2015年1月に「6」を書いたぶりの観だめ集。
夏休みに観たもの。
「美しき絵の崩壊」/2013年 オーストラリア・フランス
監督: アンヌ・フォンテーヌ
原作: ドリス・レッシング
音楽: クリストファー・ゴードン
出演: ナオミ・ワッツ、ロビン・ライト、ゼイヴィア・サミュエル、ジェームズ・フレッシュヴィル 他
劇場の予告編で観て気になっていた作品。
ドリス・レッシング原作の「グランド・マザーズ」を
2人の演技派女優を主演に迎えて、映画化したもの。
親友2人が、それぞれの息子と
関係を持つ、という驚きの設定。
でもそんなに意外なことでもないのかもしれない。
やはりナオミ・ワッツは好きな女優。
いつまでも変わらず綺麗だし、演技が好き。
それに笑顔が本当に素敵だと思う。
アンヌ・フォンテーヌ監督の
女性心理の描き方はいつも興味深い。
隠れた渇望を浮き彫りにするような
背徳感と甘さが印象的な大人のラブストーリー。
「PARIS」/2008年 フランス
監督・脚本: セドリック・クラピッシュ
製作: ブリュノ・レビ
出演: ジュリエット・ビノシュ、ロマン・デュリス、ファブリス・ルキーニ、アルベール・デュポンテル、フランソワ・クリュゼ 他
ジュリエット・ビノシュが観たくて
三十路の誕生日に(笑)実家で鑑賞。
パリで生きている人々の暮らしを
様々な人生の角度から描いている。
人生というのは、
たまらなく切なく、愛おしい。
ファブリス・ルキーニは
「危険なプロット」で初めて観て好きだなぁと思っていたら、
また、この作品で、ふいに出会えて嬉しかった。
「しあわせの雨傘」にも出演しているようなので
早く観たくなった。
とにかく今は早く、
「ボヴァリー夫人とパン屋」で彼に会いたい。
「劔岳 点の記」/2009年 日本
監督・脚本・撮影: 木村大作
原作: 新田次郎
出演: 浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい、新井浩文、モロ師岡 他
会社の先輩に春頃借りた作品。
日本地図を完成させるために、
未開の地・劔岳を命懸けで目指した
測量師たちの姿を描いた人間ドラマ。
カメラマン・木村大作が初監督に挑戦した作品で
迫力のある美しい山岳映像に感激した。
仲村トオル目当てで観たけど、
浅野忠信や松田龍平、香川照之、新井浩文をはじめ、
役者陣が本当にものすごく豪華で、
またストーリーも素晴しかった。
山に登る、ということがどういうことか
何を目指しているか、ということが
少し理解できた気がする。
「男と女」/1966年 フランス
監督・原作: クロード・ルルーシュ
脚本: クロード・ルルーシュ、ピエール・ユイッテルヘーベン
出演: アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニャン、ピエール・バルー 他
当時無名だった
クロード・ルルーシュ監督の自主制作作品。
製作資金節約のために、
セピアの映像がところどころに使われているのだけど、
それがとても良い味を出していて、
おしゃれで奥行きのある映像になっていた。
フランス映画を語る上で
避けては通れないこの作品。
1966年、カンヌ国際映画祭でパルム・ドール、
アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した名作。
やっと観ることができた。
監督が出演を依頼したジャン=ルイ・トランティニャンが、
アヌーク・エーメと知り合いだったために、実現した配役。
昨年観た『モンパルナスの灯』でも
相当美しいと思ったアヌーク・エーメが
この映画ではさらに美しくて素敵で、
心に残る作品になった。
「白ゆき姫殺人事件」/2014年 日本
監督: 中村義洋
原作: 湊かなえ
脚本: 林民夫
出演: 井上真央、綾野剛、蓮佛美沙子、菜々緒、貫地谷しほり 他
湊かなえさんの原作を読み終わってすぐに、
映画が観たくなるという、「告白」と同じ流れで鑑賞。
ネット社会の闇をテーマの一つにした作品。
原作の段階で、すでに
映画化したらこういう感じだろうな、と想像していたけど、
想像のままで、あまりパンチがなかったかな。
ただ、配役が本当にぴったりで観ていて楽しかった。
特に、城野美姫役の井上真央、
三木典子役の菜々緒は、原作のキャラクターを
そのまま映像化したような出来映えで、素晴しかった。
そして蓮佛美沙子は、
一、二回しか演技を観たことがなかったけど、
今までとはイメージが、ガラリと変わった。
飄々とした女性の演技がとても巧く、
味のある役者だと感じた。
と、覚えているのは、
こんなところか。
次回の観だめ集は
いつになるだろうか。
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