気流

想いはいつの日も

暗くて冷たい

そして、この上もなく

重い時空を

飛び旅をしている


想いは観得ないあの場所へ

想いのまま

在りのまま

漂うように

流れ流され

ひしめきあい

せめぎあい

ときには

意識を失いかけたようにして


遠くて近い

あの場所へ


漂い

佇み

そしてまた

流れ流され

疲れ果て

消えかかろうとして

思わずもがいたりもして


薄らいだ記憶の中で

ふわりとかかえあげるように

舞い流れる気流を

思い起こしながら


想いはその気流に

そっとその想いを

まかせたらいいのかも


そんな

戸惑いの中の安堵に

目を閉じて

深く眠った夜からの

目覚め

......

Coldplay - The Scientist