本日のクラゴン弄りは....
10時30分から作業開始、昼飯抜きで、19時10分に作業終了です。
8時間40分も作業していたということか.....
去年にパワステポンプからオイル滲みしていることを発見しました。
オイル滲みが始まっても数年は大丈夫だよ。って噂のような話というかアドバイスをもらっていたのですが.....
なにぶん27歳と半年ほどの車体です。20万Km以上走行してますし、おそらく今までパワステポンプ交換されていないと思います。
春になったら交換してみるかと考えていました。
交換部品として間違いないのは、メーカーから純正部品新品を購入することです。でもね、めっちゃ高額なのよ。(部品が出るかどうかは調査してません)
それで1万5000円程度で入手できるリビルド部品へ交換ってのが本筋です。
でもね、おバカで心配性の私ですよ。
パワステポンプが怪しいということは、パワステのオイルが通る部分は同様に寿命が近いのではないか?
リビルドポンプにするなら、パワステ油が通るホース(以降パワステホースと記す)も新品へ交換したいよねー。
パワステホース類を調査しました。メーカーは製廃で部品ありません。
社外品でも部品ありません。別車種流用ってのもありません。
油圧ホース加工をしている町工場へ特別注文生産してもらうしかないというアラスジです。(冷却パイプデザインを無視してキタコといった汎用油圧ホースを強引流用ってのはまだ考えないことにします)
パワステホースの新品入手ができないとなると、今のうちに中古のホースでも入手できないかと画策しまして....
ヤフオクで、パワステ本体、パワステポンプ、パワステホースといった、パワステオイルが通るところ一式セットってのを落札したんです。
なんと、走行距離たったの26000Kmのクラウンバン霊柩車を解体した部品です。
26000Kmの部品ってことなら、年数は経っているけどまだまだ使えるのでは?って考えたのです。この中古パワステポンプを採用します。その他の部品は保守部品としてキープです。
中古のパワステポンプですがお手軽に交換できるOリングといった消耗部品は交換しておきました。
と、ここまでが前置きです。
はい本日の作業です。
お色直しした中古パワステポンプです。
ネジ抜け部分があるんです。(多分、解体屋がエンジンから取り外すときに見えている関係のないこのボルトを外した。それを組み戻すのを忘れているんだろう)
手持ちのジャンクネジ箱を漁りまして、M10ボルトはこれだけです。
ボルトが錆びているじゃん。と突っ込んでください。
だって痴呆親父に売りつけられた錆クズからネジの体裁しているものを選別したブツですから....
本当は新品ボルト奢ってあげたかったんだけどね、近所のホームセンター数件探したのですが、M10でピッチ1.25 ってボルトが店頭になかったのよ。
ピッチ1.5ならいくらでも売っているのにね。
ともかくジャンクなボルトで締め付けます。
これでネジ抜けしていた問題も解消。
ブリーのベルト溝部分を真鍮ブラシで磨き掃除しました。
これでパワステポンプの手入れは終わり。
次は車体側です。
パワステポンプを取り外すのですが、ネットで調べた手順では....
- リザーブタンクのオイルを抜き取る
- パワステポンプへ繋がっているホースを全部外す
- パワステポンプをエンジンから取り外す
ということです。
パワステポンプを抜き取るのは、エンジン上からがいいのか、エンジン下からがいいのか、自分の手を入れてシュミレーションです。
取り外すネジは2箇所です。
パワステポンプに繋がっているホースは全部で4本です。
それらを外したらポンプが動かせて、あーしてこうして、ポンプ本体の大きさを考えて上から抜き取ることにします。
という脳内シュミレーションをしてから、車体側作業開始です。
まだ車体下からの作業はないのでジャッキアップしません。
エンジン上からの作業なので車体は持ち上げたくありません。
パワステポンプ取り外したらオイル噴き出してあちこち汚すという情報もあります。
車体下にオイルが垂れることも考慮して、車体下に段ボールを敷きます。
エンジンアンダーカバーは取り外さないで、エンジンアンダーカバーにこぼれた油が溜まって流れ落ちる先に廃油受けを置きます。
パワステオイルリザーブタンクのオイルをスボイドで抜き取ります。
去年に希釈法でオイル交換したんだけどねー、オイルは結構な色になっているじゃないの。
スポスポとやって、リザーブタンクからはヨーグルトカップ半分ぐらいのオイルを抜き取りました。
オイルポンプの取り外しです。
きっと27年間弄られていない箇所ですよ。パワステポンプへ繋がっているいろんなものがめっちゃ硬く繋がっていると思うんです。
パワステポンプ本体はエンジンへ固定したままでホース類の取り外しにかかります。
まずは、一番手前にある高圧側ホースの接続部分が緩むのか?
17mmのフレアナットレンチを用います。
めっちゃ硬いです。本当かよーって....
