「キラキラ☆プリキュアアラモード」第43話「かくし味は勇気です! ひまりの未来レシピ!」の感想です。
~ オープニング前 ~
今日も、キラキラパティスリーは、多くの客で賑わっていました。
そんな中、いちかと同じクラスの女の子2人が、どのスイーツを選ぶかで迷っていました。
そこに、ひまりがやって来ました。
「それでしたら、季節限定のマロンリスプリンはいかがでしょうか?」
そして、2人は、マロンリスプリンを選びました。
その直後、ひまりは、りさから声をかけられました。
「有栖川さん、最近変わったよね! 前は、何ていうかちょっと話しかけづらかったけど、今は全然そんな事ないもの!」
「そうそう!」
「その・・・、だったら嬉しいです!」
りさはひまりに、スイーツ番組のアシスタントオーディションの話を持ち掛けました。
以前、スイーツのインタビューをしたり、イベントの助手をしていた事から、出てみてはどうかと考えたようです。ひまりの答えは・・・、
「はい! 私、挑戦してみます!」
~ Aパート ~
後日、ひまりは、「スイーツの科学」の著者である立花先生の研究所に来て、スイーツの勉強をしていました。
「また新しいレシピは増えているようじゃな。そのノートは、ひまり君の知性と努力の結晶じゃな。」
「あ、ありがとうございます!」
また、ひまりは、スイーツ番組のオーディションを受ける事を報告します。
「私、先生のように、スイーツの素晴らしさを沢山の人に伝えたいんです! そのためにも、臆病な自分を変えなきゃと思って・・・。」
「そうじゃな・・・。まあ、何でも挑戦する事は、良い事じゃ! ひまり君らしくな!」
「私・・・、らしくですか?」
「うむ。そのノートのように!」
「はい!」
オーディション当日を迎え、ひまりはTV局に。
TV局には、いちか達もついていってました。
少しして、控室に入ってみると・・・、
そこはまるで、アイドルのオーディションのよう。また、控室の外で待機しているゆかりとあきらの元には・・・、
どうやら、ゆかりとあきらをスカウトしたいそうです。
もちろん、2人は断ります。さらに、シエルは、一流パティシエとして名を馳せていた事から、マスコミに追いかけられていました。
控室内のアイドルっぽい雰囲気に、ひまりは困惑します。
「ひまりん!」
「みんな・・・。」
「何だよ、緊張してるのか?」
「大丈夫? ひまりんのスイーツ愛は誰にも負けないんだから!」
「はい! 頑張ります!」
オーディションが始まりました。
少しして、ひまりの出番が来ました。マネではありますが、ホイップしながら、オーディションに応募した理由を話すよう求められました。
「私はスイーツが大好きです! スイーツを食べるだけじゃなくて、作る楽しさをみんなに伝えられたらと思っています!」
「たとえば、このホイップも、その用途によって、色々なやり方が・・・、」
「ど、どうしましたか・・・?」
「あ、あの。このホイップは何に使うものでしょうか?」
「ええ・・・。」
「生地全体に塗るためでしょうか? それとも、スイーツをデコレーションするためでしょうか? 用途によって泡立て具合が変わるんです!」
「そもそもホイップをするのならば、きちっと氷を当てて冷やさないと!」
「あ・・・、あの・・・、その・・・。」
「本当に美味しいスイーツのためには、きちっと科学に基づいて作らないと!」
「有栖川さん!」
「あ・・・。」
「そうじゃないんだよなあ・・・。熱心なのは買うけど。」
「わ・・・、私・・・。」
「その話いるのかな?」
「え・・・。」
「失礼いたしました・・・。」
「ひまりん・・・。」
その後、いちか達は、またチャンスはあると、落ち込んだひまりを励まします。
「そうじゃないんです・・・。私・・・、自分が変われたのかなって思ってたのに・・・、結局何も変わってなかった・・・。」
「ひまりんは、前からずーっと、ひまりんだよ!」
「え・・・?」
