次女の見た夢のお話をしましょう。
今日で終わるという、この世の最後の日。
いつもの我が家、いつもの外の風景。
家の中には、お姉ちゃんと私。
我が家の西には、小さな小さな公園を挟んでビジネスホテルが在ります。
その前にバスが止まり、人を乗せては出て行きます。
行き先は二度と帰れない、黄泉の国。
家族のばあちゃんも、お父さんもお母さんも、近所の人たちも、そのバスに乗ってとうに行ってしまい、姉妹ふたりだけが家に残り、最後の時を迎えようとしています。
お姉ちゃんは、「どうして、こんな事になったの!」と物凄く怒って、2階の自分の部屋へ入ってしまいました。
美しい茜色に染まった西の空は、まもなく終わろうとしています。自分たちも直にバスに乗らなくてはなりません。
ひと気のない辺りは、いつもと全く変わることなく静かに佇んでいます。
「・・悲しくて悲しくて、今この夢の話をしながらも、涙が溢れてくるの・・・」
娘はきっと、人生をぎゅうっと縮めた夢を見せてもらったのでしょうね。
一人暮らしを始めて三月目に入り、初めて考えるようなことが多くあるのでしょう。
そう、人ひとりの命が終わっても、な~んにも変わることなく過ぎて行く。
お父さんやお母さんが人生をかけて育て、育て作り上げてきたあなた達の中に、お父さんとお母さんの魂が吹き込まれ、そして次のあなた達の世代へ。
人類はそれをず~と繰り返して来て、これからも続いて行くだけのこと。
一瞬のまばたきの間に人の一生は終わるようなもの。
奇跡奇跡の中で、授かり続いている命だから、大事に大事に一日を生きる。
いくつかの選択肢の中から自分の信じた事を選び、後悔しない、正しいと思えるように生きていく。
間違ったと思っても、自分が選んだ事なのだから、呑み込んで頑張る。踏ん張る。
その内、きっとここへ来るための歩くべき道だったんだって思える、光が見えてくる。
この世には、無駄なことはひとつとしてない。全てがその人にとっての必要な経験なのですよ。
とにかく、あっという間の短い一生、後悔だらけは嫌だからね。
自分に与えられたことを、一生懸命務めること。
そうすると、いつか誰かが認めてくれる。と、嬉しい。嬉しいと楽しい、笑顔でいられる。柔らかく大きな心になり、誰かの幸せを願う。そして、それが自分が幸せと感じる人生となる
不思議で、有難い夢・・・この夢のお話、あなたが母になったら子どもに聴かせてあげると良いね
ところで、ここまでおつき合い下さった皆さん、そんな大切な人生のお伴に、音楽はいかが?
いいなと思う曲を、自分で楽譜を読みとって、そのメロディーを奏でること、作曲家がどういう思いで、また何を伝えたくて作ったのか、作曲家の人となりや時代、環境などを紐解きながら突き詰めて行く・・・美しい音楽に、心も清らかになりますよ。
たった一度の人生、心美しく生きましょうよ
自分で一度は演奏してみたいと思われた方は、お手伝いをさせて下さいませ
あなたのたった一度だけの人生を、楽しく美しく、豊かにするためにSengokuピアノ音楽教室へ お待ちしていま~す