インド軽留学っ!

絵描きのインド旅三回目。インドで短期(2ヶ月強)軽~く留学気分を楽しむブログ。水彩画、メヘンディ、ヒンディー語。

車内販売ネタ2。チキンぱこら、ビタミン剤。

2015-03-02 15:27:56 | インド旅行
昼ごはんを食べて、
食後のコーヒーも頼んで、
(ケチケチしないお大尽な気分なんである。二等寝台の雰囲気とポンディとチェンナイで高い物価に慣れてしまった。)

イヤホンでPodcastを色々きいてるうちにまた寝てた。
(20時間の列車の中で、まともに起きてる時間が5時間も無かった気がする。)

気がつけば日が暮れかけている。
夕方6時だ。もうそんなか。4時間は寝てたなぁ。朝も寝てたし寝っぱなし。
でも、まわりの人達もそんな感じ。

寝起きのチャイを頼んですすっていると、

『ぱこら~ぱこら~チキンぱこら~ベジぱこら~』

と売り子がやってきた。

パコラは揚げ物全般の事だから、チキンぱこらは、フライドチキンの事だ。

お大尽なわたくしは、お肉を所望。

チキンパコラ50ルピー(100円



お味はまさしく、フライドチキンである。インドのマサラの味もしない。
唐揚げというよりは、もっとカリカリにドライに揚げてあってオヤツ感覚。


インドで何度か奮発して肉を食べてみたけど、お米や豆がどっさり!どっさり!出てくるのと違って、
お肉はそんなに気前良くない。
日本人の感覚からしても、時に物足りない。値段もけっこうする。

これがインドの普通みたい。お肉は主要なタンパク源ではないのね。

肉食基本のヨーロピアンなんか物足りないだろうなぁ。
ロシアの長距離列車ではロマ系(ジプシー)のおばさんが、おもむろに鶏の丸焼きを出してナイフでむしり取って、子供達とむしゃむしゃ食べていたのを思い出す。付け合わせは必ずキュウリとトマトと黒パン。
天空の城ラピュタのジーナさんみたいな迫力あるおばさんだった。


あぁ、ロシアやバルト三国のカルバッサー(燻製腸詰め。保存が効くし種類がすごく豊富)美味しかったな。
(´-`).。oO

あっちは豚肉と乳製品の国だった。
ここ2ヶ月ほど豚肉食べてない。
そんなに困らないけど。。

旅行してるとベジタリアンのヨーロピアンもとても沢山出会うけど…。

わたしは日本にいる時は、必ず1日にお肉かお魚のどちらかは食べてるし、ダシはたいていお魚のダシだ。

でも、わたしもインドにいるとベジタリアン料理でも色々バリエーションがあるからそんなに困らない。
ただ、『納豆が食べたいな…うぅ、納豆…』と感じるので、発酵食品が身体に足りてないのかもしれない。
たまにインド式ヨーグルト食べるくらいだからな。
ロシア方面では無性にワカメや海苔が食べたくて食べたくて参った。海藻特有のミネラルが不足してたのだろうか。あと竹輪も食べたかったから、きっと海産物に飢えてたんだ。ベラルーシにカニカマが売っていて救われた。
自分が海に囲まれた島国の民族の身体をしていると思い知らされたものである。
日本人はあんまり乳製品食べない。なくても平気な感じ。

インドでは海藻は食べたくならないから、そっちは何かで補われてるのかも知れない。
旅行中は、ときどきマルチビタミン&ミネラルの錠剤を飲んでいる。
バックパッカー初期の頃辛かった感じが、マルチビタミン&ミネラルを飲むとかなり違うことがわかったので、長旅の必需品である。

長旅はトライアスロンや登山みたい。
それでもわたしは、3ヶ月以上は集中力が持ちそうにないので、1年とか旅してる人と会うとすごいなぁと思う。わたしは3月なかばに帰る。(^_^;)

食べ物ネタ続きでした。食べ物は節約旅の重要な楽しみなので、選ぶ時はすごくちからが入ってる(笑)
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車内販売の野菜ビリヤニ弁当

2015-03-02 15:02:46 | インド旅行


ポンディ→チェンナイ→20時間夜行電車でプリー

プリーに戻ってきました(^O^)