「大好きなスイーツに一生懸命で、だからこそ、人にもスイーツにも優しいひまりんで。ひまりんの良いところはね、変わらないままだと思うよ!」
「でも・・・、臆病で、人見知りで・・・、そんな自分にはもう戻りたくないんです・・・。」
「変わりたいと思うのは、悪い事じゃない。でも・・・、」
「ひまりらしさまでなくす必要ないんじゃない?」
「私らしさ・・・。」
「ウィ! らしさって、とっても大事!」
「だからさ、いいじゃん! そのままで!」
「でも、嫌なんです・・・! 失敗ばかりの私らしさなんて・・・、どうしても、好きになれません・・・。」
「ひまりん・・・。」
エリシオは、そんなひまりに狙いをつけました。
そして、行動開始。ディアブルのカードを使って、オーディションスタッフ達や出場者達の心を闇に染めていきました。
これは闇の力によるものだと察するひまり。
その直後、ひまりの目の前にエリシオが現れました。それも、スイーツノートを持って。
「これが、あなたの心を減らしているのですね。ならば・・・、」
「私のスイーツノートが・・・。」
「こんなものがあるから争わねばならないのです・・・。」
~ Bパート ~
「私の・・・、スイーツノート・・・。」
「大切ですか? そんなものは捨てて、いっそ闇のあなたに生まれ変わったらどうです?」
そして、エリシオは、ノワールメタモルフォースで探偵姿にチェンジ。
その後、ひまりは、あるものを見せられました。
「ねー、しってた? プリンって、せかいじゅうにあるんだよ! えへへ・・・。ほんでけんきゅうしたの!」
「スイーツはかがく! ただしくつくらないと! ねえ、こんど、みんなでさ・・・、」
「そのはなし、いるか?」
「え?」
「それより、きのうのテレビみた?」
「みたみた! らんこちゃん、うたうまかった! ひまりちゃんはみた?」
「みてない・・・。」
「えー、ほんと? ひまりちゃん、かわってるね。」
「そう・・・。1人ぼっちのあなた・・・。」
「臆病で人見知りで落ち込んでばかり。」
「そう・・・、だから私は、1人でスイーツの研究を始めて・・・、もっとスイーツにのめり込んだ・・・。」
「そして、ますます1人になっていった・・・。」
「1人・・・。」
「1人・・・。」
「1人・・・。これが・・・、私・・・。1人ぼっちの・・・、私・・・。」
「そう。おどおどし、小さなリスのようなあなたには、闇の方がお似合いです。」
「無理せず、こちらにいらっしゃい。」
「あ・・・。これは・・・、焼けた・・・、ノート・・・。」
「いちかちゃんと作ったバケツプリン・・・。女の子に形の訳を伝えられたチュロス・・・。立花先生のイベントで作ったケーキポップ・・・。」
「キラパティみんなで作ったスイーツの数々・・・。」
「いっぱい・・・、いっぱい・・・、レシピがある・・・! 私は、沢山のスイーツで・・・、沢山の人に出会ってきた・・・。」
「私は・・・、1人じゃない・・・!」
そして、自分を取り戻したひまり。そのまま、変身します。
バトルスタート。ホイップ達とも合流しますが、エリシオにまとめて拘束されます。
「そのままのあなたじゃ、またいつ周りから人がいなくなるか分からない。どうせまた失敗ばかり・・・。」
「はい・・・。きっと、また失敗すると思います・・・。でも、私だから仕方ないんです・・・。」
「私は自分を変えられなかった・・・。でも、全部変える必要なんてなかった・・・。私は私のままで・・・。」
「それでもスイーツがあれば、これからも新しい出会いが待ってる!」
「スイーツが大好きな気持ちと、ほんの少しの勇気があれば、私はきっと・・・、前に進んでいけます!」
そして、カスタードは拘束を打ち破りました。エリシオの攻撃もカスタードイリュージョンでかき消します。
ホイップ達も拘束を解き、ファンタスティックアニマーレを放ちました。エリシオの変身形態を打ち破り、自身は撤退。
周りの闇も消え、オーディションも再開されました。
