独り言を『ささやいていく』適当に!

後で『思い出すため』に書いたメモのようなブログです。

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ【映画の感想】

2024-10-28 12:12:38 | ⑤長めの感想(映画+アニメ)

2024年のスリラー映画、駄目なとこはあるが全体で見ると酷くはない。


ピエロメイクのアーサーが、テレビ番組の司会者を殺害する事件が起きた(前作)。
彼は刑務所に収監され「個人」「2重人格」どちらの犯行によるか裁判が行われる。


ジョーカの続編が告知され、ミュージカルになるだろうと報道されていた。
その時に前作を観た人は「ミュージカル?」「大丈夫か?」という反応になったと思う。

で、観たんだけど、観たのは2週間前なので記憶はちょい不安定です。

 

俺としては、ミュージカルシーンを入れることは問題はない。
ミュージカルシーンの出来が著しく悪いのが問題だということ。

ともかくミュージカルシーンが酷い。
ミュージカルとして「魅力的に描くための演出にこだわり作る」のではなく、ただ普通に撮影して歌わせてるような感じ。ともかく雑という印象。

歌自体にも「魅力がないの」で、観ていて「ただの罰ゲーム」

 

ただ、ミュージカル以外の物語に関しては、そこまで悪いわけではない。

アーサーを演じる「ホアキンフェニックス」は、本当に凄くて、前作と同じキャラクターを演じようと素晴らしく尽力していたと思う。

冒頭の刑務所の彼の後ろ姿「肩の肉付き」には恐怖を感じた。

ホワキンフェニックスの演技を楽しむだけの映画、レディーガガ?うーん。

 

駄目なとこはあるが、全体で見ると酷くはない映画だった。

 

 

以下箇条書きメモ。


気になったのは、「事実の妄想(嘘)」のラインが奇妙な点。

 

・1作目は事実と妄想(嘘)を混ぜ観客に分かりづらくさせた(ジョークer)。
・1作目の最後で全部嘘だったと思わせるようなズルい作品。
・2作目は1作目で起きたことを事実として捉えて作られてる裁判劇。
・1作目で違和感が少ない作りが、2作目では違和感がある作りになってる。
・妄想として分かりやすいミュージカルシーン、けど事実であろう物語パートも奇妙。
1作目のアーサーの妄想とは違う「別人の妄想」を見せられてる感じ。
・人間は「簡単に変わらない」明らかに違う場合は「別人に・が」成りすましてる可能性。

 

映画を観てる時に終始感じて、見終えた後の違和感の正体。

 

・刑務所で出会った男アーサー(ホアキン)と女性リー(ガガ)、アーサーに対して、リーは手と指を使い銃の形を作り、自分の頭に向けて撃つシーン。あれが違和感の始まりで、1作目で観たあのシーンと同じ。

・2作目も(ジョークer)、けどアーサーの妄想では無くて女性「リー」が妄想した
物語という印象。

・もしくは、「アーサーの経験する事実」と「リーの妄想した世界」をリンクさせた世界を見てるような、映画の架空世界の中で存在する「リアリティの欠落」

・女性リーが、アーサー(ジョーカー)に対して妄想した「乙女のポエム(ミュージカル・物語)」「リーのジョーカーer)みたいな感じ。

・終盤の階段を上がるアーサー、階段の上にいるリー、そして以降の展開。
それは「全てを知る者、神としての視点」での語り手として、リーが見えた。

 


陰陽師0【映画の感想】

2024-10-21 23:09:57 | ⑤長めの感想(映画+アニメ)

2024年のファンタジー映画、ある意味で勉強になったがダメな映画。

 

平安時代、占いが国の運命を決めており、占いは陰陽師が行っていた。

町で殺人事件が起きたことで、犯人を捜すことになるが・・・みたいな感じの話。

 

この映画は、大きな意味で3つの話になっていた。

1つ目は、重要な役職の男が殺されて、その犯人を見つける話。

2つ目は、姫様みたいな女性と位の低い男の恋愛話。

3つ目は、主人公の安倍晴明が自分の両親を殺した犯人を捜す話。

しかし2時間近くの時間がありながら、それらが上手く描かていたかと言えば疑問。

 

とりあえず冒頭から10分くらい映画の世界観とか状況を説明してるんだけど、長い。

そして学校の講義聞いてる感じで眠い。

色々語るのはいいけど、面白味もなく、何が重要なポイントかも見えないので観ていてツマラン。

 

序盤は、全体像よりも主役の安倍晴明について描いた方が、いいじゃね?とか思いながら退屈に観てた。

殺人事件が起きた辺りから、『作品の方向性』が見えてくるので、印象は多少マシになる。

しかしマシにはなったけど、別に面白いわけでもない。

語るとこが、あまりない映画で空気感もあるので、すぐ忘れそう。

 

この映画を観て思ったのは、映画のブログを書く時に『あらすじを永遠と書くのは良くないな!』と良い意味で勉強になったがダメな映画だった。冒頭からダラダラ世界観の説明してる映画と同じ。注意したい

 

 

■色々思ったこと。

・1000年前の人間を描くということで、分かりやすくするために現代の言葉に変えていたけど、それにより「令和の人間」が平安時代の人間のふりをしているようにしか見えない。会話の仕方や演技自体も現代的なので奇妙。

・冒頭の説明で大きな字幕が『ドーン』と何度も連発して出て来るので、正直かんべんしてくれ!と思った。ギャグ?

