30年間同じ校区に子どもの幸せを願いながらの日々を盛り込んで発し続けてきました~
初めは学級数の40枚だったのが、学年6クラスの240枚になり、みどり学級通信は全校750枚の印刷数に変わっていきました。
もちろん全職員にも一人一人を見落とさないでね~という気持ちで配布しました。
学校のスローガンであった
ひとりはみんなのために
みんなはひとりのために
というテーマに迫る優しさの追求というか、思いやりを学ぶための資料にして欲しいと願って、みどり学級生の純粋な生き様を全校に訴えていきました。
障害児学級担任の10年間に出会えた仲間は13人でした~
半分の7人とは今も福祉作業室に行けば元気な顔に出会えます~
奈良に帰っても寂しさは感じないと思っています。
いつまでもモンタ先生とかヒヨコ先生とかニヤリと笑って目を逸らすとか思い思いの表現で温かく迎えてくれますからね~


一生の宝物を10年間で授けてもらえたのだと捉えています。
それまでの25年間での教え子は何千、何万と多いのですが繋がりは希薄で、地元で商売して店の跡取りになっているものくらいですからね~
みどり学級での出会いは保護者をも巻き込んで家族のような扱いを今も示して下さっているのですよ~
「奈良に帰ってきても泊まる家がないかもしれないもっちゃん、うちに来て何日でも泊まってや~」と涙の出るくらい嬉しい言葉をかけてもらえています。
安心して奈良に帰ろうと思っている現在です。
まず年度初めに、みどり学級ではどんな学習をしているのかを理解してもらおうと紹介していました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー抜粋
全校のみなさん、いつも声かけをしてくれたり笑顔で迎えてくれたり励ましのメッセージをありがとう!
みんなに守られ励まされてわたしたちは生き生きと学習を積み重ねています。
みどり学級の学習は、国語や数学といった教科学習と生産学習があります。
根気力をつけるためのパズル、版画、印刷。
ものを育て世話をする園芸。
糸や針で簡単なボタンつけやクロスステッチなどに取り組む被服家庭。
簡単なメニューならお任せのカレーやサラダ・味噌汁などの調理実習。
ドライバーやペンチや金づちやきりの使い方などを学ぶ技術。
そしてトランプやかるた、百人一首など、みんなの中でゲームを楽しみルールを守ることなど独特な学習内容があります。
今年からパソコンとワープロの時間も週二時間取り入れ、ローマ字入力をして絵本を作ったり、ゲームソフトを使ってパソコンに親しんでいます。
何といっても、みんなの身近においてもらってあるカレンダーは、みどり学級の一年間の学習が形として残っているものです。
来年のカレンダーのテーマは「友愛に燃えよう」という、校訓の二つ目に迫ってみました。
音楽の時間に愛唱歌集の中から、好んで歌うものをつないでみました。
そして、習字の時間に詩を書きました。
開校以来、毎年手刷りの版画カレンダーを生産しています。
今では予約が入るほどです。
1枚ずつの手作りの良さがにじみ出ていて、ほっと和める優れものだと喜んでいただいています。
表紙は「陽だまりの詩」という歌で、学級は陽だまりであるというイメージ
4・5月は「一人の手」という歌で、仲間との出会い。協力しあおうというイメージ
6・7月は「友達はいいもんだ」仲間づくりがすすんでいるというイメージ
8・9月は「輪になって踊ろう」意見の食い違いも出てくるというイメージ
10・11月は「夢をあきらめないで」団結してがんばろうというイメージ
12・1月は「愛は勝つ」級友を信じていこうというイメージ
2・3月は「夜空のむこう」一年の反省と展望のイメージ
こんなイメージでカットも入れて、来年の4月にみんなの手元にお届けします

版木に転写して彫刻刀で彫り、一枚ずつ手刷りをして色付けをするという気の遠くなるような工程ですが、みんなの喜んでくれる顔を思い浮かべながら、私たちはがんばっています。
「乞う、ご期待!」

明日に続く~