「君、何やってるんだ! 次、君の番だよ!」
「え!?」
カスタードはオーディションに連れられました。次の人がカスタードに似た衣装を着ていた事から間違えられているようです。
そして、カスタードとして、2度目のオーディションの場に。
「よーし! 私は私のままで!」
「え? マネでいいんだよ?」
「説明します! 生クリームは、冷えた状態でホイップすれば、滑らかで口あたりの良いホイップができるんです!」
「ボールを揺らしながら混ぜると、泡立てやすくなるんですよ!」
「これはオーディションだから、作るフリで構わん!」
「私はスイーツが大好きなんです! 中途半端なマネなんてできません!」
「私は、キッチリやるのが楽しいんです!」
「だって・・・、スイーツは科学ですから!」
オーディションが終わり、帰路につくひまり達。
「ノート、残念だったね・・・。」
「いえ・・・。今までのレシピは全部、この中にありますから・・・。」
「ひまりん・・・。」
「それに、これから先、自分がどんなスイーツノートを書いていくのか、今とってもワクワクしてるんです!」
「ひまりんってば、ホント、スイーツが好きなんだね!」
「はい! スイーツと、その・・・。」
「その・・・、スイーツと、スイーツが好きな今の私が・・・、大好きです!」
今回は、これで終了です。
次回:「雪に秘めた想い! 愛をさけべ、あきら!」
ある日、あきらは、みくの病気を治したいと、研究者になる事を夢見ました。
しかし、それを聞いたみくに絶対ダメだと言われてしまい、あきらは戸惑います。そして、その夜、みくが病院からいなくなってしまい・・・。
みくは、どうして、あきらの夢に反対したのか? また、病院から抜け出たみくは、どこに?
今回のエンドカード
あれ、前話のようなギャグで来なかった。カスタードとしてオーディションに臨んでいるところが来ると思ってたんだけどなあ。
まあ、ギャグで来る事が異例でしょうし、別にいいか。(お姫様抱っこはギャグなのかよ(笑))
【まとめ】 ※今回もかなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
ひまりは、スイーツ番組のオーディションに応募し、自分らしさを披露した事で、スイーツと、スイーツが好きな自分が一層好きになりました。
ひまりって、本当にすごい子だよなあ・・・。そんでもって、笑顔が可愛過ぎ!
今話の感想を簡単に述べると、こうですね。成長期待度の高い子の最後のメイン回という事で、視聴前はものすごく楽しみにしていたのですが、期待以上の感動をいただきました。
特に、自力で「みんな」の大切さを思い出し、エリシオの策略から抜け出して、自分を取り戻したところでは泣きそうになってました。本当に成長したよ、ひまりは・・・。
さて、今話を視聴された方は、気付いたでしょうか? オープニング歌手の駒形友梨さんと、エンディング歌手の宮本佳那子さんが本人役として出ていた事に。
ちなみに、2人のビジュアルは、以下の通り。
駒形友梨さんが演じた「ゆり」。
宮本佳那子さんが演じた「かなこ」。
こう見ると、「ああ、そういえば、いたな」と感じた方は多いんじゃないのでしょうか?
まず、ゆりについては、おしとやかな感じがしますね。まあ、オーディションでは、スイーツ両手に玉乗りという過激な事をやっていましたが。(笑)
もしかしたら、駒形さんもできるんでしょうかね? うーむ・・・。まあいいや、次いこう次!(笑)
続いて、かなこについては、何かやんちゃな感じがしますね。っていうか、宮本さんって、こんな感じでしたっけ? 全然本人に似てない気が・・・。
また、スカートや髪の色が紫なのも目が行きますね。これは、「ドキドキ」で演じたキュアソードのキャラクターカラーを意識していたのかも?
かなこは、オーディションでの描写がありませんでしたが、もしあったら歌ってたんでしょうかね? それとも、「~SONG BIRD~」をBGMに何かやってたのかも?
