栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

今ごろ有馬回顧でも…

2010-12-28 15:57:11 | 血統予想

今週は「馬券総合倶楽部」の「血統レース分析」が年末日程でお休みなので、こっちで有馬の回顧でも…

ヴィクトワールピサって後肢はFair Trial的ですが前肢がきれいに伸びて脚捌きや動きに無駄がないところはHalo的で、これはディープインパクトもそうなんですよね~
ディープほど柔らかく大きな動きはできないのですが、Fair Trial的に瞬時に力強く加速できてHalo的に器用に立ち回れるので、平坦大回りより急坂小回りが合っていることはたしかでしょう
ネオユニヴァース産駒に「内回りくん」が多いのは、母ポインテッドパスがHyperionとLady Jurorのクロスだから…ということは何度も書いてきました
ラジオNIKKEI杯でネオユニ産駒とHaloクロスが強いのはそんなわけなのですが、今年のレースを見たかぎりではディープインパクト産駒もラジオNIKKE杯には強そうやなあ…と(^ ^;)
オールアズワンはロジユニヴァースやヴィクトワールピサと違ってHalo的な軽さをいじってないので、パワーと粘りはあるのですが速い上がりになったときの鋭敏さで少し落ちる感はあります

トゥザグローリーについては「母譲りの頭の高い走法とフェアリードールに流れる濃密なハイインロー血脈から、母のような先行粘り込み脚質に完成すべきだ」とデビュー当時から書いてきました
ここ2走の好走は、折り合い面に進境がみられて先行粘りの型を作れるようになったかのが大きいと思います
まああの走法ですから、人気になって目標にされると何かにちょっと差されてしまいそうな怖さは常にあるのですが、母より胴長でサンデー×ミスプロ的な柔緩慢さもあるので、母よりは距離適性は長めだと思います

ペルーサについては「期待はずれ」「こんなもんか…」という思いが半分ですが、とはいえ最高の条件下で最高の騎乗でベストパフォーマンスを叩き出したピサとあの差ですから、ローズキングダムとエイシンフラッシュを含めたこの3歳4頭のライバル関係は、現状でも距離コース馬場ペース云々でしょっちゅうひっくり返るぐらいの力差だと私は思いますよ
あとは古馬になっての成長力でしょう

ルーラーシップは「3歳馬が揃いも揃った…」で書いたように、少々ロスはあっても馬群に入れず外を回すべきで、そこはさすがルメールやと思いましたが、内回りでもあまり減速することなしに追い出してもやっぱり中山だとトップギアに入ったところがゴールという感じで、東京のほうがベターなのはいうまでもないですね~

トーセンジョーダンはジャンポケ×ノーザンテーストでいかにもHyperion的な脚質で、アル共もアイルランドも持続力や粘りで差しているような感じですから、逃げるのならばもう少し後続に脚を使わせるべきだったのではないかと思いますが、Hyperion的に持続的に伸びるという意味ではこの馬も中山より東京向きでしょう

エイシンフラッシュはゴール前の脚色は上位入線した3歳馬たちと互角でしたから、力量差は全くないということは示した内容だったと思います
そして今回もスローになってしまったので、真のスタミナ勝負になったときにこの馬がもっと強いのかどうか、それについてはとうとう不明なままで3歳を終えることになりました

ドリームジャーニーは週刊誌の写真をみたときにアバラがみえてなかったので、これは当日430キロを切れない(=この馬の凡走パターン)んじゃないかという危惧はあったし、「血統クリニック」でも馬体重に注意と書いておきました
出遅れも痛恨でしたが、今日の内容は参考外でいいでしょう

コメント (1)
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