風のいろ 土のぬくもり

風が好き。風のいろが好き。風のにおいが好き。風のささやきが好き。自然に抱かれ、土のぬくもりを感じていたい♪

【命の教室】~情熱大陸「高校教師・真鍋公士」~

2013年02月26日 | 独り言
毎週興味を持って観ている「情熱大陸」。


2月24日(日)の内容は、
高校教師・真鍋公士」。


専門高校・食品流通科1年生を対象に、
卵から育て飼育したニワトリを、
最後は絞め、解体して食べる。
という授業を追ったドキュメンタリー。


カメラに映る生徒たちは、
今時のごく普通の高校生。
産まれたばかりのニワトリを、
目を丸くして見つめる生徒たち。
日々成長していくニワトリと接している生徒たちは、
実に生き生きとしている。


しかし、
解体の日が近づいてくると、
彼らの瞳には、
葛藤の色が深く、濃く、刻まれていく…。


過去に、
「ブタがいた教室」という、
小学校のクラスでブタを育て、
最後はそのブタをどうするかという、
同じく「命の教室」を扱った番組があり、
映画にもなった。


「ブタがいた教室」とは違い、
この食品流通科1年生の生徒たちは、
最後は、自分たちの手で、
ニワトリを絞め、
解体している。


解体するか、解体業者に引き渡すかの最終選択は、
生徒たち自身に委ねられている。


「自分で飼育したニワトリなんだから、
最後まで自分で責任を持ちたい」、
と語る生徒。


一瞬酷にも思えるこの授業、
「ブタがいた教室」同様、
この「命の教室」に対しても、
激しい賛否両論があると思う。
しかし、生徒たちと正面から向かい合い、
温かい心で見つめる真鍋公士氏の姿、
葛藤の先にある生徒たちの、
心の成長にホッとさせられる。


ニワトリを通して、
心の深い部分で、
命の尊さを身を持って経験したこと。
こんな素敵な教師と生徒との出会い。
胸が熱くなった。
そして、軽い嫉妬の気持ちも湧いた。


題材は何であれ、
やっぱり、
人と人の出合いは素晴らしい。


命があるということは、
本当に素晴らしい。