2人とも、今話限りの出番でしたが、なかなか楽しませてくれました。
では、そろそろ、今話のメインを飾ったひまりについて語りますか。今話のポイントは「自分らしさを貫く勇気」ですかね。
ひまりは臆病で人見知りな性格。そうなったのは、幼少期にスイーツ自慢を一蹴された事が響いています。
自分の趣味がああやって否定されると辛いでしょう。そして、人は、失敗や苦い思い出を引きずりやすいところがあります。
自分らしさを出した結果がああなってしまうと、自分が嫌いで、ああいう経験をしないためにも自分らしさをなくして生きていきたいなんて考えるのも、仕方のない事なのかもしれません。
ですが、人は誰だって失敗します。完璧な人間などいやしません。
「完璧」を意味する「パルフェ」をプリキュア名に持つシエルにしたって、卓越したスイーツ作りの腕は持つものの、それがピカリオを追い詰めていた事には気付いていませんでした。
それでもプリキュアになれたのは、スイーツでみんなを笑顔にしてあげたいという気持ちを持ち続けられたから。そんな自分らしさがピカリオに認められたからです。
自分らしさは時に、失敗や迷惑を招く事がありますが、それを「熱意」と捉えて認める人達だっています。そして、そこから、夢や希望とかが生まれるのでしょう。
大事なのは、失敗を怖れず、自分らしさを貫く事なのでしょうね。
それに、このアニメが女児受けである事を考えれば尚更でしょう。
変に誰かを気遣って、らしくない事をやってしまっては、楽しめるものも楽しめないでしょう。子供達は多大な可能性を秘めていると思うと、それはもったいない話。
そうならないためにも、自分らしく笑顔で楽しもう! 今話では、そう子供達に伝えていたように思います。ひまりは、メインキャラ6人の中で背丈が低く、女児目線に近い子ゆえ、より伝わったんじゃないかと思いますね。
失敗や迷惑は、私達大人達がフォローすればいい話。場合によっては、子供達の成長を促すために、子供達に任せるのも良いでしょうね。
また、今話を見終えて、ひまりの笑顔が結構多かった印象も受けました。これまでの勇気や挑戦が自信に繋がっていると成長を感じたり、本当にスイーツが好きでたまらないんだろうなと感心しました。
いちか達と出会うまでは、こんな笑顔はあまりしてなかったんでしょうね・・・。過去の苦い経験から、人と話す事を極度に避け、1人でいる事が多かったでしょうし。
両親や祖父母など親戚に対しては、スイーツ自慢が受け入られていたのかもしれませんが、ひまりについては、親戚がまったく出てきてないため、そんな感じはしないんですよね。そういえば、この子だけですね。メインキャラ6人の中で、両親、きょうだい、祖母といった家族が映されていないのは。
それだけに、いちか達と出会うまでは、自分らしさを出せず、すごく辛い思いをしてきたように思いますし、いちか達と出会えて本当に良かったと思います。
そして、色んな人と出会って、少しずつ笑顔が増え、少しずつ成長し、今話では自力でエリシオの仕掛けた闇から抜け出せました。「みんな」のおかげとはいえ、自力で抜け出せたのはすごいと思いましたし、涙が出そうになっていました。
さらに、エリシオに燃やされたスイーツノートが戻らないという描写も良かったですね。
その事に悲嘆せず、これからどんなスイーツノートを書くか楽しみだと感じたところからも、ひまりの成長を感じました。もうスイーツノートがすべてじゃない、「みんな」がいるから大丈夫だと。
これからも「みんな」と一緒に「自分らしく」「笑顔で」前に進んでいってほしいですね。そして、少しずつでもいいから、成長していってほしいものです。
しかし、残念ながら、ひまりメイン回は今回で終わりでしょう。
それでも、今作が終わった訳ではありません。最終話までは、まだ5話以上残っています。ひまりが成長する余地は十分あるでしょう。
