金属中毒

心体お金の健康を中心に。
あなたはあなたの専門家、私は私の専門家。

メモ

2009-01-05 16:29:11 | Weblog
年越し
療養宮は患者の安静のためにいつも静かにしている。それでもさすがに年末のあわただしさは隠せない。
ここブリタニア宮で、星刻は超1級の賓客として皇族に等しい扱いを受けている。宮中人は呼称こそ将軍であるが、皇帝陛下と同等なものとして彼を遇している。
『星刻様は中華の王に値する方です。無礼は許しませんよ』
優しく微笑んでいるのに、ナナリー皇帝陛下の背後には炎が見える。
宮中人の中にはつい昨日までの敵将を客として迎える事に不満や疑念を持つ者も多かったが、ナナリーの断固たる意思の前に平伏した。

あったかいつき  メモ代わり

2009-01-05 16:16:42 | Weblog
悪逆皇帝が正義の騎士ゼロに天誅を下された。
熱狂する市民達のなか、正義と平和,友好の象徴である3人の少女達は1台の馬車で一緒にパレードを行進した。





逆さまになった胎児の模様の月が高く上る。
橙色の月、夕日の残照をすべてもらって暖かくなった月が半ば崩れたビルの陰から顔を出す。、

「あの丸いものはなんですか?」
天子を真ん中に左にナナリー右に神楽耶が乗る無蓋の花馬車は1日のパレードを終えてホテルに入った。
「まぁ、今宵は満月だったのですね」
天子の指先を追って神楽耶も見上げた。
「つき・・・なの?でも色がみかんみたい」
「天子様は昇ったばかりの月を見たことはありませんの?」
まだ、馬車から降りない、ひとりでは降りられないままのナナリーが優しく問う。1日一緒にいるうちに三人はすっかり打ち解けていた。
「国ではこの時間は部屋にいたの」
いつもこの時間帯は宦官たちの報告会という名目で部屋に閉じ込められていた。
そしてこの2ヶ月は牢獄の中だった。
「うさぎさん、あったかそうだね」
無邪気で愛らしい天子の言葉に年上の少女2人は微笑む。

メモ代わり

2009-01-04 23:47:10 | Weblog
エドワードはにぎやかなところが大好きだ。腹ごしらえが済むと、今度は市場に向かう。
勘だけでずんずん進み、市場の匂いを嗅ぎ付けた(犬並みだな)。最初の通りは肉売り場。切り分けた牛や豚、毛をむかれただけの羊がぶら下っている
肉は獣の原型を留めている


50センチを超える大包丁で吊るされた肉をざんざんとさばいている。ここは、男の職場だ。躍動する筋肉。飛び散る汗。なんとなく、某、ご近所の大佐を思い出させる。

メモ代わり

2009-01-04 12:05:51 | Weblog
朱天元年は
泰山(たいざん)への封禅(ほうぜん)土を盛って天を祭り、地をならして山川を祭る祭礼
がおこなわれた記念すべき年となった。
現在位の天子はあのブリタニアの圧政を耐え抜き、その後の戦乱期を黒の軍団を率いて取り押さえた。天子はすでに80歳。彼女と共に世界を支えた友達はすでにいない。
天子様には永遠にこの世界を守って欲しい。
ささやかな幸福の維持を願う人民達は今の平和を守ってもらえるのを願った。
そこで、官吏百官が揃って天子に泰山(たいざん)への封禅をおこなうよう勧めた。
古代から伝わる封禅の儀式、過去にそれをおこなったのは現存する史書では伝説の神農と秦の始皇帝のみである。