いよいよ今日で平成も最後の日となりました。昭和に比べるとその半分の年数に満たない平成ですが、31年間は決して短くはありません。昭和生まれの私の半生でも、既に平成時代の方が長いのです。皆様にとって平成はどのような年月だったでしょうか?
新年号・令和をめぐり、様々な見方が出ています。メディアではその名称や制定の仕方に批判的な論調が多く、河北新報も首相が独断で決めたと言わんばかりの報道をしています。元号廃止活動派も勢いづき、ここぞとばかり元号がいかに主権在民に相応しくないといった論説を展開します。そのひとつに、「元号と日本人のメンタリティー、国際規格と整合しない、近代化の障害に」というブログ記事があります。
この記事の書き手は「MEDIA KOKUSYO」管理人で、自称「純粋なジャーナリズムのウエブサイト、読者に媚びない硬派の記事」。このサイトを知ったのは、アラフィフ兼業主婦ブロガーさんの2019年03月17日付記事にリンクされていたためで、「MEDIA KOKUSYO」氏は大手新聞の押し紙を非難する記事を書いていました。
しかし、管理人自身の論調が既存のメディアと全く変わり映えしないステレオタイプで、「国際規格」を強調しているのは笑えました。特に「国際的に見て、元号を採用している国はほとんどない」に至っては、管理人の知見の底が知れます。ならば、国内の神社仏閣全てを破壊、その上にキリスト教会を建て、キリスト教を国教化するのこそが「国際規格」なのです。尤もモスクでも「国際的」になりますが。
2009-12-14付の記事でも書きましたが、欧米以外の地域、殊にインド・中東における暦の採用は実に興味深いものがあります。インド・中東世界でも西暦を完全に無視は出来ず、自国の暦と並行して使われている現状でした。この辺りは西暦と元号を併用する日本と同じでしょう。
私的にはインドのゾロアスター教徒、パールシーに関心があります。彼らの使っている暦は宗派により異なっていて、①イランの伝統を重視する宗派②インドの伝統を重んじる宗派③グレゴリオ暦に従う宗派の3種です。
うち②が最も多く8割近くを占め、①は2割ほど。③に至っては少数のインテリ層に支持者がいても、実際には殆ど使われていない有様。英語を“母国語”とするほど「国際規格」に順応しているパールシーでも、実際には西暦よりも伝統的な暦を使っているのです。純粋なジャーナリズムの条件とは、「国際規格」がお題目となるようで。
実は私も若い頃は、年号を止めて西暦にした方がイイ……と思っていました。近代化や民主主義に相応しくない等の左翼的な理由からではなく、単に簡単だから。昭和一桁生まれの私の老母さえ、天皇が代替わりする毎に変わる元号は面倒くさい、と言っていたほど。私の様なものぐさならずともメクドクセ、と感じている一般国民がいても不思議はありません。
先日、青森や秋田など北東北のバスツアーに行ってきました。各土産物店では「祝・令和フェア」を開催、手書きされた新年号が店先に掲げられていたのは印象的でしたね。記念商品を店頭に並べていて、やはり土産物店の商魂の逞しさは何時の時代も同じです。
今日昼のТVニュースでは記帳所に訪れたり、平成天皇への感謝を述べる各地の庶民の姿が映されていました。若い方も結構来ていたのは驚きましたが、映すのは殆ど同じ内容の紋切り型と感じたのは私だけではないと思います。
身分差別と特権階級の象徴ゆえに天皇制廃絶を訴えるデモも行われていたはずなのに、やはり「報道しない自由」扱いになりました。尤も一般の日本国民なら、その類のデモを見て不快に思うのが大半だし、西欧の民主主義国家の多くは立憲君主制をとっています。君主制を廃絶した国に独裁体制が少なくないのは、いかなる理由なのでしょうか。
庶民にとって最も大事なことは政治体制よりも家族と経済であり、新天皇の時代となっても日本の繁栄と平和を願う気持ちに変わりないのです。
明日5月1~6日までの6日間、こちらのブログ更新を休止させて頂きます。その間まず来ないと思われますが、コメントへの返信は遅れますので、何卒よろしくお願い致します。5月7日からまたブログを再開する予定なので、今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
どうぞ、健やかでよき連休をお過ごし下さい。連休後、またお会いしましょう!