今話のひまりからは大きな感動をもらいましたが、それで満足せず、今後もひまりの成長に目を見張っていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。コメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
~ オープニング前 ~
今日も、キラキラパティスリーは、多くの客で賑わっていました。
そんな中、いちかと同じクラスの女の子2人が、どのスイーツを選ぶかで迷っていました。
そこに、ひまりがやって来ました。
「それでしたら、季節限定のマロンリスプリンはいかがでしょうか?」
そして、2人は、マロンリスプリンを選びました。
その直後、ひまりは、りさから声をかけられました。
「有栖川さん、最近変わったよね! 前は、何ていうかちょっと話しかけづらかったけど、今は全然そんな事ないもの!」
「そうそう!」
「その・・・、だったら嬉しいです!」
りさはひまりに、スイーツ番組のアシスタントオーディションの話を持ち掛けました。
以前、スイーツのインタビューをしたり、イベントの助手をしていた事から、出てみてはどうかと考えたようです。ひまりの答えは・・・、
「はい! 私、挑戦してみます!」
~ Aパート ~
後日、ひまりは、「スイーツの科学」の著者である立花先生の研究所に来て、スイーツの勉強をしていました。
「また新しいレシピは増えているようじゃな。そのノートは、ひまり君の知性と努力の結晶じゃな。」
「あ、ありがとうございます!」
また、ひまりは、スイーツ番組のオーディションを受ける事を報告します。
「私、先生のように、スイーツの素晴らしさを沢山の人に伝えたいんです! そのためにも、臆病な自分を変えなきゃと思って・・・。」
「そうじゃな・・・。まあ、何でも挑戦する事は、良い事じゃ! ひまり君らしくな!」
「私・・・、らしくですか?」
「うむ。そのノートのように!」
「はい!」
オーディション当日を迎え、ひまりはTV局に。
TV局には、いちか達もついていってました。
少しして、控室に入ってみると・・・、
そこはまるで、アイドルのオーディションのよう。また、控室の外で待機しているゆかりとあきらの元には・・・、
どうやら、ゆかりとあきらをスカウトしたいそうです。
もちろん、2人は断ります。さらに、シエルは、一流パティシエとして名を馳せていた事から、マスコミに追いかけられていました。
控室内のアイドルっぽい雰囲気に、ひまりは困惑します。
「ひまりん!」
「みんな・・・。」
「何だよ、緊張してるのか?」
「大丈夫? ひまりんのスイーツ愛は誰にも負けないんだから!」
「はい! 頑張ります!」
オーディションが始まりました。
少しして、ひまりの出番が来ました。マネではありますが、ホイップしながら、オーディションに応募した理由を話すよう求められました。
「私はスイーツが大好きです! スイーツを食べるだけじゃなくて、作る楽しさをみんなに伝えられたらと思っています!」
「たとえば、このホイップも、その用途によって、色々なやり方が・・・、」
「ど、どうしましたか・・・?」
「あ、あの。このホイップは何に使うものでしょうか?」
「ええ・・・。」
「生地全体に塗るためでしょうか? それとも、スイーツをデコレーションするためでしょうか? 用途によって泡立て具合が変わるんです!」
「そもそもホイップをするのならば、きちっと氷を当てて冷やさないと!」
「あ・・・、あの・・・、その・・・。」
「本当に美味しいスイーツのためには、きちっと科学に基づいて作らないと!」
「有栖川さん!」
「あ・・・。」
「そうじゃないんだよなあ・・・。熱心なのは買うけど。」
「わ・・・、私・・・。」
「その話いるのかな?」
「え・・・。」
「失礼いたしました・・・。」
「ひまりん・・・。」
その後、いちか達は、またチャンスはあると、落ち込んだひまりを励まします。
「そうじゃないんです・・・。私・・・、自分が変われたのかなって思ってたのに・・・、結局何も変わってなかった・・・。」
