「変な夢見たぁ~・・・」
娘が見た夢のお話をしましょう。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」
と妹に起こされました。・・・勿論夢の中で、です。
目の前におかっぱの女の子の顔が浮いています。
何か言いたげで、あまりに首を動かすので、両手でその顔をはさみました。
「どうしたの?」
なぜか恐いという感じは全くなく、尋ねました。
しきりにうちの駐車場の方に顔を向けるので見に行くと、先々月に買い替えた筈の、以前の愛車TOYOTA PASSOがいます。
「あれ?・・・・パッソ?・・パッソちゃん」 思わず、「ちゃん」付け。
すると、そのおかっぱの女の子はにこっと笑ったかと思うと、スーッと小さな妖精になって、外へ飛んで行ったそうです。
娘の初めての車でした。
初心者マークをつけて、おっかなびっくりの運転に、こちらもハラハラドキドキです。
パッソはそんな娘を守ってくれました。
スピードメーターの調子がおかしくなり、針が正しく振れなくなってきたので、とうとうさようならしました。
「メーター危ないね。そろそろ買い換えかなぁ。」
と運転しながら話すと、なぜかしばらくの間元に戻るんですよ。
変でしょパッソ、聞いてるみたいだねって家族で笑っていました。
夢を見た日に、愛車のパッソは外国へ行くのか、廃車になるのか・・・
お別れに来たのかなぁと娘。
そう!あの女の子の顔は、パッソのハンドルだったのかも。
ハンドルは、車の顔なのかもしれないねと母。
あれこれお話を膨らませた、不思議な夢を見た朝でした
家族の大切な存在である車にも、心があるのかなって思ってしまいました。
多くの人々が大切に思い、その手を通って私たちの手元にやって来るのですものね。
恐ろしい凶器となるか守ってくれる家族の一員となるかは、ハンドルを握る運転手の車への情次第なのでしょうか。
「今日もありがとう」
という気持ちを忘れずに、大事に乗りましょうねと、夢で教えてくれたような気がします
そういう心でハンドルを握れば、恐ろしい事故も減るかもしれませんね。