◆関連記事:「元号について」
だったら皇紀にしたら? 今年は2679年ですw
改元だって「そんなの関係ねー」w
>今日昼のТVニュースでは記帳所に訪れたり、平成天皇への感謝を述べる各地の庶民の姿が映されていました。
言いきっちゃっていいのかしら? 最も譲位(「退位」じゃねーだろ、とは保守系から発せられている)は200年振りだそうで、前回のことなど今生きている誰も知らんわな。ということで、こっち方面は誰もが「未体験ゾーン」に突入、となる。
とりとめもなく、平成で書き終えました。令和もよろしく!
元号を認めたがらない「有識者」も多く、まして皇紀表記は難しいでしょう。皇紀にするとスッキリ分り易いのですが、、、
言われてみれば息子に皇位を譲ったのだから、退位よりも譲位の方が相応しいですよね。メディアの垂れ流す「退位」をそのまま受け入れる国民が多いはず。
NHKローカルニュースで、今日零時に青葉区役所へ婚姻届を出したカップルが6組いたことを伝えていました。今どきの若者が改元を祝っていたのはほっこりさせられます。
平成には様々お世話になりました。令和もどうぞ宜しくお願い致します。
「国防軍ができたら孫連れて日本を捨てる」とほざいていた湯川れい子が典型。この女が大好きなプレスリーは立派に兵役を果たしています。
https://image.itmedia.co.jp/l/im/nl/articles/1905/02/l_nt_190502nengorosenzu01.jpg#utm_source=yahoo_v3&utm_medium=feed&utm_campaign=20190502-027&utm_term=it_nlab-bus_all&utm_content=img
こうして見ると、何はともあれ日本も長く続いてきた国家だと思います。令和が繁栄の時代でありますように。
服喪のために暗かった前回の改元と違い、今回はお祭りムード一色でしたね。スーパーでも「祝!令和」と銘打って便乗商戦を繰り広げているのはさすがというか…ツイートでも「ありがとう平成、ようこそ令和」という書込みが結構ありました。
大化から令和までの元号は実に248もあったことに驚きます。十人十色なので元号廃止を訴える者がいるのは当然でも、反対理由が「国際規格と整合しない、近代化の障害に」というのは噴飯モノでした。「国際規格」を反論のマジックワードにする他ないのでしょう。
もちろん儀式に多額の費用をかけたり、直系でもない天皇の親族の結婚に予算を使うのは考え物です。しかし、それを友人に話すと共産党などと揶揄されます。
一庶民としては令和が繁栄の時代であることを切に願いますが、国内外とも厳しい時代を迎えそうな……
土産物屋の「平成饅頭」、「令和饅頭」は笑えました。仕事が早い(笑)。デパートでは皇室写真展を開催していましたが、明るく改元するのは良いことです。関西最大手私鉄の阪急電鉄も「大晦日ではないので終日運転は行わない」、と言う内容をツィッターで連絡していました。
こちらは京都の地方新聞の広告ですが、この強烈な面々はさすが京都です。新聞を振り回すだけでお祓いに使えそうです。
https://togetter.com/li/1343796
>反対理由が「国際規格と整合しない、近代化の障害に」
面白いのは共産党の機関紙、赤旗は元号を併記していることです。天皇家の廃止を目指している党が元号を使うのも変ですね。元号と近代化とは関係ないでしょうに。
> もちろん儀式に多額の費用をかけたり、直系でもない天皇の親族の結婚に予算を使うのは考え物です。
儀式に関しては外国に国威を示す意味もあるので難しいところです。親族の結婚式には個人の予算をお願いしたいですね。
土産物屋ならともかく、私行きつけの全国チェーンの某スーパーでは、令和の文字入りの紅白饅頭まで売られていて、しかも先着何名までは無料というのです。もちろんデパートでは皇室写真展を開催。沖縄は不明ですが、日本全国どこも似たような現象なのでしょうね。
京都新聞の広告は初めて見ましたが、スゴイとしか言いようがありません。政治的には特殊な傾向のある京都ですが、広告主にずらりと名立たる神社仏閣が揃うのは此処くらいでしょう。
普段は元号廃止を訴えているのに、機関紙ではしっかり元号併記をしているのは明らかにヘン。共産党はHPでそれを、「読者のみなさんからの要望をうけた措置」と言っています。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-04-05/2017040504_02_1.html
共産党を非合法化するのこそ「国際規格」だし、これほど共産党に寛容な日本は確かに国際規格外でした。
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-556931.html
儀式は必要ですが、どれほどの費用が許容範囲なのかは難しいものがあります。親族の結婚式には個人の予算をお願いしたい、と感じている庶民は少なくないと思いますが、野党もこの件はスルーですかね。