「ひまりんは、前からずーっと、ひまりんだよ!」
「え・・・?」
「大好きなスイーツに一生懸命で、だからこそ、人にもスイーツにも優しいひまりんで。ひまりんの良いところはね、変わらないままだと思うよ!」
「でも・・・、臆病で、人見知りで・・・、そんな自分にはもう戻りたくないんです・・・。」
「変わりたいと思うのは、悪い事じゃない。でも・・・、」
「ひまりらしさまでなくす必要ないんじゃない?」
「私らしさ・・・。」
「ウィ! らしさって、とっても大事!」
「だからさ、いいじゃん! そのままで!」
「でも、嫌なんです・・・! 失敗ばかりの私らしさなんて・・・、どうしても、好きになれません・・・。」
「ひまりん・・・。」
エリシオは、そんなひまりに狙いをつけました。
そして、行動開始。ディアブルのカードを使って、オーディションスタッフ達や出場者達の心を闇に染めていきました。
これは闇の力によるものだと察するひまり。
その直後、ひまりの目の前にエリシオが現れました。それも、スイーツノートを持って。
「これが、あなたの心を減らしているのですね。ならば・・・、」
「私のスイーツノートが・・・。」
「こんなものがあるから争わねばならないのです・・・。」
~ Bパート ~
「私の・・・、スイーツノート・・・。」
「大切ですか? そんなものは捨てて、いっそ闇のあなたに生まれ変わったらどうです?」
そして、エリシオは、ノワールメタモルフォースで探偵姿にチェンジ。
その後、ひまりは、あるものを見せられました。
「ねー、しってた? プリンって、せかいじゅうにあるんだよ! えへへ・・・。ほんでけんきゅうしたの!」
「スイーツはかがく! ただしくつくらないと! ねえ、こんど、みんなでさ・・・、」
「そのはなし、いるか?」
「え?」
「それより、きのうのテレビみた?」
「みたみた! らんこちゃん、うたうまかった! ひまりちゃんはみた?」
「みてない・・・。」
「えー、ほんと? ひまりちゃん、かわってるね。」
「そう・・・。1人ぼっちのあなた・・・。」
「臆病で人見知りで落ち込んでばかり。」
「そう・・・、だから私は、1人でスイーツの研究を始めて・・・、もっとスイーツにのめり込んだ・・・。」
「そして、ますます1人になっていった・・・。」
「1人・・・。」
「1人・・・。」
「1人・・・。これが・・・、私・・・。1人ぼっちの・・・、私・・・。」
「そう。おどおどし、小さなリスのようなあなたには、闇の方がお似合いです。」
「無理せず、こちらにいらっしゃい。」
「あ・・・。これは・・・、焼けた・・・、ノート・・・。」
「いちかちゃんと作ったバケツプリン・・・。女の子に形の訳を伝えられたチュロス・・・。立花先生のイベントで作ったケーキポップ・・・。」
「キラパティみんなで作ったスイーツの数々・・・。」
「いっぱい・・・、いっぱい・・・、レシピがある・・・! 私は、沢山のスイーツで・・・、沢山の人に出会ってきた・・・。」
「私は・・・、1人じゃない・・・!」
そして、自分を取り戻したひまり。そのまま、変身します。
バトルスタート。ホイップ達とも合流しますが、エリシオにまとめて拘束されます。
「そのままのあなたじゃ、またいつ周りから人がいなくなるか分からない。どうせまた失敗ばかり・・・。」
「はい・・・。きっと、また失敗すると思います・・・。でも、私だから仕方ないんです・・・。」
「私は自分を変えられなかった・・・。でも、全部変える必要なんてなかった・・・。私は私のままで・・・。」
「それでもスイーツがあれば、これからも新しい出会いが待ってる!」
「スイーツが大好きな気持ちと、ほんの少しの勇気があれば、私はきっと・・・、前に進んでいけます!」
そして、カスタードは拘束を打ち破りました。エリシオの攻撃もカスタードイリュージョンでかき消します。
ホイップ達も拘束を解き、ファンタスティックアニマーレを放ちました。エリシオの変身形態を打ち破り、自身は撤退。
周りの闇も消え、オーディションも再開されました。
