中2のKちゃんは、私のことを「モンタヒヨコ先生」と呼んでくれていました。
時々、ヒヨコとふざけて言って逃げ回ったりします。
九州のおばあちゃんの家のお土産に「ひよこ饅頭」のことが多いからかもしれませんねえ。
モリタ先生という言い方がKちゃんにはモンタと聞こえるのでしょう。
でも、発音がちょっとヘンでも、後の友達はKちゃんの言ってることを正しく聞き取ってくれます。
いっしょに生活しているって、スゴイことだと思います。
人は皆、顔かたちが違うように、人それぞれ豊かな個性があります。
Kちゃんは平衡感覚にすぐれ身軽なので自転車にも乗れるし、一人で中学一年の二学期から自転車通学が出来るようになりました。
一学期の間はお母さんが付き添って安全指導を行い、もう大丈夫ということで単独登校できるようになり、現在に至っています。
雨や風の強い日は、お母さんの連絡ノートはその事ばかり!!
小さな小柄なKちゃんは大きな愛に包まれて、「登下校を安全に」という目標で、地域の中学校に来ています。
卒業後も、大人になっても地域で生きていくKちゃんには「一人でも多くの友がいてほしい」というお家の人の願いなのです
今現在、高等養護学校を卒業して作業所に通っています。
19歳になって背丈も伸びて大人びてきていますが、笑顔はそのまま人懐っこさを漂わせています。
退職する時に中2でしたから、後ろ髪を引かれる思いの別れだったのですが、今度奈良に帰ったらいつでも会いたい時に会えますからね~
10年間で出会えた生徒数は13人。
仕事場所が作業室と作業所と2箇所あるので、ボランティアの曜日を変えれば7人には会えます。
奈良に帰ったときのライフワークだと楽しみにしています
後の6人は就職できて電車通勤しているはず~
友達の一人として大事に仲間に入れてくれていますから、とっても居心地の良い陽だまりを私はもらえているのです
同級生のTちゃんとMちゃんはメールが打てるようになりましたから、これからもずっとメルトモで過ごせます。
上級生のMちゃんとFちゃんも携帯電話からのメールを打って近況報告をしてくれています。
Mちゃんが私のメールアドレスを打ち込み、メールを送ってくれた時は本当に感動ものでしたよ~
よくここまで成長したなあとうれしくなりました。
その1年前の春から、ワープロ・ノートパソコン・デスクトップパソコンの古いのを家から学級へもってきて、自由に休み時間でも使える環境を作ってみたのです。
キーボードになれ、パソコンのゲームを自分で電源を入れて楽しみ親しむようになってほしいと願いました。
週1時間ずつ時間割の中にパソコンの時間を組み込み、個別指導を行ってきました。
家に帰って、お父さんのを触らせてもらえるMちゃんは、どんどん上達していきます。
週1回のパソコンの時間をとても楽しみにするようになってきていました。
興味のあることにちょっと手助けし、力を貸してあげると、目をみはるほどに上達をします。
まだメールの世界までは進んでいなかったけど、私がHPを開いたのを機に、先生のことをパソコンで見たいという気持ちが出てきたのか、「みどりノートにアドレスを書いてください」と言いにきました。
習うより慣れろで興味を示した生徒が9人中6人いましたからね~
もっぱらMちゃんはゲームソフトを使って、魚釣り・トランプ・ボーリングなどを楽しみ、お絵描きをしたり色塗りをしたりするのが好きだったのだけど、とうとうMちゃんは私のパソコンの中に、自分の存在を入力できたのです。
1度つながると、あとは卒業して大人になっても、Mちゃんとの関係は強い糸で結ばれることになります
Mデース
時間はかかるけど
自分でやりました
カレーよろしくね!!
カレーと言うのは3年間同じメニューで調理実習をし、家人がいなくてもカレーなら作れると言う自信をつける授業が毎週木曜日に2時間あるのです。
9人はみんなカレーが大好きです。
学習したことが、即おいしいものとして目前に現れるからたまらなく楽しい時間なのですね。
翌日のお母さんからの連絡帳に
「先生とメル友になれたとは、なんて素敵なことでしょう!
ありがとうございます!!」とありました。
とてもうれしい瞬間でした
Mちゃんは現在電車に乗ってお仕事です。
デイサービスに行ってお年寄りのお気に入りになってお手伝いが出来ています。
いつも優しい微笑を浮かべ、綺麗な素肌の持ち主なので頬擦りしたくなる花の19歳に育っていますよ~
退職する3年ほど前からの日々は私の35年の総括の日々で、人間って素晴らしい~と言う感動の毎日でした~
こんな安らぎの毎日でいいものなのかとふと立ち止まることもあったほどです~
この子らを光にしながら明るく輝く毎日を与えてもらっていたのです~
男女平等の責任のある職場で、切るか切られるかの真剣勝負の中を全力で走りぬけた25年~
13人の宝物を光にするのだと周りを育てようと努めた10年~
激動の35年は愛しい35年であり、まじめに生きた私の証しだと喜んでいます。
終わりよければすべて良し~
ひとまずここで完結とさせていただきますね~
このあと、たくさんのプチモナミの返信から通信がいかに喜ばれ期待を込めて迎えられていたかを紹介しようと思っていましたが、すべて自慢話につながる気がします。
聞き苦しい話の連続ではなかったかと自問自答の毎日でしたから、カットすることに決めました。
長い2ヶ月の毎日を楽しみに覗いてくださった皆様に深く感謝しながら~~
追憶から現実に戻りますね~
ありがとう~
元気な日々を過ごせました~
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