ミュウタントのブログ

日本国憲法第9条は地球人類の宝、それを改悪するための日本国憲法第96条の改正に反対!

不毛な会議の連続

2010-04-10 11:15:41 | 戦争・平和
オバマの核廃絶プロセス、プラハ演説から1年、米ロが新核兵器削減条約に調印しました。しかし、目新しいことはなく、更新維持さえも難しくなった財政事情があって、両国の削減を後押しした格好になっています。
 ペンタゴンは「核の抑止力」維持を堅持しようとしていますから、この前提を崩さない限り、これを前提に議論している限り、オバマビジョン=核の廃絶はなしえません。昨年オバマ米大統領は、「できないのではなく、できるんだと言い聞かせよう、できると繰り返そう」といっていましたが、軍需産業の圧力、ペンタゴン、銃社会を構成する「自己防衛は権利だ」とする米国人の意識改革をしなければ、ベトナムから軍隊を引き上げると言ったばかりに暗殺されたケネディの二の舞になってしまう恐れ、それでなくとも「黒人」であることで白人至上主義者たちから狙われています。
 核廃絶について、大統領府とペンタゴンの不毛な会議が続いています。前提が違うのですから、議論も噛み合いませんし、進まないのは明らかです。


 日本が年次要望書で「日本は平和に徹する、米国の核兵器廃絶に向けてのプロセスを支持する」と米国に突きつければいいのです。「朝鮮有事」は米国が仕掛けなければおきませんし(1995年のように、日本に有事法制がなかったことによって米国が断念したこともありますが)、「台湾海峡有事」も米国が台湾への武器輸出を積極的に行って挑発し、米軍が動かない限り起こることはありえません。日本も有事法について、廃止すべきです。

 日本は唯一「原爆を落とされた国」だということを忘れています。唯一の被爆国だと書くと、中国の奥地でも被爆者はいるとか、チェルノブイリだとか書き込んでくる人がいますが、「原爆2個を落とされた国」であることにおいて、世界には2国目はまだありませんから。
 「非核三原則」に対してあんなことを言わねばよかったと跡で故佐藤栄作さんは後悔したそうですが、なぜこの3原則を打ち出さなければならなかったかという原点に返るべきです。沖縄の返還、非核三原則でノーベル平和賞を授賞していますから、返納してほしいものです。
 日本会議が広島に招聘し、「広島の平和を疑う・・日本も核武装」などといっている田母神さんのような人は許せないというか、彼の立脚点はめちゃくちゃです。
 広島で核密約問題の有識者会議の報告書が発表される前に、広島・長崎の29人連名で「日本政府が非核三原則を厳守・法制化し、核兵器廃絶の先頭に立つことを求める声明」を発表していますが、大手マスメディアは全く無視し、有識者会議の報告も政府よりの発言者ばかりで、被爆国として先頭に立ってほしいという「核廃絶へのプロセス」を提唱している北欧のスウェーデンなどの国の要望にも応えようとしていない日本政府について検証すらしていません。

 核抑止(核の傘)と非核三原則は相容れない二律背反のことであるにも拘わらず、これを堅持するといっている鳩山首相もおかしいです。
 一方北朝鮮脅威論がネットや、街頭で宣伝されています。米国の北朝鮮に向いている核弾頭は2500発以上だというのに、持っているかいないかはっきりしない核弾頭が脅威だといっているのですから、核実験を「火山地帯」で行ったらどのようなことになるか素人でも想像がつくのにです。放射能測定や、地震波を見ても?です。

 米軍艦船の核持ち込み疑惑は、日本政府が米国が事前協議を申請してこないので持ち込んでいないでしょうと発表していますが、いちいち日本に寄港するたびに、核兵器をどこかに降ろしてくるなどということはありえません。日本は、米国軍艦船が査察を拒否し、あるともないともいえないと言うなら、寄航を拒絶すべきです。

 日本国憲法第9条のある国に軍事を優先した日米安保条約も、米軍基地も似合わない。もう20世紀の冷戦時代の遺物とはさよならすべき時だと思います。


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