「君、何やってるんだ! 次、君の番だよ!」
「え!?」
カスタードはオーディションに連れられました。次の人がカスタードに似た衣装を着ていた事から間違えられているようです。
そして、カスタードとして、2度目のオーディションの場に。
「よーし! 私は私のままで!」
「え? マネでいいんだよ?」
「説明します! 生クリームは、冷えた状態でホイップすれば、滑らかで口あたりの良いホイップができるんです!」
「ボールを揺らしながら混ぜると、泡立てやすくなるんですよ!」
「これはオーディションだから、作るフリで構わん!」
「私はスイーツが大好きなんです! 中途半端なマネなんてできません!」
「私は、キッチリやるのが楽しいんです!」
「だって・・・、スイーツは科学ですから!」
オーディションが終わり、帰路につくひまり達。
「ノート、残念だったね・・・。」
「いえ・・・。今までのレシピは全部、この中にありますから・・・。」
「ひまりん・・・。」
「それに、これから先、自分がどんなスイーツノートを書いていくのか、今とってもワクワクしてるんです!」
「ひまりんってば、ホント、スイーツが好きなんだね!」
「はい! スイーツと、その・・・。」
「その・・・、スイーツと、スイーツが好きな今の私が・・・、大好きです!」
今回は、これで終了です。
次回:「雪に秘めた想い! 愛をさけべ、あきら!」
ある日、あきらは、みくの病気を治したいと、研究者になる事を夢見ました。
しかし、それを聞いたみくに絶対ダメだと言われてしまい、あきらは戸惑います。そして、その夜、みくが病院からいなくなってしまい・・・。
みくは、どうして、あきらの夢に反対したのか? また、病院から抜け出たみくは、どこに?
今回のエンドカード
あれ、前話のようなギャグで来なかった。カスタードとしてオーディションに臨んでいるところが来ると思ってたんだけどなあ。
まあ、ギャグで来る事が異例でしょうし、別にいいか。(お姫様抱っこはギャグなのかよ(笑))
【まとめ】 ※今回もかなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
ひまりは、スイーツ番組のオーディションに応募し、自分らしさを披露した事で、スイーツと、スイーツが好きな自分が一層好きになりました。
ひまりって、本当にすごい子だよなあ・・・。そんでもって、笑顔が可愛過ぎ!
今話の感想を簡単に述べると、こうですね。成長期待度の高い子の最後のメイン回という事で、視聴前はものすごく楽しみにしていたのですが、期待以上の感動をいただきました。
特に、自力で「みんな」の大切さを思い出し、エリシオの策略から抜け出して、自分を取り戻したところでは泣きそうになってました。本当に成長したよ、ひまりは・・・。
さて、今話を視聴された方は、気付いたでしょうか? オープニング歌手の駒形友梨さんと、エンディング歌手の宮本佳那子さんが本人役として出ていた事に。
ちなみに、2人のビジュアルは、以下の通り。
駒形友梨さんが演じた「ゆり」。
宮本佳那子さんが演じた「かなこ」。
こう見ると、「ああ、そういえば、いたな」と感じた方は多いんじゃないのでしょうか?
まず、ゆりについては、おしとやかな感じがしますね。まあ、オーディションでは、スイーツ両手に玉乗りという過激な事をやっていましたが。(笑)
もしかしたら、駒形さんもできるんでしょうかね? うーむ・・・。まあいいや、次いこう次!(笑)
続いて、かなこについては、何かやんちゃな感じがしますね。っていうか、宮本さんって、こんな感じでしたっけ? 全然本人に似てない気が・・・。
また、スカートや髪の色が紫なのも目が行きますね。これは、「ドキドキ」で演じたキュアソードのキャラクターカラーを意識していたのかも?
かなこは、オーディションでの描写がありませんでしたが、もしあったら歌ってたんでしょうかね? それとも、「~SONG BIRD~」をBGMに何かやってたのかも?
