悪逆皇帝が正義の騎士ゼロに天誅を下された。
熱狂する市民達のなか、正義と平和,友好の象徴である3人の少女達は1台の馬車で一緒にパレードを行進した。
逆さまになった胎児の模様の月が高く上る。
橙色の月、夕日の残照をすべてもらって暖かくなった月が半ば崩れたビルの陰から顔を出す。、
「あの丸いものはなんですか?」
天子を真ん中に左にナナリー右に神楽耶が乗る無蓋の花馬車は1日のパレードを終えてホテルに入った。
「まぁ、今宵は満月だったのですね」
天子の指先を追って神楽耶も見上げた。
「つき・・・なの?でも色がみかんみたい」
「天子様は昇ったばかりの月を見たことはありませんの?」
まだ、馬車から降りない、ひとりでは降りられないままのナナリーが優しく問う。1日一緒にいるうちに三人はすっかり打ち解けていた。
「国ではこの時間は部屋にいたの」
いつもこの時間帯は宦官たちの報告会という名目で部屋に閉じ込められていた。
そしてこの2ヶ月は牢獄の中だった。
「うさぎさん、あったかそうだね」
無邪気で愛らしい天子の言葉に年上の少女2人は微笑む。
熱狂する市民達のなか、正義と平和,友好の象徴である3人の少女達は1台の馬車で一緒にパレードを行進した。
逆さまになった胎児の模様の月が高く上る。
橙色の月、夕日の残照をすべてもらって暖かくなった月が半ば崩れたビルの陰から顔を出す。、
「あの丸いものはなんですか?」
天子を真ん中に左にナナリー右に神楽耶が乗る無蓋の花馬車は1日のパレードを終えてホテルに入った。
「まぁ、今宵は満月だったのですね」
天子の指先を追って神楽耶も見上げた。
「つき・・・なの?でも色がみかんみたい」
「天子様は昇ったばかりの月を見たことはありませんの?」
まだ、馬車から降りない、ひとりでは降りられないままのナナリーが優しく問う。1日一緒にいるうちに三人はすっかり打ち解けていた。
「国ではこの時間は部屋にいたの」
いつもこの時間帯は宦官たちの報告会という名目で部屋に閉じ込められていた。
そしてこの2ヶ月は牢獄の中だった。
「うさぎさん、あったかそうだね」
無邪気で愛らしい天子の言葉に年上の少女2人は微笑む。
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