人間賛歌・もっちゃん4649

絵になるようなお月見 (2007年9月の自分史)


東向きの家なので、窓のカーテンを開けると特等席のお月見会ができます


午後遅くから雲ひとつない快晴に恵まれてきたので、母にお月見が出来そうよ~と教えてあげました。


何か行事があると大好物のごちそうに結びつけて喜ぶので、巻き寿司を作り、椎茸や小芋や

ホタテの煮付けはまん丸な形で満月にして、犬の散歩後ご馳走つくりに取り掛かりました。


お花はススキや萩やアキノキリンソウ・オミナエシ・彼岸花と野草の丘には秋が満載ですからね~


母の部屋にドンと豪華に飾って電気を消して月の出を待っていました。

徘徊を忘れさせる口実もあります。

すっかり意識は現実に戻れているらしく、静かにニコニコとその時を待っていました~


詩吟の会場に来ているので 迎えを頼みたいから電話をかけさせてくれ~というのが徘徊の原因で、

長い廊下を何回往復したかしれません


普段では考えられない歩行が可能になっているのです。

火事場の馬鹿力と言うのと同じかしら~と思いながらみていました。


お昼前に一回 転んでしまいました。


猫のように体を丸めているのでどこにも怪我はないようです。


母の部屋の中で危険はないし、1時間ほど床に座ってもらっていました。

私の仕事の休み時間とするためです。


私を見ると手招きをして起こしてくれと頼みますが、

「お手伝いをしたいと朝から言っている人だから、自分の事は自分でできないとおかしいわね~」

と知らん顔で通り過ぎました。


何とか起きようと試みているのですが、両足をまっすぐに伸ばしたままでは立ち上がれません。


「猫ちゃんのように四つんばいになってごらん~♪ そうしたら立てるよ(^^)」


「這えば立て~ 立てば歩めの親心~♪」と大声を出し、何回も繰り返しています。


機嫌はハイなのです~

すごいエネルギーなんですよ~


午後から動きは収まってきましたが、

「奈良の子どもたちは帰ったの~?  あなたの旦那様も帰ったの~?」

と 問いかけが始まり、とても気になるようです。


「休みが終わったからみんなお仕事が忙しいからね、おばあちゃんが元気そうで安心と言って

帰ったよ~」と調子を合わせると意外と得心できるようで、ちょっと静かになれるようです。


馬鹿なことを言うな~と遮ることは火に油だと感じました。


お月見を静かにしながら、「もう、さようならかもね~」とポツリ・・・


夕方の清拭の時も、「お世話かけるねえ、ありがとう~」と妙に改まった言い方でポツリ。


「百までは無理よねえ~」と昨日聞いた言葉だったので、さようならの時に向かっている

自覚があるのかしら~?と感じていました。


「いくつでもいいのよ~ 今でもありがとうって感謝できるなら、

私はお母さん頑張ったね~って褒めてあげるからね~」と こんな会話もしていたのですよ~


心の準備を始めているのかもしれないと思って見守っているところです。


満月が山から昇ってきたときの感動はすばらしいものでした~

待ち焦がれていた姿を見つけた喜びに 二人は両手を合わせて拝んでいましたからね~


こんな大きな感動のお月見は初めてだったような気がします。


”出た出た月が~♪”から始まって、”炭坑節”まで二人で歌っていたのですよ~


今思い出しても絵になるようなお月見でしたよ~

PS

『現在、コメントを受け取らない設定にしています。』

楽しいお喋りサロンとして、既存の掲示板と画像掲示板を活用したいと思っています。

入口は置手紙の下方にあります。

皆様のお越しを楽しみにサロンでお待ちしています(*^_^*)



  

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