当協会は、ガザ地区の病院への森岡大地医師(当協会運営委員)派遣、Palestinian Medical Relief Societyへの資金カンパを決めました。
さらに、いくつかの医療機関への支援を行う計画をす すめています。
皆さまのご協力を重ねてお願いします。
ガザ地区への救援物資を積んだ船がイスラエル海軍に阻止されたことは、昨日のニュースに掲載しました。この船は、結局拿捕され、乗組員らはイスラエル当局の尋問を受けています。船に乗っていたのは、既報のように9人ではなく、20人だったようです。これまで、国際人道団体などによるガザ救援船は10回以上になると思いますが、拿捕されたのは初めてではないでしょうか。
一方、エジプトが仲介しているハマースとイスラエルの停戦交渉は、検問所を通過させる物資の品目、パレスチナ側につかまっているイスラエル兵とイスラエルに投獄されているパレスチナ人の交換、ラファハ検問所の管理、これら諸条件の組み合わせとタイム・テーブルの作成など、細かい詰めのところで難航しているようです。
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◆◆ ガザ攻撃、停戦関連 ◆◆
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■◆イスラエル、ガザ救援船を拿捕◆■
イスラエル海軍は、5日、ガザ地区へ救援物資を運ぼうとした、「ブラザーフッド号」をガザ沖で拿捕、アシュドッド港へ強制着岸させ、乗員や船客のジャーナリストら20人を拘束、尋問した。
この船は、「ガザ封鎖に反対するパレスチナ国民委員会」が「自由ガザ運動」(本部=アメリカ)の協力で仕立てたもので、トーゴ船籍の貨物船。キプロスからレバノンのトリポリ経由でガザに向かい、4日、イスラエル艦艇に阻止された。「ブラザーフッド」には、ギリシア・カトリックの聖職者モンシニョール・ヒラリオン師らが乗り組み、医薬品、食糧、衣類、子供のおもちゃのほか1万袋の血漿、計約60トンの救援物資を積み込んでいた。
イスラエルのバラク国防相によると、ガザ行きを阻止された「ブラザーフッド」は、一旦エジプトに向かったが、Uターンしてきたので海軍が拿捕、アシュドッド行きを命じたという。
軍当局は、乗員らに対しては尋問中で、救援船から押収した物資はガザに届けられるだろうと語った。
救援船に乗っていたアル・ジャジーラの記者によると、海軍はまず同船に発砲して横付け、5人の兵士が乗り込んできて乗船者に銃をつきつけ殴打した。
船主は、イスラエル兵が船の通信機器を壊し持ち去ったという。イスラエル軍は、上空に威嚇射撃しただけだとしている。
レバノンのフアド・シンヨーラ首相は、「レバノンとガザで罪のない市民を殺した連中は、世界の目の前で、人道物資を運ぶ船を攻撃した」「私は、最大級のことばでこの蛮行を非難する」と語った。ラバノンの国連代表カロライン・ジアーデ氏は、イスラエルがただちに船を返すよう、安保理が圧力をかけて欲しいと要請した。
(2/5 Reuters, 2/6 Al-Jazeera)
イスラエル当局は、「ブラザーフッド」の乗船者を、出身国などに送還した。
カプッチ師は、ゴラン高原経由シリアへ送られた。また、船も返還され、6日、レバノンへ向かう。
(2/6 Haaretz)
――1万6000人がテント暮らし――
救援活動関係者によると、ガザ地区で住宅を破壊された1万6000人が10箇所のキャンプで生活。数千張りのテントが検問所で滞っているため、避難所は過密状態、架設トイレは、一部のキャンプにしか設置されていない。正式の停戦が未成立のため、ところどころで空爆や銃撃が散発、住民は不安と寒さで眠れぬ夜を過ごしている。
(2/5 Reuters)
<注1> 07年6月、ハニヤ氏はアッバース大統領によって首相を解任され、ファイヤド氏が首相に任命されました。また、アッバース大統領の任期は、今年1月9日までとなっています。法的には、3氏の地位とも問題をかかえています。しかし、パレスチナ自治政府は事実上分裂しており、アッバース氏は、10日以降も大統領としての権限を行使しています。このため、引き続き、ハニヤ氏、ファイヤド氏にはいずれも「首相」、アッバース氏には「大統領」のタイトルを付すことにします。
<注2> 各ニュース記事末尾の(カッコ)内は、その主なニュース源です。
必ずしも、元の記事の翻訳や抄訳ではありません。とくに断らない限り、Webサイト上の情報です。
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◆◆ 森岡医師のガザ地区現地報告会 ◆◆
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当協会は、形成外科、森岡大地医師(当協会運営委員)の現地派遣を決めました。2月17日~26日の日程で、ガザ地区の病院で医療ヴォランティアとして働きます。形成外科の仕事のひとつに、火傷で損傷した皮膚に別の皮膚を移植する手術があります。ガザ地区では、非常にひどい火傷を負った人々が少なくないので、短期間とはいえ森岡医師の派遣はかなりの貢献になるものと思います。
森岡医師の帰国報告会は、下記のとおり、3月7日、東京都渋谷区の「JICA地球ひろば」で行います。ぜひおいでください。
■日時: 3月7日(土) 19:00から(18:30開場)
■場所: JICA地球ひろばセミナールーム301
〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24 (電話: 03-3400-7717)
地図は: http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
■報告: 森岡大地医師(形成外科医・当協会運営委員)
「ガザ地区の医療現場」
■会費: 無料 (ガザ地区医療支援活動へのカンパをお願いします)
■問合先: 日本パレスチナ医療協会(PHS 070-5072-7278)
http://www1.ttcn.ne.jp/~jpma
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◆◆ ガザ緊急医療支援にご協力ください ◆◆
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日本パレスチナ医療協会(JPMA)は1986年の創立以来、パレスチナ占領地や、周辺諸国パレスチナ難民キャンプの保健・医療の改善をとおして、パレスチナの人々の自立を支援してきました。昨年はレバノンの難民キャンプやパレスチナ西岸地区へ医師を派遣しました。
昨年暮れに始まったイスラエルによるガザへのまれに見る激しい攻撃は、ガザの人々の生活を徹底的に破壊してしまいました。医療も例外ではなく、病院までイスラエルの攻撃にさらされ、壊滅的打撃をうけました。日本パレスチナ医療協会は、この状況を少しでも和らげるため、ガザへの緊急支援に乗り出しました。2月中に医師をガザの病院へ派遣する計画を立てています。
また現地医療機関・医療NGOを通して資金を送ることを計画しています。
送り先としては、カウンターパートであるPRCS(パレスチナ赤新月社)やPMRS(パレスチナ医療救済協会)、アハリ・アラブ病院(ガザ市)などを考えています。そのため緊急に資金を必要としています。是非ご協力をお願いします。
ご支援は下記の「JPMA パレスチナ緊急支援」口座にお願いします。
●郵便振替口座(手数料、JPMA負担)
口座番号 00150-4-759345
口座名 JPMAパレスチナ緊急支援
●三菱東京UFJ銀行 新宿中央支店(店番号 469)
普通預金
口座番号:5766255
口座名:JPMAパレスチナ緊急支援
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★パレスチナ医療支援のため活動資金を必要としています。
会員になって支えてくださる方、寄付をして支えてくださる方は[会費」[寄付」を明記して下記口座に振り込んでいただけたら幸いです。
年会費(12月まで) 個人 5000円、
学生 3000円
法人 10,000円
郵便振替口座 00140-9-155450 口座名 JPMA
三菱東京UFJ銀行
店番号 469
新宿中央支店
(普) 口座番号
5673266
口座名 JPMA
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