検察特捜のありえない事件から幹部逮捕

　郵便不正、朝日のスクープ記事から始まった捜査は、東京、名古屋が見送ったのに大阪地検特捜部が着手した。
　村木さんの無罪が確定した後、捜査の過程で押収されたFDの日付改竄が発覚した。内部告発した検事は４人もいたという。
　何度も証拠改竄の現場が見られていたということなのに、部長検事はそれを握りつぶした。
　大阪地検の元部長と、副部長検事が逮捕された。トカゲの尻尾切りか、次席、検事正、その上の高検、最高検には累が及ばないように早々と犯人隠避で逮捕である。
　大体村木さんの起訴自体には相当無理があり、そのことのゴーサインは一地検の特捜部だけで決められるものではなかったはずだ。
　地検ー高検ー最高検とあがっていって決定は最高検ー高検ー地検とトップダウンされてくるのが特捜で扱う大事件の捜査シナリオだ。
　ということは一地検特捜部の幹部だけの逮捕ではすまない。国民の信頼を裏切る行為をやっていた検察の再生には、大鉈を振るうために外部からの監査が必要だ。