今日着いたけどプリー平和だな~…街全体がのんびりしてます。
旅も終わりが見え来てたので、ここでしっかり休んでおこう。
暑いけどカラッとしてるのです。


長距離電車は長距離バスみたいにガタン!ガタン!揺れない。ゴトゴト…くらい。

だから、わたしは電車ではここぞとばかりにぐぅぐぅ寝ます。

車窓の景色も観たいは観たいのですが…電車のゆれは心地よいのかも。
(夜行バスは、シートは良くてもとにかく運転が荒いのと道が悪いのでゆれが激しすぎる。出来ればなるべく電車で移動したい。)

南部チェンナイから東部への電車が発車するや否や、ぐぅと寝むりこんでいたわたしは

『お客さん起きて!お昼の注文をとります!お客さん起きて!お昼ご飯の注文をとります!』
と、ユサユサされて起こされた。

『ランチ…?何ですか?(e_e)』

『チキンカレーか、ベジタリアンカレーです!お客さんチキン?130ルピーです!』
130のお肉のカレー…そんなにガッツリ喰いたい気分じゃないし、寝ぼけてるし

『お昼要りません…。』
『No?no lunch?ベジタリアンにする?』と時計を見ると10時半。
食い下がるランチお兄ちゃんの声を無視してまた寝てしまいました。

ぐぅぐぅ寝ながらも、間に何と無く気になってたけど、

今まで利用してた安い方の寝台車と違って、エアコン付き二等寝台車は、
車内販売がめちゃくちゃ頻繁にくる!!

何だろう…やっぱりお客の金払いがいいのかな(^_^;)?
引っ切り無しに何かの売り子がくる。

売り子さんも、ヨレヨレのサリーを来たピーナツ売りのおばちゃんとか、普段着のチャイのお兄ちゃんとか、オヤツ売りのまだこどもみたいな少年じゃなくて、
一応そろいの制服をきてるお兄ちゃんかおじさんだ。

寝ながら聞いていた売り子の声が、
『チャイ、チャイ』『ビスケット~』
『パニパニパニ~(水水水~)』『iPhone5対応のイヤホンいりませんか~』
(売ってるものもモダンやな!)

とかだったのがやがて

『チャイ、チャイ』

『スープ~トマトスープ~』

『フライドライスいりませんか~』

『ビリヤニ、ビリヤニ~。
ベジタリアンビリヤニ、チキンビリヤニ~』

『カナカナカナカナ~(飯、飯、飯~)』

になり、

『そろそろお昼かぁ(e_e)』

と、わたしも、もぞとぞと起き上がりました。

注文とって貰わなくても、色々売りにくるじゃんね。

『ベジタリアンビリヤニ、幾ら?』
『90ルピー』
『ください。』

野菜ビリヤニ


ビリヤニはピラフみたいな炊き込みご飯のこと。
炊き込みご飯だけかな?と思ってたら、カレーソースとアチャル(福神漬け的存在の薬味?)もついて来てなかなかお得感(^O^)
大きな容器にたっぷり入ってる。


でも、
インドの列車のお弁当は高い割に物足りないと聞いてたし、

《お母さんの手づくりのお弁当の方が何倍も美味しい》と言われており、

ステンレスのお重のようなインド式の弁当箱にお母さんの手づくりランチを入れて列車に乗り込む人も多い。

隣の席の家族はいそいそと、お母さんがタッパーからお手製のチャパティを出して準備を始めた。
お父さんとお子様方がそわそわとそれを見つめている。

一人旅のビジネスマンも奥さんが持たせてくれたのか、ビニール袋に包まれたカレーを出して来た。

こういうのを眺めるのが楽しい。
長旅にどっさりお弁当を持ち込むのを厭わないあたり、インド人は食にはこだわるな~。

わたしもビリヤニにカレーソースをかけて、いただきます。


なかなか、美味しいじゃん(^O^)
ご飯は薄味の野菜ピラフで、クローブの香りが効いて居る。元気になりそう


豆たっぷりカレーソースもわりとあっさりしてて、辛いけど美味しい。

パラパラさらさらしたお米なので、量の割りにさくさく食べられるので、ぜんぶ食べ切ってしまった。

車内販売のカナ(飯)を食べるのは初めてだった。今まではサモサなどのスナックとチャイ程度ですませてたのだ。
でも、お弁当も悪くなかったので今後も試してみようと思う。

