佐久中込駅前にあるケーキブティック「ピータース」へ行く。朝、寝過ごしてボケボケしていて、昼飯を食べそこなったので、ケーキとコーヒーの前に、バケットサンドを頼んだ。
この店は、等々力の「サンドウニ」で修業をしたという中村シェフのお店である。世田谷で育った私にとって、サンドウニの芳村シェフが作ったケーキの味は、未だに忘れられない懐かしい味だ。ピータースのケーキは、もちろんサンドウニのケーキと同じというわけではないが、どれも素晴らしく、子供のころに食べたサンドウニのケーキが一番、という自分の基準を少し変更したくなった。そして私にはなんだか懐かしい味がする。
さて、バケットサンドは、パリパリのバケットのサンドイッチが二切れあり、なかなか食べ応えがある。一方には生ハムとカマンベールのようなチーズが挟まっており、もう半分はサーモンとアボガドとゆで卵が挟まっている。生ハムのほどよい塩気とチーズが美味しい。ミネストローネとポテトチップスが付く。
ケーキはミルフィーユを選んだ。これもサクサクの薄いパイ生地を重ね、バニラの風味を効かせたカスタードクリームが美味しい。こういう伝統的な菓子に作り手のきまじめな姿勢が出ているのは楽しい。コーヒーは上田市の発芽コーヒーで、まろやかな味わいだが、自分としてはもうすこし苦めの方が好みと思う。この辺りは好き好きというものだろうと思う。