モノタロウさんのフレアナットレンチを用いているのですがガタがあるのよね。ガタがあるんで力を加えるのが怖い。KTCとかの工具ならガタなくしっかり食いつくんだろうなとか悔しく思うのよね。
緩める方向がレンチを手前へ倒すのですが、倒す先がエンジンファンと干渉する位置関係です。勢いよく一気にエイヤーってやったらファンに当たってファンを折ったりしないだろうかと要注意です。
さらに、エンジンファンがすぐ目の前で隙間が無いのでレンチの柄にパイプを挿して延長する作戦もできないという。
いきなりの苦戦モードです。
モノタロウのレンチを信じるのです。ガタがあるけど私の体重をかけた状態ですっぽ抜けたりするなよとドキドキしながら、腕を引き回す空間がないので上からまっすぐ腕を差し込んでそのまま体重を乗せて押し込んでみました。
私の体が浮き上がりそうな感じになったらヌメーッとレンチが動いた。
えっ?このヌメーッって感じは、フレアレンチの顎が開いたんとちゃう?とドキドキですよ。
慌ててレンチを外して確認です。レンチ問題無し。
ということはナットを舐めてバカにしてしまったとか....
うん?ナットも問題無し。ってことは、ナットが緩んだってこと?
はい、レンチを突っ込んで同じように体重を乗せていきます。
さっきより緩くレンチが動きました。以降は固い感じのナットです。
ほどほどに緩めた状態で止めます。(まだ高圧側ホースは抜きません)
と、このナット1個を緩めるのに40分ほどかかってますよ。だって私は根性無しなのでこれでいいんか?って恐々作業しているんです。
次は、エンジン回転調整(アイドルアップ)スイッチに差し込まれている2本のホースを確認です。
今の状態でこのホースを抜くことができたらいいんだけどなー。細いホースだから先に抜いておきたいんだよなー。
って手を突っ込んでみます。手でつまんで外せるようなホースバンドではないです。(写真ではホースバンド部分が1個だけ見えている)
プライヤーといった工具を入れて握り操作する空間もありません。
これは、ポンプをエンジンから取り外して動かせるようにしてからの作業だわ。と後回しにします。
次は負圧側のホースです。ホースバンドは動かせたのですがホースが良く食いついていて抜けません。
プライヤーで挟んで強引にグリグリしてホースが破けたら大変なのでちょっとでも用心します。
ホースができるだけまっすぐ引き抜ける角度になるように、パワステポンプ固定角度を変更しました。
いろいろと試行錯誤して負圧側のホースが抜けてきました。
少しずつ抜けていくとパワステオイルが滲みでてきます。
このホースってリザーブタンクからまっすぐ来ているだけなので距離はそんなにないのですが太いのよね。
もしかしてホース内にオイルがけっこう残っているのか?
新しいヨーグルトカップをスタンバイしまして、エイッってホースを抜いたら一気にオイル出てくるじゃん。
最低です。ネット情報どおりにオイルをぶちまいてしまいました。
くそーっ、エンジンファンベルトにオイル飛沫かかっているじゃん。って落ち込んだっすよ。(エンジンファンベルト3本外して作業するべきだったと後悔)
低圧側のホースから溢れるオイルがおさまったら、ホース先端に新聞巻き付けてビニール袋被せて封印しました。もうオイルを噴き出すんじゃないぞ。
高圧側ホースの続きです。緩めていたナットを外してホースを引き抜きます。もちろんオイルが出てくるのですがこちらは少なかった。新聞巻いてビニール袋被せて封印。
オイルポンプをエンジンに固定しているボルト2本を抜き取ります。
オイルポンプを転がして残り2本のエンジン回転調整スイッチへのホースが外そうな位置関係へ動かします。ホースが劣化硬化していないか動かしてポキッて折れたりしないかというスリル抜群の作業です。
細いホース2本なのですがまだ柔軟性がありました。よかったー。
細いホース2本を外してやっとフリーになったパワステポンプです。
ポンプ内にはオイルが残っているので逆さま向きにしたらドボドボと汚してしまいます。
ポンプの上下向きをできるだけ変えないようにして知恵の輪をしながらエンジン上へ抜き取りに成功です。
交換する中古部品と、車体から取り外した部品とを現物比較して形状と取り付けネジといったものに相違ないか確認です。
相違なし問題無しと判断します。
パワステポンプを取り外した空間は.....
もちろんオイルこぼして汚れてます。
ポンプ取り付けたら掃除できなくなるので、がんばって掃除です。
掃除したあとを撮影したのですが....
エンジン上の隙間から見える一部分だけの撮影なので大したものが写っていないなり。
そうそう。オイル飛沫で汚したエンジンファンベルトもできるだけ掃除しましたよ。
中古パワステポンプの組付けです。
組付けはそんなに苦戦するでもなくスムーズにいきました。
別角度からの写真です。
ベルト取り付けも問題なくスイスイと作業完了。
取付があまりにスイスイと進んだので、プーリーの位置関係にズレがないか、ベルトの張り調整とか、ちょっと用心して再チェックです。
よしっ。パワステポンプ取り付け完了です。本日の山場を超えました。
(まだパワステオイル入れてませんよ)
なんだかんだで抜き取れたパワステオイルはこれだけです。
こぼしている量もけっこうありますよ。
次はパワステオイルを入れるのですが、ステアリングを左右に回す作業が必要です。
タイヤ設置したままステアリンググリグリと回すわけにはいかないので車体を持ち上げます。
ジャッキで持ち上げて、ウマをセットして....
