという感想だ。
【2020.3.16追記】
偶然だが、上記売却は昨年来の高値だった。その後、急落してきたので、積立でいいと書いておきながら、本日4,700円で買い戻してしまった。他に色々難平買いもしていて資金の余裕がないので、20株だけだけど。
----- 再掲終わり
買い戻した日の前日、3月15日にFRBは1%もの緊急利下げを発表していた。低金利は貴金属には追い風だが、景気悪化は工業用途の多い銀にはマイナスだ。今回、緊急利下げが必要なほど景気が悪化しているのだという印象の方が強かった。
純銀ETF(1542)の半年チャート (出所:Yahooファイナンス)
買い戻した翌日の3月17日には、純銀ETFはさらに急落して4,200円をつけた。10%以上の急落なので買い増しするしかないかと思い、同値で指値したが買えなかった。
仕方なく、より下げていた純プラチナETF(1541)を引け近くに2,190円で買ってみた。余裕資金が減っていたし、まだ下げるかもしれないので30株だけ買った。こちらはまだ保有している。
純銀ETFは、翌日は戻したが、3月19日には年初来安値の3,990円をつけた。この頃、多くの銘柄が暴落状態で、それらを買ったりするのに忙しかったし、資金の余裕もなくなっていた。それで、結局、純銀ETFの追加購入はできなかった。その後、純銀ETFの株価は戻していった。
4月9日にFRBは2.3兆ドルの追加資金供給策を発表し、ついにジャンク債まで買い入れることになった。ドルの信認低下が強まり、相対的に貴金属の価値が高まることになる。純銀ETFは4月10日は一時ストップ高、終値は5,550円になった。
その後は、少し下げた後、順調に上げてきている。このところ、高騰してきた金に比べて銀が割安ということで、銀への投資をお勧めする人も増えてきた。有名どころではジム・ロジャースもいるし、YouTuberもいるらしい。そのせいか、最近、純銀ETFは基準価値よりも高く買われるようになってきた。純銀ETFは、銀地金100gの現在価値に連動する。最初は100g分だったが、信託報酬等の分(経費率0.59%)で少しずつ減っていく。
Bloombergのデータによれば、6月12日の終値6,190円でみると基準価値5,899円に対して5.78%も割高になっている。乖離率52週平均値は-1.71%なので、最近いかに買われ過ぎか分かるだろう。
このような割高感に加え、暴落してきたのでつい少し買い戻したものがずいぶん早く高値圏まで戻ったので、欲張らずに様子を見ながら売却することにした。
6月3日に5,980円で10株、6月10日に6,150円で10株を売却し、買戻し分を売り切った。投資額が小さかったので売却益は2.7万円と小さいが、率としては28%強、年利換算だと125%を超える好成績となった。
純銀ETFが暴落するようなことがあればまた投資すると思うが、今後の銀価格の上昇は純銀積立の方で享受しようと思っている。純銀積立の方は、もう6年近く続けている。 その頃から、金に比べて銀は安くなってきたと思っていたのだった。