2020年8月28日花魁草)
9月の発表会に歌おうとしている曲はモーツアルトの
「羊飼いの王様」という曲ですと以前このブログに
記していました。
その中で歌うのはアミンタのアリア
「彼女を愛そう、心変わりはすまい」という曲でした。
これはある国の王子が事情があって牧人として育てられ、
そこの領主の娘と恋仲になるのですが・・。男の歌です。
それって女性のソプラノが歌うの?そうなんです。
現在は女性(私一応女です・・)が高い声で歌うんですが・・。
実は男の歌!
この曲が作られた当時は去勢した男性が女声で
歌っていたそうです。
それをカストラートといいました。
当時は男の子が教会でボーイソプラノで重宝されてましたが、
その高い声を維持するために去勢されてたそうで、
又貧しい農民の親が口減らしのために子供をカストラートに
したこともあったようです。
中には去勢はしたが期待する声が出なくて哀れな末路を
たどった例もあるようです。
イタリアの有名なカストラート歌手・ファルネッリは
スペイン王室に仕えて王様の為にだけ歌い
優雅な王侯貴族のような生活をしていました。
美声だけでそこまで行けるならと貧しい親も賭けをするんですね。
カストラートのための楽曲をモーツアルトも作ってますが、
モテットExsultate Jubilateは(去年、Family Concertで私も歌いました)
1773年にお気に入りの歌手カストラートの
ブェナンツェオ・ラウッツーニに歌わせています。
↓(やぶきり:これ家の壁にとまってるんです。強力な足とげですね。忍者みたい)
よく男性が高い声で歌う人をカウンターテナーとか
ソプラニスタとか聞きますが、変声期後の男性が
女声のアルトからソプラノの音域を裏声で歌う人を
カウンターテナー(又はファルセット)というようです。
ソプラニスタは通常のカウンターテナーより裏声や頭声を使って
より高い音域を出す人のようです。
’↓(カマキリの子供。 なんか可愛くないですか)
私が偶然 youtubeでみたカウンターテナーがいます。男前です。
その人の声が素晴らしい!彼は本職はviolinistであり指揮者
でもあります。
violinは自由奔放!主にバロックがメインのようですが
ベートーベンも弾いてます。
その名はドミトリー・シンコフスキー(ロシア人だそうです)
Dmitry Sinkovsky
https://www.youtube.com/watch?v=_wP0U_ONaOU
是非聞いてみてください。(^^♪ 艶のあるいい声です。(じゃ香揚羽)
それで最初に戻って私が歌おうとしていたアミンタのアリア
「彼女を愛そう」ですが。
お伝えしたい歌の情報があまりに多くて
本題に中々入れなかったです・・・。
5月に予定していた白内障の手術がコロナ禍で
延び延びになってまして、突然9月にできると言う事で
眼の手術を優先することにしました。
それで私の出演はなくなりました・。
残念というか、ほっとしてるというか
その歌を女性歌手 ルチア・ポップが歌うとこんな感じです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=0_LE3t04qiQ
日本では歌舞伎の世界で男性が女形でまだやってますねぇ。
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