安い方の寝台車は、今までさして不便を感じなかったけど、
若干ほこりっぽいし、車内も薄暗いし空調もきいてないのであまり食欲が湧かなかったのかもしれない。

安い方の寝台車が売り切れてたので、仕方なくエアコン付き二等車に乗ってみた。値段は倍以上。
今まで千円以内で乗ってた距離が三千円する。


車両に入った時は
『なんだー確かにエアコンはきいてて、まくらと毛布は付いてるるけど、ベッドの大きさとか変わんないなぁ。そんなに違うかなぁ(´・_・`)』
と思った。

しかし、しばらくしてみて、
二等は全体的に掃除が行き届いてて明るいし、
三等はガタガタの、鉄格子のハマった手で開け閉めできる窓だけど、

二等はエアコンのために締め切りのかわりに、大きくて広い窓がついている。



旅で手洗いしながら着てると一気にヨレていく旅着のわたしと違って、

同じ車両のヤングのグループは

男の子は良さげなジーンズと
女の子もモダンなオシャレをして、

みんなでラップトップで映画を観て、オヤツを食べて満喫している。

時々、通りがかった売り子がそばに腰掛けて、その動画の画面を横目で観ている。

いつも二等で、
三等なんて乗ったことも無い人も居るんだろうなぁ。
でも、三等乗れない人は、寝台じゃなくて椅子車両に何時間も乗る。


わたしも半日程度なら三等、丸一日乗るなら二等、ぐらいに使い分けてもいいかも。
丸2日乗るなら、豪華に一等だって乗ってみたい。

三等や椅子席に旅情を感じるから乗るバックパッカーも多いし、

気分と楽しみで車両を選べるわたしは気楽で中途半端な存在だ。
寝床もいつも数百円で必死に節約してるけど、
必要とあらば高いタクシーにも乗る。

三等の鉄格子の向こうから手を突っ込んでモノを盗るヤツがいるとか

いや、一等だって金持ちを狙った専門の泥棒が居るから危険だとか。

それでも列車の中は旅の醍醐味です。

バスだと売り子が来ないから(くるけど少ないから)やはり電車のほうが好き。

☆インドの旅はやっぱり移動が長い!移動が苦手な人にはキツイけど、移動を楽しめるとステキなアトラクションです。
《食い物ブログ》としてもたくさん書いてきいますね!
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マトリマンディル体験記/波動を感じたかも知れない?

2015-03-02 15:01:08 | インド旅行
朝6時半にちゃんと起きた。
マトリマンディル瞑想ルームの予約日の朝である。

本日の予約パス(黄色いカード)を忘れずに。


なるべく身体を締め付けない服装を選び、
ネットで読んだ『かんたんに出来る瞑想のポイント』を思い返してイメージトレーニング。

『ガンダムの“ニュータイプ”設定って、ニューエイジムーブメントと関係あるんじゃ無いかしら…』
などと思いを巡らせたりしながら出発。

8時からバスのピックアップポイントで待っていると、
リクシャーマンが

『オーロヴィルのバスはきっともう、行っちゃったよ?もう来ないから、リクシャに乗りなよ。』
と声をかけてくる。

『もう!ちゃんと来るよ。乗らないよー。』( ̄^ ̄)


とかわす。

オーロヴィル村行きのバスは、今日は8:20分に出た。昨日より10分遅れてる。

無事にビジターセンターについて、予約パスを見せる。

案内にしたがって、今日の予約者が集まりビデオルームに通される。
瞑想ルームへは一度に100人くらい入れるらしい。

ここで、『オーロヴィルとは』『マトリマンディルとは』みたいなビデオを鑑賞。わたしは英語が出来ないのでなんとなくしか解らず。
でも、施設に常設してるエキシビションと大体内容は同じみたいだった。

