人間賛歌・もっちゃん4649

出会いは一生の関わり

同窓会の記念写真を受け取った翌日に、感想をネット同窓会のBBSに投稿しました。

なにか、反応があるかしら~?と昨日は何の予定もなくのんびりとしていたので覗いてみました。

”そないに大層なことやないんです ”と言う題名で一人の投稿が入っていました。
私宛のものでした。
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投稿者:T・T
森○先生
「3年6組 担任・森○○子教諭」と書きましたが、別に”僕はっ、森○先生の教え子ですっ!!”と胸張って宣言したわけではありません(本当は、そうできたら一番いいのですが)。
僕はただ、自分が怪しいもんではないことを言いたいがためにクラスと先生の名を挙げただけなのです。
つまりは、自己証明の手段に使ったというわけでした。

それから、中坊の頃は先生にいい印象を持たなかったことですが、別に”女だてらに生意気だ、憎たらしい”とおもったわけではありません(昔も今もそのような感情は抱いておりません)。

うとましいというのはつまり、”求めもせんのに、いらんお節介焼いてきそうやな”ということであります。

でもこれは、生徒のお母ちゃんたらんと頑張ってきた先生には酷な言いかたかもしれません。
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以上が全文でした。

何を言いたいのかしら~?と一瞬思いました。

11月にネット同窓会ができたと言う知らせで行ってみると、一番乗りでT君の投稿があったのです。
自己証明のための書き出しでした。

感激屋の私ですから驚いて、コメを早速書きました。
よく覚えていてくれたね~などと。

12月頃だったか、T君の2回目の投稿がありました。

「母親が嫌いなのに担任がまたまた母親のように構ってくるうざい存在に思えた。
ブログを読んで見たら意外とタフガイなんだと感じた。」と言う内容でした。

生徒たちはタバコに手を出したり、茶髪にしたりいきなりそんな大それたことにはならないのです。

名札を付けないとか胸のボタンをきちんとはめないとか、上靴のかかとを踏んづけるとか、ほんとに些細な事からサインを送り始めます。

この信号を見逃すと次へと進んでいきます。

生徒の変化を見過ごすことが出来ず、当たり前のことを当たり前にできている生徒をほめるという存在を認める指導法を取ってきました。

家庭連絡カードはお褒めしますと言うタイトルでほとんど毎日発行しました。
親の喜ぶ顔を見たいと言う気持ちはいくつになってもありますから、穏やかな学級になっていきました。

ひょっとしたら、これがうざったく心から好きになれなかったのかもしれません。

今回で3回目の投稿でした。
それが今、伝えたいこととして現れているのかしら~?

しばらく考えて返信しました。
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T君、おはよう~^^

森○のことを思い出してくださったことに感謝いたします(^^)

35年の教職中に出会った生徒数は数知れず、他の仕事では得られないような魂の触れ合いをたくさんにいただけました。

今こうして過去のこととして過ぎていた教え子たちと22年ぶりに再会できてメールをし合えるということ自体、素晴しい喜びだと捉えています。

T君のことはお兄さんとの関わりもあったし、印象深く他の生徒よりも思い出としてあるのは事実です。

長男と同じ年の兄さんでしたし、次男と同じ年のT君との出会いでした。

3人の息子を育てていた母親でしたから、みんなの心の動きは顔の表情一つで手に取るようにわかっていましたから、あなたが私をどう感じ受け止めていたか、あなたの分析どおりだと今思っています。

すべての生徒から慕われ喜ばれるなんてことはありえないことです。

一つの富士山に登るのもたくさんの道があるように易しい道も険しい道もその登り方によっては様々な姿をみせますからね~

もう22年経ってしまいましたから、良い思い出だけを大事にして、あとは水に流していきたいと願います。

T君の中にある森○がつまらない評価であるのなら、それはそれで今更修復も出来ないことですし、許していただくしかありません。

中学校が荒れて揺れて、新聞のトップニュースで警察権導入と言う記事を流した次の年の新入生でしたから、構え方が正常を越えていたのかもしれません。

お預かりしている生徒の顔を見て「学校では私が保護者です!」とあらゆる場面で断言していた森○でしたからね~

いろんなことに首を突っ込む嫌なタイプと捉えられても仕方ない私であったことは認めます。

酷な言い方とは思いません。
いろんな受け取り方は十人十色ですから~

教職35年を終えた今、預かった生徒たちから逃げずにしっかりと守りきれた~と自負し大きく安堵しています。

同窓会の記念写真を見ながら、立派に成人してくれたねえと目を細め、頼もしく感じている今日この頃です。

後10年したら、同窓会に顔出しできるかな~?と今は母の介護を楽しませてもらっています。
また、お会いできる日があろうかと思われますが、元気でお過ごしくださいね。

”命さえ、わすれなきゃあ”
3の6の高○君にはもう会いたくっても会えないと最近聞いて落ち込んでいます。

くれぐれもご自愛くださいね~(*^_^*)

皆さんのご多幸とご健康をお祈りしつつ(^.^)/~~~
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40歳前にして伝えたかったことが噴き出すこともあるんだなあと感じました。
やっとメールと言う手段で自分の気持ちを伝える方法が得られたのかもしれません。

痒いところに手が届かなければ、またこの後も何らかのコメントを投稿することでしょう。
心の中のわだかまりはきちんと分かってあげなければ、解けませんからね~

しばらく様子を見たいと思っています。

学校での出会いは一生の関わりであり、責任を持つことだと自覚していますから、安心してください

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