よい子の読書感想文 

読書感想文524

『三国志(二)』(吉川英治 講談社)

 ¥100均一に並んでいるシリーズ八巻のうちの二巻目である。マイペースに読むつもりなので、読んでから気が向いたときに買うようにしている。
 二巻は男女の恋愛や政略結婚なども扱われており、変化に富んで面白かった。どろどろした権謀術数や、裏切りも描かれ、大陸特有の生存競争が大河ドラマ的に見て取れるのは参考にもなった。
 しかし人物が描き分けされているとは言い難く、誰が誰やら顔が浮かばないのは一巻から相変わらずだ。
 それでも少しは劉備や呂不のイメージが私の中で定着してきたのは、大長編特有のものだろう。こうして、各人が各様のイメージを膨らませて楽しむのも、三国志の楽しみかもしれない。
 気楽に通勤電車で読むには適した本でもある。ただ、少ない読書時間をこれに費やしていていいのかな、なんて我に返る瞬間もあるのは確かだ。まあ、たまにはリフレッシュは必要だ。

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