本日のスバル弄りは5時間でした。
トランク床右前辺りと、右前トレーディングアーム取り付け部周辺の錆屑をどう攻略するかです。
錆屑なので切り捨てなければなりません。
切り捨てたあとを、オリジナルの鉄板よりちょっと分厚い1.5mmぐらいの鉄板で作って、ハンダで糊付け+リベット固定することでフレーム再建と考えていたんです。
土曜日にスバル弄りの先輩に来てもらいました。強度が云々というのを説明受けました。
「モノコックボティー」をなめてはいけない。
と怒られました。
トレーディングアームの突き上げを2枚のパネル鉄板で広げて強度分散している。
トレーディングアームから室内足元のフェンダーを経て室内床の鉄板にまで力を逃がしている。
その最短ルートとなるトランク床縁が無くなっている。そこに鉄板を継いでいくのは危険だろう。現にそこから鉄板が裂けている。
仮に鉄板を接いで乗っていて、引っ張りにまけて裂けたらどうなるか考えよう。
タイヤはもげないけど右前輪が内側に向くだろう。タイヤが車体下に入りこむ?いやいやステアリングシャフトが室内に突き刺さるかも?
と、的確なアドバイスです。さすが仕事をされていた人の考察は違います。
私は鉄板継いで元通りに復元したらいいだけでしょ。と考えていたんだけど、錆屑を元通りには無理なので強度のある対策修理にすべし。
私は2mm厚の鉄板素材を見せたんだけど、あまりいい顔をしない。2mmでもオリジナル車体鉄板よりどれだけ分厚いのよ。
つまり、そういう仕事をされていた人の目では錆屑修理で力がかかるところには2mmでも不安ということなんでしょう。
で、その人の口に出たのは、3.2mm厚鉄板差し込まない?
私:「えーっ?そんなの曲げ加工大変じゃん」
スバル弄り先輩:「曲がるよ。カットするほうが大変やで、どうやって切る?」
私:「鉄切るのは簡単やん。グラインダーでジャーって」
二人して「....」と無言へ。
まあー、そんな会話がありまして....
わかったよ。分厚い鉄板差し込んだらいいんじゃろ。
でも私は軍資金ないよ。倉庫に溜め込んでいるガラクタを物色です。
スバル弄りもだけど、ポンコツ我家のド素人修理用途も考えてこんなのをキープしてます。
これが6mm厚の75×75のアングルです。
クラウンワゴン主治医の整備工場にて、古い部品廃棄するから欲しければあげるよ。というときに、これも廃棄するというのでもらってきていたのです。
まさに建築鋼材ですよね。
整備工場の社長は「昭和時代はな、こんな鋼材でトラックの荷台アオリとか乗降ステップとか作ったんやで。今時そんなトラックおらへんから昭和からそこに放置したままや」
そういう代物です。まかれているボロ布も恐らく昭和のやつで油が微妙に染みているようなやつです。(多分、錆びないように油を塗ってからボロ布を巻いてあるんだと思う)
これを切り刻んで鉄帯を作ります。
私は鉄を切ることに関してはとくに苦悩は感じないんです。逆にどれだけ真っ直ぐ綺麗に切れるだろうという変な挑戦心が沸くんですよ。
それでも、この厚みをこれだけの長さグラインダーをいれたのは初めてです。
2枚の板を切り出しました。
450×75×6、と、450×67ぐらい×6 です。
さあー、問題はここからです。
6mm厚みの鉄板って人力で曲げることができるのか?です。
万力に大ハンマーにと、激貧がもっている赤錆びた道具を持ち出してシバキたくりますが曲がる気配ありません。側溝において私がライダーキックかましても曲がりません。
あきません。これってプレスで押さないとあかんのちゃう?と思いつつ、前々からプレス欲しいなーと思っていたので、プレスがなーと脳みそが逃避しはじめました。
駄目だ。このままではあかん。
分厚くて曲がらないのなら曲がる厚みまで削ってみる作戦をしてみます。
私の経験にて....
