なまえ香の詩ことば☆

清々しく言葉のリズム詩ブログ。
詠んでくださる方がわくわく躍動になりますように☆

立冬~二十四節気の言葉と香しさ

2021-11-12 20:59:28 | 私のなまえ香~調香師の詩~

 

りっとう

(立冬)

 

おそばせながらも、

11月7日頃より、立冬。

 

 

ゆるやかに日差しも弱まり、日暮れも早くなりました。

 

朝夕、ひやっと頬に冷たい風

手足も、冷たさを感じ始めるころとなります。

 

 

冬の気、冬は、陰となり、寒となる。

 

 

小春日和、冬ごもり、冬眠、冬支度、冬めく・・・

季節の言葉いそいそと、入れ替わり。

 

そのような中で、ほんのり小春の匂いかな♪

稲を刈り取った冬の田の情景に

秋の野山の小春日和のお昼寝

 

そして、すこしずつ冬眠へと

目にうつる景は、冬支度のはじまりと匂いがします。

 

 

ゆるやかな流れ、

みえない気風と匂いから

土の中、凍てつく水面下、冬木の装いへ舞台がかわります。

 

 

「りっとう」Riqto

ことばの表情からもみてみました。

 

まるで、日常の冬支度、冬眠文化といわんばかりの親しみやすさ。

そして、緊張感をもちながら、「冬の気立つ」音がします。

それは、水から氷へと緊張した感じ、

冷たいが、ぴしっと伝わる動きもみてとれます。

 

 

土の中、山の下の秘めた地なる動きが

いそいそ響きわたるように捉えられていて

それは現実的であり、合理的に重なりあっています。

 

 

冬のやわらかな陽と、冬風の清き匂いが、

美しい落日に曲線を描いてくださいます。

 

 

寒さ深まります

ご自愛くださいますように。

 

 

 

<写真:ありがとう 香袋も新調なりました>