その後、
ミニバスに乗せられて一キロ離れたマトリマンディルへ。

おお、金色のゴルフボールと呼ばれる、巨大な球体の建物がみえる。あれが、マトリマンディルだ。

そこは《マトリマンディル公園》とでもいうような区域になっていて、
マトリマンディルを囲むように植木や花壇が設えられている。

入り口付近で、全ての荷物をあずける。

お財布もパスポートも預けないといけないし、必ず携帯の電源は落とすことと。

園内の撮影は禁止なので
当然ながらこの日観たものを写真でお伝えすることは出来ません。


《マトリマンディル 画像》で検索したらこんな感じ。


『皆様ようこそマトリマンディルへ。本日のガイドを担当いたします…(^^)』

とにこやかな男性が現れて、

『本日はツアー式で皆様をマトリマンディルへご案内します。

まず、マトリマンディルについてお話ししましょう…』
と解説が。

マトリマンディル公園ツアーは、
一通り終わって、ちょうどよく帰りのバスに乗れるくらいの、約2時間ほどかかりました。

結果的にこの日はブティックで買い物したり、ゆっくりカフェする時間は無かった。
オーロヴィルグッズの買い物は予約を申し込む日に済ませるのが吉。



隣のフランス人男性の衣服からは、かすかにマリファナのかおりがする…。(・ω・)

あちらのマダムは、ミニ丈のバカンス仕様の夏物ワンピースなのだが、瞑想であぐらかくとき大丈夫なのかしら…。(´・_・`)

そんな事を考えつつ、
わたしも物見遊山のミーハーなんだけどね、と思い、

向こうに輝くマトリマンディルを眺めながら、割と長い解説を聞く。

さっきもビデオを観たので

もったいぶるなぁ~(^O^)とちょっと思う。
『何かご質問は?』質疑応答のコーナーなど終えて

『では、説明はこれくらいにして、
今からマトリマンディルの中では10分間の瞑想を体験していただきます。
その後、すみやかに移動していただき、マトリマンディル真下のエリアでまた瞑想していただけます。
最後に、瞑想の大樹までご案内しますからここではより自由に瞑想などしていただいて、時間も多くとってありますから、オーロヴィルを体験していただけますよ。
以上が本日のプログラムとなります。』

そうか、瞑想ルームの中は10分だけか。
まぁ、信者以外の人も何割かいるし、観光名所になってるくらいだから、そんなもんだよね。

でも、予約とか説明とかで焦らされてるので、マトリマンディルに入れるのがとてもありがたい事に感じる。これちょっとしたマインドコントロール)^o^(だろうか。

ガイドさんに先導されてくるくると庭を通り、丸い建物に近づいていく。

まるで、SF映画の宇宙船みたいなデザインの入り口の階段を観た時

すごくときめいた!

すてき!デザインがすてき!*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*


60年代~70年代のレトロフューチャーな感じ。
わたしの大好きなサブカルSFアニメ《ファンタスティックプラネット》に通じる何か感じた。
そういえばあれ、監督はフランス人だったか。
上品にした《時計仕掛けのオレンジ》的セットみたいな感じも。
そういえば十代の頃、小さい映画館に通ってヨーロッパ制作のマイナーなSF映画を観てた事を思い出した。
(スターウォーズとかじゃなくて!)

内部はもっと素敵だった!

金色の球体だなんて、いかにも新興宗教で胡散臭い…

なんて思っててごめんなさい!

中は白を基調にしており、大理石や水の流れるシステムの使い方がとても洗練されていて、現代建築家の建てた美しい高級ホテルみたい。
薄暗いけど、ピンクの照明とか、金色のアクセントカラーがセンス良く彩っている。
すごく近未来的で可愛い。

入り口付近で白い靴下を履くよう支持される。
白い建物を汚さないのと、足音がしなくなる。

とても静かな空間だ。私語は一切禁止。

球体の建物の中にはらせん状に階段があって、列を作ってしずしずと我々はすすむ。

その間も、建物のラブリーさにわたしはときめきっぱなしだった。

ここ、来て良かった。まじ可愛い!
シュールで不思議だけど、
他の新興宗教にありがちなキッチュさや成金趣味がなくて、すごく洗練されてる。
何度もいうけど、おしゃれなSF映画の宇宙船の中に入ったきぶん。
こんな体験が、生きてるうちに出来るなんて
マジ愉しい!