3.2mmはそこそこ苦戦しながら曲がります。でも3回ぐらい曲げたらヘタレの私は力がなくなりました。
4.5mm鉄板は、曲げたことがありますが人力にて半日以上かけてやっと1箇所まげた。
もう4.5mm鉄板を人力で曲げたくないです。
ではでは....。
今日は曲げ加工1箇所だけなので、3.5mm厚ぐらいを狙いましょう。
グラインダーで折り曲げ腺の切れ目をいれるというのは止めました。切れ目をいれると、力をかけたときにそこから裂けそうな気がするのよね。
それよりはちょっと広く薄くしたいかなーと
グラインダーでチビチビと曲げる周辺を削りました。
ノギスで挟んで、端で3.4mm、中央で3.8mmと出ました。
さあーどないよ。と万力に挟んでから痩身の力で引いてみました。万力が持ち上がるんです。(私は万力を固定するテーブルをもっていないので地べたに大きい万力を置いて作業している)
25kg近い万力が持ち上がるけど鉄板はたわみもしません。
万力を持って鉄板の端を地ベタへ、私の体重+万力の重さで加重をかけますが曲がりません。おいおいと思いつつ、ウンウンとやってみたら、やっと微妙にたわんだ。
しつこくやります。25kgの万力をずっとかかえるのが苦痛です。かつ、鉄板が万力から外れて飛んできたら、いや、外れたときは万力ごと私が地面に前のめりで倒れるんだ。
倒れても怪我をしないようにガレージから出て通路でウンウンとやります。
おーっ。曲がるぞー。なんとかなるぞー。
はあーっ。ここまでで両腕、背筋、横腹が痛いですよ。
曲がることがわかったので、どの角度まで曲げたらいいのかを現物から写し取ります。
って、こんなローテクですけど...。精密度はそりゃーありませんけど。
いいんですよ。だいたいで。車体に差し込むときに現物合わせ調整しますから。って、その調整するときは、また万力かかえてスクワットってか。ふぅー。
厚紙切れ端だと頼りないので薄いダンボールに写して切り出します。
簡易のダンボールスケールとします。
この角度を目指して....
はあっ。万力かかえてスクワットですね。
万力を絶対に落としてはいけない。足の上に落としたら間違いなく救急車コースです。
なので万力を手放すことは絶対にないのですが、鉄板が急にくにゃっとなって自分が前のめりにならないようにだけ徹底注意で、はあーっ上半身筋肉痛。
10分ぐらい重量物かかえてスクワットしてこんなのできました。
はあーっ。もう今日は鉄加工仕事したくない。ということで、別の確認をします。
前々回に右前トレーディングアーム取付部周辺をハンマーでしばきたくって板金しました。
板金したってことはボルト通し穴にボルトがきちんと通るか確認しなければなりません。
トレーディングアームを持ち出します。ふーっ今日は重たい物ばかりかついでいるぞ。
あん?ボルトついたままだそ。
そうそう、ボルトが抜けなくて放置したままだった。
錆屑道具からメガネレンチを持ち出します。パイプ延長して、おりゃーっっっっっ。
はあーっ、痴呆親父に売りつけられた錆びたメガネレンチが曲がりました。
くそーっ。激貧の大事な道具が1つ駄目になったー。ボルトが回らないことより道具を1個駄目にしたことのほうが悔しい。
どうなんよ。うーんうーん。そうだインパクトレンチ。
私が持っている大きい方のインパクトレンチのトルク最大にて、緩める締めるを15分ぐらい打ち続けたら少し動きました。
その間は定期的にコンプレッサーが回るので煩いこと凄し。コロナ自粛警察が出張ってくるなよー。と違うことを心配します。
そこからは、インパクトレンチ君が悶えながら苦しそうになんとか抜き取ってくれました。
なんでこんなに硬かったんだろう。ボルト曲がっているんだろうかと確認すると、まあー簡単です錆で溝が...。無くなってました。つまり錆で膨らんで雌ネジ内がキツキツに。その錆溝をインパクトレンチの振動が削り取って抜けたってことです。
えーと、タップだ。このサイズのタップが錆屑工具に....。
あったー。タップが赤茶色してますがワイヤーブラシでシコシコとしてからCRC556を吹きかけて差し込みます。ジョリジョリな音をしながら10分ぐらいかけて溝掃除OKです。
さあー車体に取り付けますよ。
ふーむ。なるほど。
痴呆親父が貼り付けているボロ隠し鉄板が干渉しているじゃん。叩いて位置が変わったんでしょう。となると、強度保持の要として活用できるかと考えていたボロ隠し鉄板もなにやらいじくらなければならないことが確定ですな。
フレーム鉄板が裂けていくことも、トレーディンクアームを付けて確認したら一目瞭然です。そりゃー、この方向に伸びていくわなー。
どの位置あわせで取り付けがくるかを車体にマークしたいので、ラッカースプレーで輪郭をシューってしました。
ここまでして、トレーディングアームを取り外して本日の作業は終了としました。
さあー、ここで宿題なんですよ。
6mm厚鉄板をどうやって車体に貼り付けるかです。
リベットを用いることは確定です。って、長いリベット必要じゃん。こんな分厚い鉄板想定してなかったよ。またリベット買い足し決定。
ハンダについては、ここまで大きいとガスボンベバーナーで作業するのですが、この厚みでこの長さがあると熱が逃げて駄目なんと違うかなー。
そうなるとパネルボンドを考えないといけないのかなー。
パネルボンドって施工する道具のガンをどうするかなのよね。
パネルボンドのガンを自作とかかなー。
うーんうーん。金があれば解決する宿題っていやだわー。金がないので難易度が無駄に高いわ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます