「一過性脳虚血発作(TIA)」をご存じですか?
Transient(一過性の)
Ischemic(血流が悪くなる)
Attack(発作)
のことで、
このTIAを起こした人はその後、短い期間で脳梗塞を起こす確率が高いことがわかってきました。
TIAに早期に気づき、治療をはじめることで脳梗塞発症のリスクを減らせるのではないか、
と言われています。
TIAの症状には次のようなものがあります。
①手足や顔に力が入らない
②手足や顔の感覚がなくなったり、しびれたりする
③ろれつがまわらない、言葉が出にくくなる
④片方の目が見えにくい、片側になるものが見えなくなる
また、TIAの後に脳梗塞になりやすい指標として「ABCD²スコア」というものがあります。
Age(年齢) 60歳以上(1点)
Blood pressure(血圧) 140/90mmHg以上(1点)
Clinical symptoms(症状) 麻痺のないろれる障害(1点)、片側の麻痺(2点)
Duration(症状の持続時間) 10~59分(2点)、60分以上(2点)
Diabetes(糖尿病) あり(1点)
これらの点数が高いほど脳梗塞にリスクが高い、ということになります。
ABCD²スコアの基準を見てもわかる通り、
血圧、糖尿病などは食習慣で改善できる可能性もあります。
暴飲暴食、運動不足、塩分糖分摂りすぎ、など
日ごろから改められるところは改善していきたいですね。