我が家の玄関脇の植え込みの百日紅(サルスベリ)ようやく咲き揃った。先日紹介した樹齢二百年の百日紅とは違って、こちらは樹齢20年弱、高さも2mぐらいだ。
毎年、冬には切り詰めるので高くならないが、元々あまり大きくならない矮性の百日紅でしばらく鉢植えだった。玄関脇に地植えしたら、よく根付いてアゲハチョウのための柑橘類の樹と競うように育っている。
例年、もう少し紫が強い感じの色合いなのだが、今年は気候のせいかピンクが強い普通の色だ。だいたい世間より遅い8月中旬以降に咲き始め、9月に入ってから満開になる。
咲き始めが遅い理由は、うどんこ病で先端の方の葉から真っ白になっていくので、伸びた枝の先の方から半分くらいを5月下旬から6月上旬くらいにすべて切り落としてしまうからだと思う。毎年5月にうどんこ病が出始める。弱めの薬を散布してみたりしながら、白くなった部分を少しずつ切り落としたりしている。しかし、結局はうどんこ病の勢いに負けて、すべての枝を切り詰めることを余儀なくされる。そうして改めて伸びた枝の先端につぼみが付いていくため遅くなる。
うどんこ病以外でも、アブラムシがよくつく。植え込みの所に巣くっているアリが育てて、甘い分泌物をもらっているようにも見える。先端の芽の所にびっしりと付いていることがある。時期的にも5月頃が多い。今年は、不思議とアブラムシはほとんど付かなかった。
うどんこ病やアブラムシがたかると先端から切り落とし、特に肥料をあげたりもしないが、毎年よく咲いてくれる。開花期も1ヵ月以上あるので、長く楽しめる。庭木にはお勧めだ。