山口県長門市の「まち」「ひと」「しごと」をつなぐお手伝い

NPO法人つなぐ(長門市しごとセンター内)で働くことになりました。
そこでの活動日記

初年度研修

2019-05-24 10:06:12 | #12 セミナー・講演会・研修関連

「地域」支援をする上でどうしたらいいのか
総務省が開催する研修に参加させてもらっています。

2泊3日!!@千葉

・研修施設内にレストランがあり、宿泊施設があり、図書館には「自治」「地方」系の資料が色々
・時間限定で、お酒も販売
・23時就寝
(在室確認として、部屋にカギを刺さないと、警備員の方がみに来るそうです)

「外出厳禁」なれど、それもそれで
学びに来たのは143人!講師・補助員が20名くらい



研修スケジュールや、施設の使い方が案内されたのち、

1人20秒で自己紹介
それだけで1時間!!

「◎と◎で有名な◎▼から来ました、◎です」とか、
「◎選手の出身地で、◎がおいしい△から来ました。ぜひ遊びに来てください」とか。

同じ市町村から複数名来てたり、
誰もいない県もあったり。

今回は(?なのか)、東北の方が多い印象でした


まず感想として、
市区町村レベルだと、アピール続くとよくわからなくなる


でも、こういう、
おのおのが楽しそうに自分の地域をPRする感じが大切なんだろうな、
ということ。


仕事内容としては
・観光アピール
・特産品を使った地元活性・PR
・教育委員会に所属
・教育の支援
・農業
・林業
・猟師
・工芸品の技術伝承
・移住コーディ-ネーター
・空き家活用
・地元鉄道の活用促進・PR
・フリーミッション

などなど。。

前職や趣味を生かして、その地域の資源をもとに
イベントを仕掛けたり、SNS発信したり、地域コミュニティ維持に努めたり

今後の就業を視野に、林業・農業・猟師などに関わったり
いろんな人生ですが、100以上聞くと、ある程度グルーピングできるもんだなあ
というのも興味深い





研修内容は面白く、どこかで聞いたような話がいろいろ出ます。

制度の利用の仕方とか、
考え方みたいな内容が多いのだけど、
いくつか具体的なアドバイスをいただいたので、
忘備録も含めここにメモ


根本:
「地域の人が主役」「自治のお手伝い」という視点を忘れないこと


◆初年度すること

⇒行った先が、
 数十件なら、全戸挨拶まわりする
 多い場合は、キーパーソンを回る

 その地域の散歩とかして、地域を知る
 出会った人に「何しているんですか」と聞いてみる。

 自分を紹介するチラシを作って、PRすると
 「こおういうのできる?」と声がかかることも。

 田植えとか草刈りを手伝い、清掃には参加して、
 とにかく1年目は「地域をしる」「なじむ」こと。


 加えて、その土地の歴史とか統計をみること!!
 史料を読んだり、自己学習!!



◆山の管理をする際

⇒草刈りとかのレベルなら

地元の林業組合に相談すると、
半日の「草刈り講習」とかしてくれる。

で、午後からボランティアの方と
一緒にやって、1日コースにする

ということもできる。


◆大学生を巻き込む

大学は今、地域と絡むように指導されており
「学生ボランティアセンター」とか、「地域包括ケアセンター」とかある。
そこが窓口になるので、
いってみて

なお、すでに市区町村と大学が提携している場合もあるので、
まずは市区町村の方にきいてみて、担当者がいれば
そちらからつないでもらってみて



◆廃校の活用

助成金出たりするよ


◆「地域運営組織」がある
⇒全国4千組織くらい結成されている。

コミュニティ維持のために頑張る人たちの組織で
国からも補助金もでます。

色々調べてたら、
地域の株式化についての資料発見!

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/chiisana_kyoten/rmo_yushikisyakaigi/h28-03-01-siryou2.pdf



出資すると、こういうメリットがあるのか



◆新規就農

⇒商工会に相談するといいかも

 補助金として5年、年間150万円出ます。
 なお、生活費に使うより「あとに残るもの(機械とか)」に使うことをお勧めします


◆レンタル棚田

東日本では、鴨川が有名
東京から「ちょっと農業やりたい」人が順番待ち

期間は2~3年

西日本では能登半島。
ここには、国連大学からも関心がある

棚田は機械が入らない等の大変さもあるが、
保水力があり、土砂崩れを防ぐ効果もある

→JICAなどが、これを東南アジアへ展開するために、学びに来ている



◆年金受給者の多い地域の支援

農作物を売ればいい?

収入が増えると、税金が減ったりする
だから「稼げればみんな幸せ」なのか、違うのか
確認したうえでの企画提案が必要



◆竹藪の活用

⇒去年は、竹藪の活用をテーマにする人が多かった
 すごい生命力。竹の子から、わずか半年で22mの竹になる。
 なお、竹はガラス繊維があって、燃料にしようとしても普通ではだめ
 でも最近、対応できる炉とかできていて。
 燃料としての活用も広がりそう

 最近のニュースで
 2mくらいになった竹から「しなちく」をつくる

 結構高く売れる
 

 ほか「竹灯籠」も人気。子供TGTにするといいよ

 竹は炭素が多いので、肥料にもなる。
 そのまま土かぶせて半年置いておくと、、いい土になる

 竹炭創る場合、
 煙突に穴開けておくと、竹酢液がとれる
 無農薬農法とかしている人に人気


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◆自身の仕事確保

⇒期限のある仕事
 目の前のことに没頭していると、3年後に、家もない、仕事もない
 ということになることが多い

 ある人は、
 移住サポーターとして臨時公務員としての定額収入を得ながら、
 自宅をゲストハウスにして、
 地域活性コンサルとしてたまに仕事もらったりで
 卒業後も、4年、その地域で何とかやっている

 とのことだった。
 かなり綱渡りの生活で、笑って話しているけど、
 ここはもっと考えるべきだった、とのことだった。


 なお、初年度研修なのであまり触れてないけど、
 起業する、とか
 生業をつくる、とか
 そこについてはまた次回

 なお、地域に受け入れられるものを起業しないと続かないから、
 地域を知ること大切

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最初は、ルールだらけの研修に
少しめんどくさく感じていたのですが、


制度の背景とか、堅い話から
制度経験者の経験談とか

これだけいろんな地域の人と会って、

ワークショップを通じて
朝8時から22時くらいまでずっとしゃべって

とても面白かったです。


今回、比較的スムーズに進んだらしく
けんかもなく、さぼりもなく、
席にいるだけという無関心者もなく

ほぼほぼ発言に加わり、前向きで、案を出し合い
なんとか合意経営に至る過程を踏んだらしい



準備された皆さん、講師・アドバイザーのみなさん、
参加したメンバー
そして、参加するよう教えてくれた方


色々とありがとうございました




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