その一、その二、その三、その四の続き
「だから日本人男性も、そろそろ女性配慮の大切さに気が付いて頂けないものだろうか」、とコラムを結んでいる江本真弓氏。末尾で結局は女にもっと配慮してほしい…という男への甘えがモロに出ている。女はとかく社会や世の中が悪いと責任転嫁する傾向があり、氏の意見はその標本さながら。被害者意識を全面に出しての同調と同情の強要という手段は、むしろ逆効果となろう。
このような主張をするところから、江本氏自身も独身か…とつい女特有の個人詮索をしたくなる。婚活の努力をせず、全て世の中の男どもが悪い‼を連呼する独身女がいるが、己の不甲斐なさを社会問題にすり替えているに過ぎない。戦前、「戦地にいる兵隊さんを思え!」というスローガンが繰り返されていたが、ふと江本氏の意見にはそれに通じるモノを感じてしまった。
女に配慮すれば少子化が改善すると、本気で江本氏は思っているのだろうか?。ますます女は増長し、返って結婚生活や出産を敬遠すると私は見ている。女の言いなりになる男より、そうでない男の方がモテるという事実は何を意味している?
世界の多産地域は殆どが男尊女卑の厳しい第三世界であり、昔ながらの封建的家父長制こそが出生率アップに最も効果的なのだ。そして全世界では先進国はごく一部地域に過ぎず、先進国とて何時までも先進国状態でいられるだろうか?歴史とは順調に進むとは限らず、かならず逆行や反動が伴う。「牝鶏(ひんけい)晨(あした)す」という中国の諺があり、不愉快でも概ねこれは当たっていると認めざるを得ない。
“たんぽぽ”なる女ブロガーが言うように、日本の男が欧米の女から、結婚したり彼氏にするなんてとんでもない、と見られているのは知っていた。ただ、この見方は今始まったことではなく、19世紀以来なのだ。日本を含め東洋は女性虐待の野蛮国、というのが欧米知識人の一般的見解であり、新聞雑誌などでよく取り上げられていた。
彼等は基本的に東洋を理解しようとする意志は持たず、面白おかしくネタにする傾向は未だに変わりない。エドワード・サイード風に言えば、これも歪んだオリエンタリズムとなるが、欧米崇拝日本人は未だに欧米人に認められることを切望している。
映画好きの方なら、戦前のハリウッドでトップスターとなった早川雪洲の名を知っているだろう。人気が確立した映画『チート』(1915年公開)で、早川は借金のカタに取った白人の人妻に焼印を押す日本人富豪の役を演じている。在米邦人からは国辱・売国奴と呼ばれたが、この映画は全米でヒットし、全世界で公開された。
焼印を押すという行為は黒人奴隷への虐待そのものだし、牧畜文明圏ではよく見られる。日本でも江戸時代、罪人に焼印刑が行われたことがあったが、さすがに近代以降は廃止されている。中国人やトルコ人を邪悪、醜悪に描いた19世紀末の西欧の戯画を見たことがあるが、これも『チート』と同じくレイシズムに基づいているのは書くまでもない。この類の映画や風刺画を見続ければ、欧米人女性が東洋人と結婚したり彼氏にするなんてとんでもない…と思うのは当然なのだ。ただ、私にはむしろ結構と感じている。外国女に同胞の男を取られたくないからだ。たとえ自分の男ではなくとも。
歪んだオリエンタリズムに影響され、従順と思い込んでいる日本の女を求める欧米の男もいる。同時に日本女性にも優しさを期待、欧米人との結婚を望む者もいる。しかし、実際に結婚して見たら意外に妻は従順ではなく、妻も夫権の強い欧米人の夫に失望…というパターンも珍しくない。
今の欧米諸国なら妻も外で働くことが求められるし、パーティー等の社交も欠かせない。何時までも言葉も不自由で社交下手の妻なら、夫も疎ましくなるのは無理もない。子供がかすがいという時代は既に過ぎ去り、自分の殻に閉じこもる母親は子供にも嫌われる。その一にもリンクしたが、2007年のデータで日本人男性と外国人女性のカップルの離婚率38.5%、日本人女性と外国人男性のカップルの離婚率82.3%の結果だけで惨憺たる有様だ。結果からは日本人女性と結婚した外国人男性よりも、外国人女性と結婚した日本人男性の方が幸せかも。これでは本当に素晴らしいニッポン女性とは言えないだろう。
尤も昨年5月25日付の記事でも書いたが、日本人女性が外国人と結婚する割合は21世紀でも僅か1%に過ぎない。99%は同胞と結婚しているということであり、江本氏のいう「結婚したくない」「女性から日本人男性NO!」の意見は的外れである。結婚率の低下は経済状況が大きく、非正規雇用をたらい回しされた挙句、捨てられるような人物なら男女問わず敬遠されるはず。
ただ、たんぽぽ氏のような人物なら悪いのは非正規雇用をたらい回しする企業側で、技能を持たない自分にも非があるとは決して認めないだろう。男女平等は結構だが、永遠の20歳を自称する人物がそれに応えられるのか?無能と有能が平等に扱われる社会こそ恐ろしく、それくらいなら私は今の男女不平等社会を望む。
※追記
記事中の「2007年のデータで日本人男性と外国人女性のカップルの離婚率38.5%、日本人女性と外国人男性のカップルの離婚率82.3%」という情報は間違いらしく、引用元でも後に「外国人・日本人カップルの離婚 ソース」という訂正記事を書いていた。
◆関連記事:「良心的な日本人」
「ペルーの従軍慰安婦物語」
「オリエンタル・コネクション」
(以下引用)
北原は、AKB48と、この女子高生ブランドを利用した風俗産業が似ていると言って、AKBファン代表としてわしの名前を出して、ボロクソに批判している。
AKBファンを「ロリコン」と決めつけて、「そもそも人に言えない性癖」だったはずだと非難し、「魂レベルでこの国に根付いてしまった性欲」とか、「日本列島そのものが、萎びた男根に見えちゃうくらい、気持ちわるい状況」と罵倒する。
AKBって性癖か? そんなセックスの「クセ」はわしにはないぞ!
まるで国を憂う右翼オヤジみたいな批判だな。
日本男児はロリコンをやめて成人女性に男根を立てよ! 肉食系男子になれーってか?
だが北原は韓流好きで、K-POPの若い男の筋肉が大好きだそうだ。日本の男じゃダメらしい。とにかく韓国の男の筋肉のフェチなのだ。
どっちが性癖に狂っとるんだ。バカヤローが!
しょせんがAKBを「ロリコン」と批判するフェミニズム系の女の知性なんてこの程度のものだ。
(中略)
北原に言わせると、小林よしのりを始め、日本の男はロリコンだらけで、末期症状らしいが、あにはからんや、日本の男はAVなど性欲方面では熟女ブームであり、テレビでも壇蜜が大人気ではないか!
(中略)
わしの妻も還暦だが、HKT(※)の子たちの大ファンで、彼女たちが出る番組を楽しみに見ている。
北原みのりのロリコン説を妻に話したらこの一言だ。
「馬鹿なんじゃないの!」
日本社会が晩婚化して、年増の女がムダな性欲を持て余すようになった。だったら日本人男性とけっこんすればいいのに、日本人は全員ロリコンと思い込んで排除し、韓国の男とアダルトグッズにのめりこむだけ!
韓国の男は若い娘が嫌いなのか? 北原みたいな年増が好きなのか? そんなはずはあるまい!
K-POPブームなんて無理やり造られた感が強い! 北原の感性は捏造ブームに踊らされただけの軽薄なものだったわけだ。
そんなに韓国が好きなら、筋肉男を追っかけて、日本を捨たらどうだ? そんな気もないくせに日本の男を罵倒するのは何の恨みを抱えてるんだ?
しかも儒教の国で、女性用アダルトグッズは売れないだろう。女性用のアダルトグッズショップなんて、性に寛容な日本の風土に甘えた職業ではないか!
(※ 筆者注 HKTとはHKT48という、AKB48姉妹グループのひとつ、福岡を拠点とし、博多の頭文字をとって命名された)
(引用終わり)
同書の別の個所で、小林はHKT48メンバー・宮脇咲良のこの投稿を引用している。もちろんゴーマニズム宣言なので、漫画のコマ割済みである。ちなみに、当時の日付は2012年3月29日、宮脇咲良はこの時14歳↓
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/0980179cd85fac2e8179b9cac06fd234
このあと小林は、こう書く。
(以下引用)
マスコミ、雑誌、ネットでAKBをバッシングする者たちに、どれほどの公共心があるのだろう? 彼らは被災地の子供たちをひとときでも癒すことができるのか?
わしも震災から1か月後に被災地を訪ねたり寄付もしているが、わしにできることなんか微々たるものだ。
(中略)
AKBの少女たちには到底及ばない。
(引用終わり)
少子化問題は先進国では解決不可能かもしれません。それでも文字の読めない飢えた子供たちが、大勢苦しむよりはマシだと思うのです。それよりロクでもない子供が育つ、劣子化の方がより社会問題としてインパクトがあると考えています。いずれにせよ、教育や人間関係は
複雑極まりないですね。
>日本の男が欧米の女から、結婚したり彼氏にするなんてとんでもない、と見られている。この見方は19世紀以来なのだ。日本を含め東洋は女性虐待の野蛮国、というのが欧米知識人の一般的見解であり、新聞雑誌などでよく取り上げられていた。 彼等は基本的に東洋を理解しようとする意志は持たず、面白おかしくネタにする傾向は未だに変わりない。
mugi様、よくぞ仰ってくださいました。まったくそのとおりです、欧米人の日本人のイメージはあまり変わっていないように思えます。もう、笑うしかありませんよ・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=78YWVaBUmuY
貴方から「日本人男性が変わらない限り、日本の少子化は決して止まらない」という勘違いコラムを紹介して頂き、美味しいネタだったので取り上げました。前から「或いは「本当に素晴らしいニッポン男児」!?」への異論を書いてみたいと思っていたし、それと合わせたので長~い5回シリーズになりました(笑)。
私は未だに小林よしのりの本を見たことはないし、AKB48のようなアイドルグループは好きではありません。メディアでやたらこのグループを取り上げるのも不快だし、宮脇咲良というメンバーの名前さえ知らなかったほど。しかし、リンク先のファンサイトを見たら、震災後に宮城県に慰問に来ていたのですね。それは結構だし文章もなかなかうまい。尤もゴーストライターがついているかも。河北新報の「声の交差点」では、平和を訴える12歳の声をよく載せています。
人気ブログ記事で北原みのりが靖国神社で年増の仲間と共に、たるんでしまりのない裸を曝していたことを知りました。
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4645.html
正真正銘の変態ですね。これを見た時、マジでコイツを殺したいと思いましたよ。モスクやヒンドゥー寺院で同じことをすれば、即刻集団暴行をされた挙句、殺害されるのは確実です。或いはアシッド・アタックされるかも。そんなインドが羨ましい限り。
「もう日本の女は韓流から後戻りはできない」と北原はほざいていましたが、この記事は2年前に書かれています。現代、韓流がどうなったのか、書くまでもありませんね。私の廻りにも何故か韓流にハマった女はいなかった。
旦那が朝日新聞購読者という同年の友人がおり、彼女はネットをしていません。そんな彼女さえ今はマスゴミと言っており、韓国嫌いを公言しています。韓国人とだけはメンタリティが違いすぎて、絶対に結婚したくないと言っていたのは良い兆候です。
先進国に限らず第三世界でも富裕層は軒並み少子化、豊かになると少子化になるのが人類社会のようです。今更近代以前のような絶対的家父長制には戻れず、難しいですよね。ぎりぎりの生活を強いられる文盲の子供と、甘やかされてロクでもない先進国の子供、どちらが幸せなのか結論は出せません。
リンク先の動画ですが、本当に酷いですね。白人たちの前でイルカのをする日本人などいないでしょ!2008年02月13日付ですが、「世界各国のイメージを車の運転席から見たら」というサイトがあります。先の動画よりはマシですが、箒を持って忍者に構えるネクタイの男というのが何とも…
ttp://labaq.com/archives/50919932.html
他人にばかり配慮を求める人に限って、自分は相手に配慮していない人が多いように思います。大体人に求めるものが多い人ほど「何でも人のせい」にしますが、己を振り返ることがないような…。
30代、40代の独身女性が結婚相手に求める条件は年齢と共に高くなっていくのだとか…。希望年収を聞くと「え~それ無理」と思うような金額を堂々と述べ、なかなか相手が見つからないとのこと。何だかなぁと聞いていて恥ずかしいような…、条件に囚われ過ぎて、相手のことも自分のことも見ていないように思われます。
私は日本の女性の立場は決して低くないと思います。社会的地位という観点から見ると、役職についている人数などで数字をとればランキングとしては低いのでしょうが、結構自由に生きているんじゃないかと思うのです。フェミニストの言う男女平等は、男性が女性に仕えるような関係になって初めて認められるもののように思え、中韓の言う「友好」が「自分達の言うことを聞く日本」を意味することに通じるように思えるのです。結局上から目線で相手を意のままにしたいだけ。相手にされるわけもなく、それをまた相手のせいにするのですからどうしようもありません。
従順な女性も、従順な男性も、それを求める時点で何か違っています。求める以上は自分もそれに見合う存在になる努力をしなければならないと思います。
「「女性に対しては配慮しろ」と言うのなら、所謂男女平等ではないでしょう」の一言が痛快なので、勝手に引用させて頂きました。尤も「女」を演出する者に、このような正論を言っても通じないでしょうね。ああだこうだと泣き言を繰り返し、論点をすり替えると思います。
>>他人にばかり配慮を求める人に限って、自分は相手に配慮していない人が多いように思います。
>>大体人に求めるものが多い人ほど「何でも人のせい」にしますが、己を振り返ることがないような…。
全く同感です。その類はネットでも見かけるし、拙ブログにも現れました。彼ら彼女らは何でも人のせい、社会のせいに転嫁するのです。負け犬特有の周囲への憎悪もあり、いかに日本社会がダメであるのか繰り返しますが、外国に移住することは決してしない。
笑えるのはその手合いに限って国際通を気取り、有名人や外国人と付き合いがあると強調したりするのです。もちろんバレバレの嘘だし、正体はネット浸りの暇人。ネットでも相手にされない構ってチャンでした。
独身女性全てが結婚相手に高望みをしているとは限らないでしょうが、フェミニストをしていれば、「頭も良くて、銭もあって、柔軟性あって、話も面白くて、仕事廻してくれる男と出会う率高い…」と書いていた女性ブロガーもいました。三十路になっても、こんなことを書くようでは仕事もロクに出来ませんよ。
記事にした江本氏の言葉をもじれば、案外「結婚したくない」「男性から日本人女性NO!」が結婚率の低下になっているかもしれません。何でも人のせいにする者は努力する気もないのです。