旅の途中

好きなこといろいろ

飼い犬の思い出

2016-06-22 01:28:50 | 動物
幼少の頃に、祖父母の家で飼われていた犬の事を思い出した。

叔父が猟をする為に飼っていた雌のポインター犬。普段は本当に大人しくて、小学生の私がつついたりしても怒らないし、興奮して飛びつくこともなかった。

ある日、裏庭の木陰で繋がれていたこの犬と(名前はランと言った)留守番していた。私が退屈でランをいじくりまわしたりしても、怒らずにジッと座っていた。あれは性格なのだろうか?それとも猟犬として訓練されたからなのか。
優しい目だった。

ランが子供を産んで、小箱の中に入った子犬がもぞもぞ動いているのを見て、プレゼントを開けた時の様な幸せな気持ちになったのを憶えている。

我が家では、その後何匹も犬を飼っていたけど、ランのような穏やかな、聡明な犬は居なかった。

あまりお利口ではないヤツもかわいいし、思い出深いのだけど、犬に対して尊敬の念を持ったのはこのランだけだった。

穏やかで、凛として、やる時はやる、そんな人になりたいな。

記憶をもとに描いてみた(笑)