2人とも、今話限りの出番でしたが、なかなか楽しませてくれました。
では、そろそろ、今話のメインを飾ったひまりについて語りますか。今話のポイントは「自分らしさを貫く勇気」ですかね。
ひまりは臆病で人見知りな性格。そうなったのは、幼少期にスイーツ自慢を一蹴された事が響いています。
自分の趣味がああやって否定されると辛いでしょう。そして、人は、失敗や苦い思い出を引きずりやすいところがあります。
自分らしさを出した結果がああなってしまうと、自分が嫌いで、ああいう経験をしないためにも自分らしさをなくして生きていきたいなんて考えるのも、仕方のない事なのかもしれません。
ですが、人は誰だって失敗します。完璧な人間などいやしません。
「完璧」を意味する「パルフェ」をプリキュア名に持つシエルにしたって、卓越したスイーツ作りの腕は持つものの、それがピカリオを追い詰めていた事には気付いていませんでした。
それでもプリキュアになれたのは、スイーツでみんなを笑顔にしてあげたいという気持ちを持ち続けられたから。そんな自分らしさがピカリオに認められたからです。
自分らしさは時に、失敗や迷惑を招く事がありますが、それを「熱意」と捉えて認める人達だっています。そして、そこから、夢や希望とかが生まれるのでしょう。
大事なのは、失敗を怖れず、自分らしさを貫く事なのでしょうね。
それに、このアニメが女児受けである事を考えれば尚更でしょう。
変に誰かを気遣って、らしくない事をやってしまっては、楽しめるものも楽しめないでしょう。子供達は多大な可能性を秘めていると思うと、それはもったいない話。
そうならないためにも、自分らしく笑顔で楽しもう! 今話では、そう子供達に伝えていたように思います。ひまりは、メインキャラ6人の中で背丈が低く、女児目線に近い子ゆえ、より伝わったんじゃないかと思いますね。
失敗や迷惑は、私達大人達がフォローすればいい話。場合によっては、子供達の成長を促すために、子供達に任せるのも良いでしょうね。
また、今話を見終えて、ひまりの笑顔が結構多かった印象も受けました。これまでの勇気や挑戦が自信に繋がっていると成長を感じたり、本当にスイーツが好きでたまらないんだろうなと感心しました。
いちか達と出会うまでは、こんな笑顔はあまりしてなかったんでしょうね・・・。過去の苦い経験から、人と話す事を極度に避け、1人でいる事が多かったでしょうし。
両親や祖父母など親戚に対しては、スイーツ自慢が受け入られていたのかもしれませんが、ひまりについては、親戚がまったく出てきてないため、そんな感じはしないんですよね。そういえば、この子だけですね。メインキャラ6人の中で、両親、きょうだい、祖母といった家族が映されていないのは。
それだけに、いちか達と出会うまでは、自分らしさを出せず、すごく辛い思いをしてきたように思いますし、いちか達と出会えて本当に良かったと思います。
そして、色んな人と出会って、少しずつ笑顔が増え、少しずつ成長し、今話では自力でエリシオの仕掛けた闇から抜け出せました。「みんな」のおかげとはいえ、自力で抜け出せたのはすごいと思いましたし、涙が出そうになっていました。
さらに、エリシオに燃やされたスイーツノートが戻らないという描写も良かったですね。
その事に悲嘆せず、これからどんなスイーツノートを書くか楽しみだと感じたところからも、ひまりの成長を感じました。もうスイーツノートがすべてじゃない、「みんな」がいるから大丈夫だと。
これからも「みんな」と一緒に「自分らしく」「笑顔で」前に進んでいってほしいですね。そして、少しずつでもいいから、成長していってほしいものです。
しかし、残念ながら、ひまりメイン回は今回で終わりでしょう。
それでも、今作が終わった訳ではありません。最終話までは、まだ5話以上残っています。ひまりが成長する余地は十分あるでしょう。
今話のひまりからは大きな感動をもらいましたが、それで満足せず、今後もひまりの成長に目を見張っていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。コメント、トラックバックは、こちらにお願いします。