無名会から無明人へ

写真付きで興味をひかれたことなど語ってみたい。

手塚治虫

2020-07-08 13:15:12 | 日記

20120年7月8日
先日歯医者さんに行った。
待合室に手塚治虫の火の鳥シリーズの全巻が揃えられてました。
懐かしくて手にとってみる。学生時代だったか結婚後だったか
COMコミックから出ていた鳳凰編と乱世編を買って読んだ気がする。
まだ本棚のどっかにあると思う。当時はすごいマンガだと思ったが子育てと日常の生活で紛れてしまっていた。今回久しぶりに手を取って読んでみた。

                                      (歯医者さんの本棚)
思えば手塚治虫のマンガとの出会いは小学校3,4年生だったか
叔父からもらったドストフェスキーの「罪と罰」。
手塚治虫が原作を漫画化したものであった。
幼くてその時はむつかしいマンガだと思った。
ラスコーリニコフと判事(?)の会話の絵がまだ脳裏に
焼き付いている。

次の出会いは月刊誌、少女クラブ連載のリボンの騎士。
わが家では小学館の「小学何年生」という雑誌しか
買ってくれなくて
友達から借りて読んだ。
その順番を待つのに苦労した記憶がある。

夢中になって読んだ。
その後は隣の男の子の買っていた雑誌・少年で

鉄腕アトム。隣家の縁側で熱心に読んだ。
隣家には迷惑だったかも・・・。

当時はいろいろな漫画家・横山光輝、馬場のぼるとかがいて楽しかった。
後は思春期が始まり子供漫画はもう見るものではないと
決めたのか
マンガの記憶があまりない。
後年大学時代に手塚治虫の講演会があって
聴きに行って
後の質問コーナーで私は質問したのであった。
罪と罰のマンガについてあのような漫画はもう描かれないのかと
質問した時に「実はあの頃は他にもゲーテのファウストも書いたんですよ」とちゃんと答えてくれた。
今はほかのことに考えがいってるので、もうそういうことはないと言われたような気がする。
幼いときの雲の上の漫画家と思った人と話ができたというだけで
満足した記憶がある。

結婚、子育て、でマンガを見る暇はなかったがTVマンガが
隆盛してきて
家事の合間に時折、メルモちゃん、三つ目が通る
、ブラックジャックなどを見た気がする。
相変わらず魅力的な作家だなぁと思っていた。

作風は思索的で哲学的、諧謔性、情緒性があり、ロマンチシズムがあふれている。描画の線が稚拙でなく洗練されている。
文明の向かうところの懐疑がよく出てると思う。
医学者であるので、科学の造詣も深い。
彼自身は俗世間に揉まれながら、悪と思うものを心の中では
許してないというのが見て取れる。
天才が生きるのは容易ではない!夭逝だと思う!。

今回手に取ったのは

復活編。ロボットと人間のありようであった。
ロボットの方がかえって人間くさい行動をとる。
ロボットは人間の理想(悪を働かない)を具現しようと作られたからだが・・・。ここでも手塚の主張が面白かった。
時を同じくしてTVで韓流ドラマの「君はロボット」を見ていた。このドラマは手塚治虫のロボット観を下敷きにして作られていると感じた。韓流ドラマは役者がうまいのと荒唐無稽でも引き込む作法をこころえている。

気になっているマンガでブッダというマンガがある。
まだ見てないので言ってはいけないのだが
手塚の世界観はブッダに近いものがあるような気がする。
「悉有仏性」とか・・・。
手塚は文明について近代的な解釈があるので
今風で付いていきやすく思う。

手塚が仏教についてどんな解釈をしているか
興味があるので見てみたい。

それにしても手塚治虫は天才だと思う。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 6月の散歩 | トップ | 悲しくなった時は・・・ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事