本来は良い言葉だったが、マスコミが頻繁に使うようになったため、耳にするだけで厭わしく思えるようになった言葉に「友好」「平和」がある。最近はそれに「絆」も加わった。特に東日本大震災以降、“絆”が強調されているように感じられる。メディアに登場する著名人が“絆”を強調するくらい、鬱陶しいことはない。
家族や血族、同国民、同盟国同士が結束し合い、絆を深めることは大変素晴らしいことなのだ。しかし、TVなどで得意顔のコメンテイター風情が“絆”を繰り返すのは気持ち悪い。そんな貴方自身の絆はどうなっているのか、と言いたくなる。尤も謙虚な心がけを持つ人ならば、TVコメンテイターなどやれないだろうが。絆を試に検索したら、wikiにはこう解説されている。
「本来は、犬・馬・鷹などの家畜を、通りがかりの立木につないでおくための綱。しがらみ、呪縛、束縛の意味に使われていた。「ほだし」、「ほだす」ともいう。人と人との結びつき、支え合いや助け合いを指すようになったのは、比較的最近である」
道理でメディアが暫く前から“絆”を強調するようになった訳だ。他国は不明だが、それにしても日本では“絆”の題名を付けた作品が多い。wikiの紹介だけでも歌や映画、ТVドラマ、漫画はもちろん、ゲームソフトや政党名にまで及んでいる!これほどまでの“絆”コールは、日本社会で絆が薄れてきたことへの裏返しともいえる。第三世界のように絆の強すぎる社会ならば、強調されることは考え難い。
昔と違い家族との絆が薄れてきたのは、日本特有の現象ではない。いわゆる先進国は大なり小なり同じ問題があり、深刻な崩壊家庭のケースも少なくない。個人の自由が公然と認められるようになった社会では、家や社会よりも個人を優先する人が増えるのは当然の結果だろう。
しかし、家や世間が絶対的だった昔でも遺産や財産を巡り家族の絆は、あっさり崩れるのは珍しいことではなかった。今も昔もカネは人間関係を狂わせる最大の原因であり、犯罪の殆どにカネが絡んでいる。何しろ人間の五欲のひとつに「財欲」があるため、人類は未来永劫カネに振り回されるはず。
私事だが、母方の親族は財産相続でもめにもめ、親の財産をほぼ独り占めした長男(私には伯父)と弟妹(叔父叔母)たちは決定的に疎遠となった。大した価値のない家や土地でも一応は財産となり、弟妹たちの長男への怒りは長く治まらなかった。
財産相続で厄介なのは、血族以外の姻族も加わること。長男の弟妹たちの配偶者らも口を出し、法律上の相続権を言い出す始末。これが対立を煽り、母方の長男と弟妹の親族の絆は長く絶えた。財産と呼べるほどの価値がなくとも、いかに金銭が家族関係を醜悪にさせるか、それを見ていた十代の頃の私にも忘れ難い出来事だった。
ブログで、父の遺産を一銭も得られなかったことを繰り返し書いていた女がいた。遺産の他にも親族への恨み言を書き綴り、いかに自分が酷い親族に苦しんでいると言わんばかりの内容だった。余所の家庭のことは所詮赤の他人には分らないし、欠席裁判の弾劾を見ているようだが、もしきちんと遺産を相続できたら、クドクド陰口は言わなかっただろう。私自身も父の遺産の分け前を全く得られなかったならば、記事にしなかったとは言い切れない。
血族や同民族同士さえ絆が壊れるのは枚挙に暇がなく、骨肉相食むのは人類の業というべきものだろう。こればかりはどうしようもないが、日本では何故か国内ばかりか、外国との絆を訴える者が少なくないこと。しかも軽薄なコメンテイターのみならず、知識人の中にも日本と何処其処国との絆を言う者がいるのだ。
外国語が話せ、それなりに海外事情に通じているはずの者さえ、親日国と見なした国には異常な思い入れと肩入れをすることがある。その手合いが他国との「友好」を強調、××国との絆で舞い上がりたがるようだ。
