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よい子の読書感想文 

読書感想文842

『一生お金に困らない家投資の始め方』(永野彰一 クロスメディアパブリッシング)

 こういった本が近年売れているのだろう。大型書店にはコーナーもある。
 私には縁のないことと思っていたが、単身赴任が続き、次の赴任先では賃貸住宅を探さねばならないと思われ、不動産サイトを開いた。
 マンションの部屋代を2~3年払えば、中古の売値に届いてしまう。それくらい安い物件が多い。そうなると買ったほうがいいんじゃないかなと思ってしまう。引き払ったら、定年退職までは賃貸に出せば良い。
 なんて都合の良いことを夢想しているうち、AmazonのAIが「これ買えば?」と提示してきたのが本書だった。AIの思う壺で悔しいが、危ない橋を渡る前に勉強しなきゃと思っていたので丁度良かった。
 著者は、全国規模で、主として相続物件などを格安あるいは無料に等しい額で入手し、手直しして貸したり売ったりしている。その活動の拠点として、全国各地に自分が住む家も持っている。夢を見せてくれる。
 しかし、肝心の、相続物件等を手にする技術、それを賃貸に出したり売ったりする手順は語られていない。差額を発生させる手口の核心は秘密ということだろう。
 私の思惑が甘かったことは理解できた。マンションはランニングコストが高過ぎる。だからこそ、格安で売り出されているわけだ。著者も、マンションには手を出さないことを推奨している。
 ところで、不動産の所得は不労所得と言われがちだが、少なくとも著者の場合は“不労”ではない。全国各地に物件を持ち、それらを管理したり手直しするため、移動して歩く。おそらく経費節減なのだろう、高速道路は使わないという。きっと、常に運転し、リフォーム作業し、営業し続けているのだろう。それはそれで、旅の日々で楽しそうだけれど。
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