コルカタでも朝ごはんグルメを楽しもう。
宿に付いてる朝ごはんはごく軽いものなので、
それが始まる時間前に朝の散歩がてら出かけた。
最寄りの商店街には朝市が開かれ、色とりどりの野菜や果物や魚がならぶ。
朝ご飯屋さんを求めて奥に進むと、
賑わっている食堂が見つかった。
店の前ではおじさんがせっせと小麦粉を練ってまとめている。
その隣では大きな鍋に油が煮えたぎっている。
まとめられた小麦粉は団子になり、
薄くのされ、
ぺらっと油の鍋に投げ込まれると、
プク~ーっとまん丸に膨れ上がる。
プーリ(揚げパン)屋のようだ。
プーリは何処のインドにもある、朝ご飯やオヤツの定番だけど、
何と無く味がわかる気がして今回の旅では食べてなかった。
でも、ここのプーリは何だかちょっとよく見るタイプと違う。
生地に厚みがあるし、表面の質感も違うみたい。
じっと、つぎつぎ鍋の中で膨れていくプーリを見ていると。
『食べるの?中入ったら?』
と店のお兄さんから声がかかった。
食堂の中に入ってみる。
『プーリね?何個?5個食べる?』
でっかい揚げパン5個も要らない。
『2個ちょうだい。』
『はい、プーリ2個~!』
結構賑わってて、
少し待つあいだ、店の中を観察していると、
お昼からは普通にカレーを出す食堂で有るらしい。
魚カレー、マトンカレー、チキンカレー、
しかも色々種類もあるみたい。
ノンベジ食が充実してると言うコトは、ここはムスリム経営だな。
この旅の経験で、何と無くあたりがつく。
アツアツの大きなプーリが2個運ばれて来た。
今までの朝ご飯屋さんでは、何も言わなくてもパンを浸すカレーソースが出てきた。
あとで来るのかな?と思ったけど来ない。
『カレーソースないの?』
『カレーソースは無いよ。ポテト炒めしか無いよ。』
隣の席の子供はポテトのカレー炒めとチャパティを食べている。
プーリにポテトをはさんで食べればイイかな…とポテト炒めも頼んだ。
ポテトも来たので、
アツアツに注意しながら、手でプーリをちぎってみる。
サクサクで、通常のモノより厚手なぶん、中は少ししっとりしてる。
おいしい。おいしい。(^w^)
…おや、二口めには、中から豆のペーストが現れた。
トロトロの煮豆ではなくて、汁気が無くてすりつぶしてある。マサラ味だけど、少し変わったハーブ系の味がした。
豆ペーストがホクホクして、美味しい!
中身が入ってるからカレーソースが要らないプーリだったのね。
納得、納得。
※スマホを宿で置いてたので絵日記です。予備のカメラで写真も撮ったので後日再投稿するかも。
インド旅3回目にして、朝ご飯が楽しいというコトにようやく気付いたわたしであった。
今までは、朝はチャイとビスケットくらいしか食べてなかったのだ。
(朝のチャイとビスケットもインドの定番ではある!)
会計すると、お安い15ルピー(30円)であった。
レジのお兄さん
『お客さん、何処のひと?』
『日本だよ。』
『ジャパン。ジャパンにはムスリムはどのくらい住んでるかな?』
『うーん、知らないけど、けっこう住んでるみたいよ。』
『けっこうて何人かわかんないよ。MAXどのくらいなの?』
『すいません、知りません…』
『ふーん、そうかい。』
何と無く不服そうなお兄さんに
『プーリおいしかったよ』と伝え
『おう。ウェルカム。』
食後のチャイ屋へ行った。
またしばらくぶらぶら散歩してると、
大きくて立派なキリスト教教会がそびえて居た。
ヤシの樹が綺麗に植え込まれ、庭師さんがインド式のほうきで朝の掃除をしている。
『あのー、中を見学してもイイ?』
『どうぞ、どうぞ(^^)』
中は外観の立派さに比べて割とシンプル。
スペインやフランスやロシアで見たようなデコラティブさはぜんぜんない。
この辺の宗派は何だろう。英国国教会…?
でも、ザビエルもインドに来たんだよな…?
お祈りに来てる人誰もいないなぁーと思いながら奥に進むと、
ひとりのインド人少年が、金色の白鳥の形をした彫刻(聖書を拡げる台か?)
に立って、
端正な英語で、スピーチの練習か何か、小さい声でつぶやいている。
キチッとアイロンのかかった学校の制服、青いチェックの半袖シャツにネクタイをしめ、半ズボンの姿。
髪も整えられて、いかにも真面目で賢そう。
(そういえば長距離列車でも、朝になるとインド人男性たちは皆カバンからクシを出して、丁寧にクシをいれ、キチッと髪を整える。)
よどみなくスラスラと、かつ丁寧に喋っているのがわかった。
何時ものことながら、ラフなくたくたの格好をして、教会に入ってしまった自分が何と無く恥ずかしくなった。
そっと教会をでて、
もう一杯チャイをひっかけて、朝の散歩は終了した。
1日は、まだこれからである。
☆写真なくててきとうな挿絵ですいません~。
豆揚げパン美味しかった~。
写真は予備のカメラで撮ったので後日再投稿するかも。
コルカタ初日は安定の日本人宿に泊まったのですが、この後、沢木耕太郎でもお馴染みの伝統的バックパッカー街、サダルストリートに宿を移ります(^ν^)☆
応援クリック↓赤青バナーよろしくお願いします。
にほんブログ村
にほんブログ村