散歩の途中に見かけた優しいバスの運転手。バス停でバスが停車してひとりの客が乗ったのにドアを開けたまましばらく止まっていた。どうしたのかと思ったらバスの前方に乳母車を押しながら小走りの母親とその後を必死に追い掛ける幼い子供がいる。バスはこの親子を待ってくれていたのだ。無事乗り込むところまで見届けて一安心する。運転手の優しい対応に心が和む。
23-9-11
昼少し前に急に暗雲が立ち込め灯をつけるほどの暗さに。まもなく雷が鳴り始め風も強くなり猛烈な雨が降り出す。もし外にいたら一瞬でずぶ濡れになりそうな豪雨。暗いせいで稲光が鮮明に輝く。直後には重低音で大音響の雷鳴が轟く。大地も揺るがすすさまじさに恐怖すら感じる。しだいに光と音の間隔が長くなり雷は遠ざかっていく。出掛けているときでなく救われた。
23-9-12
範を示す。いつもは階段があるときにはエスカレーターを使わない。しかし、少し遠くにある長いエスカレーターの右側には誰もいないのが目に入り、あえてそこに立ってみようと思った。近づいて右側に乗ろうとしたときにはその前に十分間隔を取って立つ比較的若い女性がふたりいた。立ち止まっているのは明らか。たまたま女性だったのかそれとも。とにかくふたりに拍手。
23-9-13
ついに朝にも灯をつけねばならないときが来てしまった。朝5時半に起きるとまだ薄暗く新聞を読む明るさはなかった。暑さ寒さは暦に関係なく変動するけれど朝夕の明るさ暗さは暦通りに正確に刻まれる。改めて暦を確認すると9日後には秋分の日なのだから納得。この異常な暖かさというより暑さによって暦の季節感も狂わされている。今も夜の7時を過ぎても半袖とは。
23-9-14
続き。昨日とほぼ同じ5時20分に起床すると今朝は昨日と違って部屋は明るく新聞も安心して読める状態だった。つまり、昨日の暗さは曇りのせいだった。それを知って少しホッとした気分になる。さらに嬉しいのはだいたい同じ時刻に起きること。普段目覚まし時計は使わず自然の目覚めに任せている。それでも同じ時刻に起きるのは寝る時刻が夜の10時前後だからだろう。
23-9-15
もうないと思っていたコロナワクチンの7回目の接種券が届く。6月に6回目を接種したとき、この後からは有料になると聞いてこれで終わりのような気がしていた。ニュースでコロナ患者が出ていることは知っていたが想定外に患者が増えているためなのか。中々完全に終わらせてくれないところが怖い。せっかくの接種券なので打つつもり。今度こそ最後だといいのだが。
23-9-16
54分の0。54人いる副大臣と政務官のうち女性は0人。ひな壇に立つ男ばかりの写真を見たとき異様な感じがした。これではまるで今では少なくなった男子高校の同窓会の写真を見ているようだ。そもそもそこに女性はいないからそれならわかる。でも、これが日本の現実。バルト3国では首相はすべて女性となり、年齢も全員が40代だというからこの隔たりに愕然とする。
23-9-17
何となくわかっていたはずでも数字に表されると驚いてしまう。80歳以上が全人口の10%を超えた。10人にひとりは80歳以上と聞くともっと多いように感じるから不思議。その方がより具体的でわかりやすいからだろう。ただし80歳以上の何%が日常の社会生活を送れているのかが気になる。確かではないがコロナ後からは街中の高齢者が減ったように思えてならない。
23-9-18
友の死から一年が過ぎた。決して早かったという気はしない。それまで月に一度は必ず会っていたのと年に3〜4回は飲んでいたのが急になくなったせいで長く感じてしまうのだろう。一番変わってしまったのは会話の時間とお酒を飲む機会が減ったこと。彼はワインが好きでビールの後はいつも一緒に瓶のワインを飲みスポーツから政治まで様々な話題を語り合っていた。
23-9-19
ようやく暑くて長かった夏が終わるようだ。夕方には17度まで下がったようだし、明日明後日の予報では最高が22度か23度になっている。それにしても9月の20日まで夏のような陽気が続くとは驚きでしかない。ついさっき7月振りに部屋の窓のすべてを閉めた。北海道で生まれ育った者として半袖でいられるのは夏の内。明日の出掛けるときにはどっちにするか迷いそう。
23-9-20