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法律家の歴史的素養と国際立法の最前線

2009-12-31 08:10:57 | 出版文化
一番肝心なことはルーマンの読み方が、研究者(今井弘道名誉教授)により対照的である。と痛感したことである。 本文の言いたいことは、サヴィニー分析を通じ、隣接領域に関心を持って、一次資料にあたりなさいと後進に説示と解釈。 坂元編『国際立法の最前線』(有信堂、2009年) 追記 西論文について 実証主義者の定義あるいはテーゼが不明確で本題に突入しており、引用文献の資料的価値が損なわれないことを願う。 寺 . . . 本文を読む

遅れて読む法律時報12月号

2009-12-30 14:08:50 | 出版文化
ここ10年買って読んでいますが今一つ正鵠を得ているかどうか不明である。 関連学会との連携が不可欠だろう。 例えば、金融法がHP紹介に終始しており、「金融法務事情」、「銀行法務21」、「資本市場」など隣接法領域の論文まで探り、紹介する目的が達成できていないという点は編集部員の推敲・目配りに対する取り組みが要請されるだろう。 . . . 本文を読む

蝋山道雄さんの逝去

2009-11-01 16:57:41 | 出版文化
 単著の少ない人ではあったが、時代をとてもよくとらえ、多くの国際政治・国際関係の研究者を送り出したことにある。 国連大学セミナーや国際学生フォーラムで多くの学生に接し、発言にはいちりょう千仞の重みがあった。 あの寡作に独特の理由があることを解説する後継者は三田にいる筈でしょう。 . . . 本文を読む

書評「歴史の中の民法」

2009-09-27 23:01:18 | 出版文化
ベーレンツさんの叩き台に日本民法の智見を加えた本。巧みな構成。概念の歴史的変遷について整理されている。 いつも感じるがヴィアッカーの近世私法史は原書は第三版の引用が鉄則だと思うのですが。 . . . 本文を読む

『ときの流れを超えて』

2009-09-06 21:10:58 | 出版文化
星野英一名誉教授の回顧録で、法制審議会の仕込みの記述を読むと最近の民事裁判権免除法案要綱等仕込み不足に想像力が働く。 亡き恩師の謎の動きも確認できた。  テーマ探しで広中俊雄名誉教授の随筆とともに読了。 . . . 本文を読む

【書評】「放送法を読み解く」

2009-07-26 22:17:37 | 出版文化
やはり脚注弱し 番組編集準則の憲法からの準拠からの説明の背景を基本法淵源により解説するのか。国内法だけで説明しきるのか筆に迷いあり。社会構造に根本的相違あるも、やはり鹽野先生の「放送」概念からの演繹で斉一的に解釈は構成されるべきかと。 トラックバックがあり補足をさせていただくと最近読んだ祖川武夫追悼論文集(信山社)、和仁教授の『教会・公法学・国家』(UTP)のように積上げ記述かどうか。編集紙面に感 . . . 本文を読む

「海上保安法制」(三省堂、2009)

2009-05-27 21:24:43 | 出版文化
良い本が出ました。 脚注から分析中。 過去の海洋法での論点のあてはめに使うにはなお工夫も。奥脇論文「国際協力」について、海洋法条約に派生する技術的なSOLASが今日の国際協力の淵源だという仮説の検証もなく、随分いさましいものに仕上がっています。緊急入域等で「安全港」概念等、海事国際私法で使える分析も言及があると応用範囲が広くなると思いますが…。中央法規出版から二大法学出版社の一に引っ越しして、出た . . . 本文を読む