ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

中山道を歩く(25:望月) 長野県望月町 5 km 2013.10.13


(写真は、望月宿のご当地グルメ「みそかつ丼」)
望月地区は、石仏が何と!3千以上存在する石仏の里
だそうです!!
また、石仏の中でも、村人の安全や旅人の無事を願う道祖神
だけでも、望月地区には、約140もあるそうです。

望月宿の入口にも道祖神が建っています。

望月宿に入ると、至る所に「ご当地グルメ・みそかつ丼」の
ノボリが旗めいていて、どの食堂にも、みそかつ丼のメニュー
があります。

取り敢えずそのうちの1軒に入って、腹ごしらえの昼食です。

みそかつ丼(1,350円)
メニューによると、カツは黄金豚のロース、雁喰(がんくい)
味噌使用黒豆の甘味を生かした吟醸タレ、とあります。
「雁喰(がんくい)豆」は、望月周辺で、昔から栽培されて
いたといわれる黒豆の一種で、この豆を復活させ、地元で
醸した雁喰味噌を使用して誕生したのが、「みそかつ丼」
だそうです。
美味い!ロースがふっくらとして柔らかく、こんなに美味い
ロースカツは東京でも食べたことがありません

望月宿は、現在の商店と江戸時代の家並みが自然に融合して
おり、趣のある町並みです!

また資料館などの施設も充実しており、時間をかけて見物
したい宿場町です。
以下は、望月宿の町並みの風景です。


  




上の写真は、名主で、旅籠と問屋を兼ねていた真山家の住宅
(旅籠大和屋)で、江戸時代の様子を留める国重要文化財です。
2階が1階よりもせり出した出梁(だしはり)造りで、連子
格子の建物は、まるで時代劇のセットです!!

真山家住宅の隣は、下の写真の脇本陣だった鷹野屋です。



上の写真は、井出野屋旅館で、3階建ての建物で現在も旅館を
営業しています。

上の写真は、履物屋の江戸時代の下駄の看板です。

望月歴史民俗資料館(300円)は、本陣跡にあり、古文書・
絵図やパネルで宿場町の歴史を展示しています。

見どころは、本陣大森家の宿札(大名などの宿泊のときに
掲げた看板)です。


(資料館の駒つなぎ石)
望月宿の外れに、写真の大伴(おおとも)神社がありました。

毎年8月15日には、勇壮で幻想的な火祭り”榊祭り”(信州
の奇祭)が行われるそうです。
  


広重の浮世絵は、望月の東の瓜生(うりゅう)峠を描いたと
いわれています。

(瓜生峠については、この前の宿場町の八幡宿を見てね。)
谷を隔てた右手の山が浅間山です。
望月宿の東北にある御牧ケ原(みまきがはら)は、昔、望月牧
といい、朝廷で使用する馬を飼育していました。
ここの馬は、全国一の最優良馬として、8月15日の満月の日
に天皇に献上していました。
広重もこの事を踏まえて、満月と共に、2頭の馬を描いて
います。
馬子が茶箱を積んだ馬と油の樽を積んだ馬を引いています。
坂の途中では、老人の旅人が、満月を眺めながら一服して
います。
望月は、この様に、平安時代から優秀な馬産地として豊かな
地区だったようです。
望月の宿場町を抜けて、狭い田舎の山道や田んぼ道を歩いて、
茂田井(もたい)へ向かいます。


  


緩やかな起伏の県道を暫く歩くと、望月宿と芦田宿の途中
にある間の宿(あいのやど)の茂田井(もたい)です。







望月宿と芦田宿で対応出来ない大通行の際に、中間の宿として
使われたそうです。
茂田井宿は、白壁の塀や土蔵の家並みが残り、また、道の横を
流れる綺麗な用水は、現在でも生活用水に利用されているそう
です。





上の2枚の写真は蔦屋(大澤酒造)で、敷地内には、民俗資料
館(無料)があり酒造りや街道文化の資料を展示しています。

茂田井地方は、良質米の産地として有名で、そのため造り
酒屋、蔦屋(つたや)と叶屋(かのうや)の2軒があります。
次の写真は、若山牧水歌碑です。

大正年間、牧水は、この茂田井の地に滞在し、酒を愛飲し、
多くの和歌を残しました。
歌碑には、”白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒は
しづかに  飲むべかりけり” と刻まれています。


上の写真は叶屋(武重家)で、国の有形文化財です。
茂田井宿を抜けると、直ぐに石割坂という急な坂になります。


勾配がきつく、大きな石があり、通行に不便だったため、石を
割り中山道を開通させたので石割坂と呼ばれたそうです。

浅間山を遠くに眺めながら、次の芦田宿へ向かいます。
そして、芦田川を渡れば、もう芦田宿です。

望月宿から芦田宿までは、約5キロです。

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コメント一覧

ウォーク更家
茂田井宿
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
わざわざ、昔の中山道踏破の茂田井宿まで遡って、読んでいただきありがとうございます。

やはり、長野のお昼は、何といっても蕎麦ですが、みそかつ丼も、この地区のB級グルメで有名だとあったので食べてみましたが美味しかったです。

そう、街道沿いの道祖神、写真としてはいいですよね。
iina
茂田井宿 
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/29e98d10d3369ac34b87f904b3c22688
更家さんも、iinaと同じ10月に茂田井宿を訪ねたのですね。^^

そうでした、道祖神も見かけました。当たり前すぎたと思ったか、撮り忘れました。(^_^;)
      やはり、街道愛好者さんは素人とは違う丁寧な視点をおもちです。

長野の3日間は、お昼に蕎麦ばかり食べてましたが、「みそかつ丼」もおすすめだったのですね。



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