伊藤之雄教授著、名古屋大学出版会
川田稔教授の文献渉猟ついでに、これを読んでいるのだが、かなり、実証的でヘビーである。まだ読み終わらない。
「西園寺公と政局」のほかに「倉富日記」「高松宮日記」等実証的な日記に依拠して分析している。大正末期から昭和初期におけるリーダーシップの変遷と立憲民主制の運用の変容を丁寧に描いている。軍縮条約や統帥権といったその後の明治憲法の運用に大きく影響を与えた事項の描写は緻密である。
しかし、閑話休題、この本を公共図書館で借りようとしたら、拝借している不心得者がいて、他市の図書館の相互借用に頼った。盗難防止システムのゲートシステムの整備は急務だと思うのですが。