人間賛歌・もっちゃん4649

傲慢な暮らしを

2年前の自分史です。
その時々でいろんなことを思うものなんですねえ~

38回目の結婚記念日を迎えました。

連れ合いからプレゼントを受けた思い出は10年位前になるかしら?
車を日産からトヨタに変えたとき、サイノスという車をプレゼントする~といわれたのと、銀婚式の記念に金時計をもらったことでした。

連れ合いは誕生日や記念日を忘れる性質なのか、私が「今日は何の日だ~?」と訊ねるから考えて適当に答えてやっと正解になることの方が多かった人です。

だから、記念品として彼にもらったものはあの銀婚式の金時計だけかな~?

車はサイノスからセリカ・MR2と息子たちの希望の車に乗り換えたし、退職後はランクスでまもなく車検を受けるつもり~
新車に乗り換える気はないし、スーパーで買い物程度のドライブ用だからその必要もないし~と思っています。

海外旅行に45歳過ぎから年2回くらい夏休みや冬休みに出かけていました。
その都度これは何回目の結婚記念にと自分で決めて宝石を買っていました。

オパールはオーストラリアで、ルビーは香港で、ダイヤはハワイでシンガポールでと、宝石との出会いを愉しむ旅でした。

彼も海外出張のときの土産は24金のネックレスやブレスレットやリングを選んでくれていたし、宝石箱がいつの間にか5箱ほどになっていました。

彼が健康体を授かったおかげで給料は自由に貴金属類に形を換えていたのです。
そして時々、連れ合いと宝石箱の中を眺めていました。

物質と愛情に恵まれ、優しい息子3人を授かり、孫は4人。

彼との出会いのおかげでリッチな人生を歩ませていただけたと今気付きました。

竹田での生活では結婚指輪が空気のように左手の薬指にあるだけ~
それで満たされています~

勤めていたときは今日身に付けている合計は2百万円くらいかな?とか心の中で計算してはほくそえんでいた変な自分がいました。

彼のポリシーもはったりが物を言う社会だったので、「男は服や~」とバーバリーとダックス専門だったり、腕時計や眼鏡などにも細かな気配りをしていました。
一流品しか身につけない人なのです。

食うか食われるかのビジネスの社会では、目の前の自分だけが相手に見える世界ですからね~
一分の隙も許されない真剣勝負なのですよね~

37年の結婚生活で、知らない間に私にも思い上がりの傲慢さが身についていたようです。
どこに出ても気後れしない度胸は服装や持ち物が決めるのだと~
それが心のゆとりだと信じていました。

人の値段は身に着けているもので決まるなんて傲慢な暮らしをしていたと反省しています。

竹田に宝石箱をすべて持ち帰ったけれど、一度も開けて見ていません。
そんなものがなくっても毎日が充実しているし、存在すら忘れているのです。

いったいこれはどうしたことかと不思議に感じています。

彼と二人で集めるのが楽しみで貯めた宝物だから、半分は彼のものです。

そのうち耐火金庫を買って保管しておきましょう~
結婚記念日の朝、ふと宝石箱のことを思い出しました。

一度全部を出して久しぶりに眺めてみましょう~

弱い自分を高価な品物の鎧で固め、闘っていたのです。
本当は強かだからそんな必要はなかったのに~~

今なら本当の輝きの美しさが見えるかもしれませんね~

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コメント一覧

tuyosi
輝いて
服装や宝石で身の回りを整えたもっちゃん、きっと素敵な女性に写っていたと思います。

でも介護のために故郷に帰って一生懸命に生きている貴女の方が輝いて見えます。

どんな宝石にりも負けない美しさが見えます
宝石を大好きな花に変えての田舎での生活をこれからも楽しんで下さい。

遠くの地より何時も見守らせていただいています。
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