単純に、斬新な建築を愉しむだけでも、一見の価値ある。

長野まゆみの小説『テレヴィジョン・シティ』の建物とかも、こういうテイストじゃないかな。

入ってみたかったフィクションの世界に、足を踏み入れる嬉しさ!
しかも、ハリボテぽくなくて、妙に説得力がある。

製作にも維持にも、お金かかってるだろうな…掃除もインドの宗教施設とは思えないくらいすごく行き届いてる。

信者さんたちが奉仕活動で掃除してるのかな。

階段を上がって、
瞑想ルームに通された。

丸い広々としたドームのような瞑想ルーム。
真っ白で仄暗く、空調がきいてるようでひんやりと涼しい。

床は白い毛足の長い絨毯が敷き詰められてて、柔らかい。

中心には世界最大と言われてる水晶玉が輝いている。

水晶玉ってこんなに大きいものなの?

取り囲むように円柱が天井を支え、
シンプルこの上ないのにとても神秘的な雰囲気を演出している。
白い空間の中でクリスタルの透明さがひきたつ。

白い座布団にそれぞれが促されて座り、そのまま瞑想タイムがはじまった。


ほぼ初めての瞑想がいきなり集中出来ることはなく、
わたしは結局10分間雑念だらけだったけど、

この瞑想ルームに入るまで《フレンチSFテイスト萌え》でキャーキャーに舞い上がっていたわたしの心は、

ここですぅーっと穏やかな、気持ちのいい感じに落ち着いた。

座布団が座り心地が良くて、10分間水晶玉を眺めてるだけでも、ヒーリング効果があるように思う。

こんな贅沢な部屋があるっていいな。
しかも、完璧に瞑想のために設えられた建物というのを、わたしは初めて体験した。
こんな部屋、ひとつ欲しい。

無理だけど…!

ぱぱっ。

と、まばたきのように一瞬部屋が明るくなり、10分たった事が知らされた。
こういう知らせ方の演出にもスキが無い。

促されてまたゆっくりと、降りてマトリマンディルから出る。

寝坊したら行かなくてもいいや、なんて思ってたくせに、
『体験して良かった~』
という思いでいっぱいだった。
また来たら、どんな気持ちになるだろう。マインドコントロール…?

マトリマンディルのうつくしさに惚れて信者になっちゃう人もいるかも知れない。

信者さんたちに今もあつく慕われているマザーというひとは、きっとすごく洗練されたセンスの持ち主だったんだろう。

それがパートナーのインド人哲学者の思想と結びついて、こんな建物が出来たんじゃないかな。

金色の球体であるマトリマンディルは、球体の真下に円形の噴水がしつらえられている。
ここにも瞑想ルームの中にあったほどではないにしろ、おおきな水晶玉が真ん中に置かれている。

また取り囲むように座り、瞑想タイム。


風が吹き抜けて、空気も良くてとても良い環境だ。

ポンディ市内は蒸し暑くて排気ガスもけっこうすごかったのに。

公園風になってるとはいえ、どうしてこの辺りはこんなに爽やかなのか?
(´-`).。oO

また気分良く水晶玉を見つめながら座って過ごした。

『大樹へ向かいましょう。』

ガイドさんの案内で大樹へ。

何人か、常連らしき人々が大きく枝をのばした巨木の下で瞑想している。

こんなに大きな樹、場所、よくぞみつけたものだなぁ~霊感のある人はすごいわね。

と素直に感動。

人々が大樹に手を触れてさするようにしていたり、
抱きしめるようにしてるのをみて、

わたしもやってみる。

《あれ…なんか、すごく気持ちいい!》


ただの木肌に触れてるだけのはずなんだけど、何だか、気持ちいい…。

何だこれ。コレが《いい波動》というやつだろうか?

幹に背中を持たせかけると、樹はでこぼこしてるはずなのに、《ぴたっ》と背中にフィットする?(°_°)
そして、やっぱり不思議な気持ち良さがある。
上手な人にマッサージしてもらってるような感じがする。
疲れが取れそう。
(ただ、木肌のでこぼこにツボをたまたま押された、というのとは、違う…!)

コレが、ヒーリング効果というヤツか!