・殺人事件の話だけど、犯人を捜すというサスペンス・ミステリーとしては、出来が悪い。

・途中で派手なVFX・CGシーンが見れるけど、実写映画「進撃の巨人」を連想した。安倍晴明が長髪になるので、エレンイエーガーみたいに見えたり。

 


かがみの孤城【映画の感想】

2024-10-16 23:51:52 | ⑤長めの感想(映画+アニメ)

2022年のアニメ映画、感想はとても残念。

6人中学生たちは、現実の世界と鏡の中にある世界で生活することになる。
彼らには心の中に悩みがあったが、鏡の中で交流していく中で徐々に変化が訪れていく・・・。


監督が「原恵一」なので観た。知らん監督なら観ない。

冒頭で暗い、子供の話ぽいのでスルーしそうになったけど、頑張って最後まで観た(中高生の話が多くないか?日本アニメ)。

言いたいことは、以下箇条書きで。

1、途中までは、中学生の不登校、教師の問題、親との関係、悩みがある人間の告白の場の重要性など、「社会的に見る価値がある」と言えそうな部分がある。

2、鏡の世界に存在するルールを破る話前後辺りから、物語は急激にバランスを崩していく。
まるで無理やり風呂敷を畳むような強引な話運び。

3、監督がやりたいことを実現した後は、原作の物語を「お仕事として」実現するような感じ。

4、鏡の世界と城、狼の少女、願いが叶う話、ルール等はあまり有効的に描かれてはいない。

5、結末まで観ると、本作は「ある少女」と「ある少年」を主役にすべき話だったけど、作品としては上手くいっていない


6、結末のための描き方ではなく、やりたい事を実現した後に原作に近づける終わり方で作ったような感じ。
そのため、終盤から結末にかけてカタルシスはなく、唐突に「実はこうでした!」と主張しているようにしか見えない。

7、原作の小説は500ページ以上あるらしいので、映画化は難しい題材だったのでは?という結論。
けど、その場合は「大幅に情報量を削り2時間でまとめる方法」を使うしかないが・・・だいたい揉めるのよね、そのパターン。

8、たぶん原作を読んだ人の感想が最も参考になるような気がする

9、途中でキャラクターの顔を隠す演出があるけど、これは堤幸彦監督の作った『スペック』での演出と同じように否定的な印象。単純に演出として失敗で「一番失望したシーン』かもしれない。

9、本作を単品として映画作品として評価するなら、残念な作品だった。




マッチング【映画の感想】

2024-10-16 23:11:33 | ⑤長めの感想(映画+アニメ)

2024年のサスペンス映画、タイトルの意味ってなくね?

結婚に関わる仕事に就いている女性は、殺人事件の犯人と疑われ仕事を干される。
仕事で出会った男と真犯人を探すことになっていくが・・・という話。


この映画の印象は、タイトルから連想する物語(作品)とは違う、「結末」のために作られた物語ではなく「後出しジャンケン」で作られた作品。

最近観た映画だと邦画「あんのこと」「お前の罪を告白しろ」やアニメ映画「かがみの孤城」みたいな感じ。

結末のための物語ではなくて、途中で強引に導入した物語を結末に入れるパターンだった。

この手のパターンの場合、「冒頭から観てたの馬鹿らしくね?」とか思ってしまったりするんだよね。

当然、カタルシスなんて生まれるわけがない。

生まれるのは「は?え?何コレ?」という印象だけ。

最後にカメラ目線で「笑って終わるシーン」は、入れるべきでなかったね。



おいしい給食 Road to イカメシ【映画の感想】

2024-10-14 22:09:38 | ⑤長めの感想(映画+アニメ)

2024年のコメディ映画、テレビドラマの2時間スペシャルみたい。

中学校の主人公の教師は、給食が大好きな男。
しかし、町長が給食のシステムとルールを変更しようとしたことで、揉め事が起き始めるが・・・。


アマゾンプライムビデオで観た。

感想を書いたんだけど、操作を間違えて文章が全部消えた。
そのためもう一度書くモチベーションは消滅。

とりあえず、箇条書きで適当に書いておく。

1、日本で公開される映画のタイトルに「劇場版」と書いてあるパターンは『テレビ番組を映画館で流します!』というメッセージだと思っているが、今回も該当している。

2、冒頭で多数のテレビ局の名前が画面に表示される。1と同じく「そういうことです!』というメッセージ。

3、対象年代は、幼稚園から小学生のキッズと親。過去作品のファンの人向け。

4、序盤に「説明台詞で』状況を説明してくれるので過去作品を観ていなくても楽しめると思う。
俺は過去作品を全く知らんが、問題はなかった。

5、主人公の教師が心の中で考えたことを「実況していくスタイル」で、まさに説明台詞な感じ。途中で頭痛くなってきた。

6、味の変化について熱く語ってた感があるが「味の元で味を変更だ!」みたいなシーンがあれば少し評価が上がるかもしれない。

7、映画は料理と違って味変出来ないので、大変だと思う。
「味の素」も使えないので、音響スクリーン環境変える程度か。

8、「忖度無し」で評価するなら、評価は「Ⅽ-」

9、俳優の石黒賢を久しぶりに見て懐かしい感じ。振り返れば奴がいるが久しぶりに見たくなった。

テレビドラマの2時間スペシャルみたいな作品だったな。
「映画として評価」するか「テレビドラマとして評価するのか」人それぞれだと思いますが、俺は前者。