その二に続く
>私事だが、母方の親族は財産相続でもめにもめ、親の財産をほぼ独り占めした長男(私には伯父)と弟妹(叔父叔母)たちは決定的に疎遠となった。大した価値のない家や土地でも一応は財産となり、弟妹たちの長男への怒りは長く治まらなかった。
相続額にもよるが、課税対象となるような相続額ならば、法定相続人の数によって、相続額に対する課税額はがらりと変わってくる。もちろん法定相続人が増えれば増えるほど、相続額全体に占める課税額が、ガクン、ガクンという感じで減っていく。
ブログ主様の母方の親類の例がどのようなものだったかは勝手に想像するしかないが、おそらくその長男(ブログ主様には叔父)は法定相続人については「弟妹」も加えて自らの手取りを最大化したと考えられるので、「弟妹」側としては国税に「刺す」という手もあっただろう。その場合一時的に溜飲は下がったかもしれないが、兄弟間のしこりはもっと大きくなっただろうが。私は傍観者なので、「対岸の火事は見物気分」ということもあるが。
>財産相続で厄介なのは、血族以外の姻族も加わること。長男の弟妹たちの配偶者らも口を出し、法律上の相続権を言い出す始末。これが対立を煽り、母方の長男と弟妹の親族の絆は長く絶えた。財産と呼べるほどの価値がなくとも、いかに金銭が家族関係を醜悪にさせるか、それを見ていた十代の頃の私にも忘れ難い出来事だった。
法律上の相続権は自らの血族について主張するのは当然としても、姻族に関しては、弁護士や税理士の資格でもない限り、一切口出ししないことが大事だ。その財産が夫か妻のところに来ても、それが自分の財産になると勘違いしてはならない。
>ブログで、父の遺産を一銭も得られなかったことを繰り返し書いていた女がいた。遺産の他にも親族への恨み言を書き綴り、いかに自分が酷い親族に苦しんでいると言わんばかりの内容だった。余所の家庭のことは所詮赤の他人には分らないし、欠席裁判の弾劾を見ているようだが、もしきちんと遺産を相続できたら、クドクド陰口は言わなかっただろう。私自身も父の遺産の分け前を全く得られなかったならば、記事にしなかったとは言い切れない。
自分の血族に関しては、相続税も含めて相続に関する知識をしっかり蓄え、自分の利益が「第一」(決して「総取り」ではない)の姿勢で、相続財産分配交渉には臨むべきであろう。しかし姻族の相続財産分配交渉には他人ごとを貫くべき。弁護士や税理士のような有資格者が姻族の相続財産分配交渉について相談を受けたのであれば、それなりの手数料を取って助言するべきだと考える。
母方の兄弟姉妹は母を含めて8人います。法定相続人の数が8人もいるのだから、相続額も想像がつきますね。母方の財産相続で一番もめた原因は、長男が弟妹に相談せず勝手に土地や家を売ってしまったこと。売った後で電話連絡し、着物や家具などを弟妹達に与えたのです。母も含め弟妹は怒りましたが、法的手段を取っていたら、仰る通り兄弟間のしこりはもっと大きくなったと思います。
口出しした姻族ですが、弁護士や税理士どころか高校教師だったのです。全く教師というものは屁理屈だけは長けており、たとえ法的には正論でも、口出ししたことが対立を深めました。他の姻戚は黙っていましたが。
コメントタイトル通り、自分の利益が「第一」ですね。トラブルを防ぐには相続に関する知識をしっかり蓄えることが大切。尤も兄弟に相談もせず、親の遺産を勝手に処分されれば、殆どお手上げ状態になります。ブログで親族への恨み言を書いていた人物も、それでやられたようだったし、法的手段も難しかったらしく、ネットで鬱積を晴らしているようです。