旅好きなので、日本でも外国でも幾つか、スピリチュアル系スポットというのには行ったことがある。

有名な処でもぜんぜん、何がすごいのかわかんないのもあったけど、

『確かにこれは何か気持ちいいなー』

という場所を幾つか体験してる。

空気が不思議なくらい澄んでいて、陽射しがあってもすずやかで、
地面から今回は木肌から、じんわりとエネルギーのようなものを感じる。
いつまでも居てたいなーという気分になる。
(宮古島の石庭も良かった。スピリチュアルスポットじゃないけど、フィンランドのアウトサイダーアートの庭も、なんか、たぶん、いい波動出てた。)

もっと感性の強い人はビシビシ感じるんだろうな。

霊感とか波動の話は、サイババ信者の日本人の皆さんも熱心に話してくれて、

サイババアシュラムでは朝晩のお祈りの後に、
サイババのお墓に皆が列を作って並び、順番にそこに伏せて、ひたいをくっつけてじっとしている。

『すごく、気持ちいいからあなたもやって御覧なさい』

と言われて、並んでやってみたのだけど、
あんまり、わかんなかった。(´・_・`)

サイババ信者の皆さんは、きっとすごく気持ちの良い波動を感じるのだろう。

そこで、思ったんだけど、
たぶんスピリチュアルな波動というのにも、それぞれの個人の体質?に合う波動が違うんじゃないかな?

サイババ信者のお一人が

『わたしはシーク教の聖地アムリトサルに行った時に“戦士の波動”を感じてしまい、お腹が痛くなったの』
と話していた。

シーク教はインドの独立戦争の時にも多くの勇敢な兵士と犠牲を払った、『勇者の教団』である。

わたしはシーク教の聖地でもぜんぜん平気だったし、けっこう気分が良かった。

あと、たまたまその辺りのシークの人に勧められてシーク教系の教祖がやってる『ラダースワーミ』という新興宗教施設に行くことになり(笑)、

“目の前を教祖様がお通りになる”という事があった。

《ラーダスワミ》にも日本人の信者さんが居て『初日にスワミのお姿を目にするなんて、とても貴重なことなんだよ!』と言われた。

インドで教祖様をご拝顔することを“ダルシャン”と言うらしく

その話をサイババ信者の方に話したら
『あなたはラーダスワミのダルシャンを受けたのなら、きっとシーク系にご縁があるのね。
そういうのは神様がお決めになることだから、自分では選べないものなのよ~』と言われた。

きいてる時には、ふぁー何だか解らん世界の話やなぁ~(°_°)と思ってたけど、

確かに相性があるのかもね。

サイババ教団の施設はすごく面白かったけど、オーロヴィルの大樹に感じたような《不思議な心地よさ》は体感しなかった。

オーロヴィルなんか変なの~と思ってたのに、行ったら気持ち良いと感じてしまった。

こういうのを重ねて、ハマるひとはスピリチュアルにハマるのかも知れない(笑)。

わたしはどうしても、信仰心というものになんか釈然としないものがあって、
特定の信仰は今のところ持てそうにない。
今のところ自分のやりかたで、自分の中にいる神様と対等に話していた方が面白いからだ。
例えば、こうやって世界中を歩いてみるとか、そういうことがわたしの精神的な修行なんじゃないかなと思ってる。

普通にお仕事して、税金を納めることの仕事じゃないけど、

世間的には風来で無責任なようでも

何だか
《人生でやらなきゃいけない事》のような気がする
から
どうしてもわたしは島国を出て来てしまう。
それが自然な事のような気がする。

生まれる前に自分の神様と約束しちゃったんじゃないかな。《わたしは旅に出ます》って。

大抵の宗教の教祖もたくさん移動してる。

きっと旅することには何か霊的な意味があるんじゃない?

宮沢賢治の銀河鉄道や、青森挽歌にうたわれた列車のシーンにも、そういう意味があると思うな。

だから特定の信仰は持ってないし、そんなに信心も霊感も無いし、ヨガとか瞑想とか修行的なことも身に付けないけど(やったこともあるけどめんどくさがりで無精なので、続く気がしない…)、

なんでも宗教施設を見るのは好き。

美術的に美しいものも多いしね。
神様を想う心はいつも最高の美術品を創り上げる。

きっと、宗教的なものは人間の本能と繋がってるんだね。

スピリチュアルスポットとしてはセドナとかも有名だよね~。
どうなのかなぁ。

というわけで、チェンナイ近郊にお越しの際には数日滞在して、ぜひマトリマンディル体験をオススメします。
外観を観るだけのツアーもありますが、ぜひ中に入って下さい。
わたしはとにかく建物に萌えました。
ポンディの町はちょっと飽きたけど、機会があればまたマトリマンディルしたい。

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