せっかくジャッキアップしたんだからついで仕事で左右タイヤローテーションもしておこうってことでタイヤホイールも外します。
持ち上げたのなら車体下から油汚れ掃除したいよね。ってことでエンジンアンダーカバーも外しました。
用意したパワステオイルです。
シグマというメーカーのパワーステアリングフールドです。
1リッター缶にて、新品2本と、去年の入れ残し1割ぐらいです。
パワステオイル交換は、置換交換と希釈交換があるとかないとか...
今回はホースを抜いて置換交換にします。
リザーブタンクのリターンホースから廃油を抜き取ることを考えます。
ホースを抜いて、リザーブタンク側に透明なホースを上向きに付けました。透明だとリザーブタンクのオイル残量目安になるかと考えます。リターンホースの先にはペットボトルです。
リターンホースが元気に上向きのため、オイル置換するときはペットボトルとリターンホースを下向きになるように押さえつけなければなりません。
リターン側ホースを下向きへ押さえつつ、ステアリングを左右に大きく回さなければなりません。
私の腕はルフィーのように伸びないので応援が必要ですね。ってことで後輩を呼び出しました。
後輩にステアリングをゆっくり左右に目いっぱい回す作業を委ねます。私は廃油こぼれるなよーってリターンホースを押し込める係です。
リザーブタンクに新品オイルを入れてリターン側に差し込んだ透明ホースに油が上がってくるのを確認。よしよしリザーブタンクの残量確認作戦成功です。
合図して後輩がステアリングをゆっくり目いっぱい回します。
「おおおっっっ。黒い廃油が出てくるよ。」って感心している私です。
反対にステアリングをめいっぱい回したところでストップです。
1往復で結構な量のオイルが流れるのね。
新油をリザーブタンクに追加して、ペットボトルに溜まった廃油を捨てて、ステアリングを1往復です。この作業をこなします。
3往復目で廃油が黒色から変化してきました。
6往復したとろで、オイルがあと1回ぐいの残量になりました。
その時の廃油の色はこんな感じです。ちなみにステアリング1往復でこれだけのオイルが排出されます。
この感じだと、あと1リッターオイル投入(ステアリング5往復)したら綺麗になりそうです。
でも手持ちのオイルが無いのでここで終了です。
最後に取った廃油は廃棄せずにキープしておきます。だって、私のした作業ができそこないでオイル漏れしていたりしたら追加オイルとして最後の廃油を使おうという作戦です。
後輩の手伝いはここまでです。「ハンドル回すだけの作業に呼び出してすまんのう」と感謝です。
リザーブタンクへのホースを元に戻します。オイル追加します。
エンジンかけずに、しつこくステアリング20往復しました。
いよいよエンジン始動してみよう。パワステポンプがギャーって悲鳴あげないだろうかとドキドキしながらエンジンを数秒かけてみます。問題無し。よかったー。
念のためです。さらに追加でエンジンかけずに、しつこくステアリング20往復しました。
エンジン始動します。エンジン回している状態でステアリング5往復です。問題無し。
エンジン停止して、パワステオイルが噴き出したりしていないか撫でまわして確認です。問題無しです。
エンジン始動して、ステアリングを激しく10往復、続けて、ゆっくりと10往復しました。
エンジン停止して、リザーブタンクのオイル量確認です。ゲージ規定量までオイル追加します。って、ちょうどいい感じのところでオイルを使い果たしました。
これでパワステポンプ交換作業完了とします。
ついで作業です。
エンジンアンダーカバーを取り外したのだから、エンジンアンダーカバーを簡単お掃除とシャーシブラックで塗装しました。
車体下に潜って、エンジン下回りをお掃除です。
油滲みの形跡を時間いっぱいまで掃除しました。
次回のオイル滲み確認比較写真になればいいなと撮影です。
今回のパワステポンプの下部分です。
ラジエター下回りも撮影しておこう。
2日前のオイル交換のタイミングで見つけた右前輪のアッパーポールジョイン部のグリス溜まりです。
ブーツはぷっくりしているぞ。ブーツの下からグリス溢れているように見える。
ともかく溢れているグリスを掃除しました。
グリスアップしたときに沢山グリス入れたのでは?
それが溢れてきているという判断でいいのかな?
と、都合のいいように考えることにします。
今はこの状態にて様子見です。
タイヤホイールを左右入れ替えて取り付けました。
車体を着地します。
前輪の左右ローテーションしたんだから、後輪もしなければなりませぬ。
ってことて車体後ろを持ち上げて左右タイヤローテーションしました。
さあー、後片付けです。
って、もう回りは暗くなってきたよ。
ちまちまと掃除しながら片付けしている時間がとれません。
とりあえず撤収って形で終了したときはとっぷりと夜でした。
総走行距離の記録
総走行距離 227718 Km にて、パワステポンプ交換です。
中古パワステポンプですが、10万キロぐらい使えてほしいなー。
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