栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ディープ×フレンチの黄金配合におけるセックスバイアス

2017-08-17 11:12:21 | 配合論

8月の「ウマい馬券」は地方競馬強化月間ということで、私も本日の門別11RブリーダーズゴールドCの予想を入稿済です

フレンチデピュティ~クロフネはNorthern Dancer系でも屈指のパワーを誇るラインだけに、Northern Dancer系の筋肉を欲するディープインパクトと抜群に相性がよく、ショウナンパンドラ、マカヒキ=ウリウリ、ステファノス、カミノタサハラ、シャイニングレイ、アンジュデジールなどがこの組み合わせで生み出されてきました



TARGETの算出によると、ディープインパクト×フレンチデピュティの牡牝別の勝ち馬率と平均賞金は以下のとおり
牡…勝ち馬率78%(14/18)、平均賞金6197万円
牝…勝ち馬率77%(13/17)、平均賞金7075万円

ディープインパクト×クロフネは以下のとおり
牡…勝ち馬率83%(10/12)、平均賞金5245万円
牝…勝ち馬率75%(6/8)、平均賞金1820万円

このようにフレンチデピュティ~クロフネ系との配合は80%ぐらいの勝ち馬率を誇りますが、平均賞金でみると「ディープ×クロフネの牝」だけが極端に少ない

「ディープインパクトとRoberto系牝馬の配合は、ホクラニミサ=ディーマジェスティ全姉弟やイザベル=アドミラブル全姉弟を見てのとおり、牡のほうが大物が出るし勝ち馬率も高い」ということはよく書いています

そしてクロフネの3代母コレラの父がRobertoであることを踏まえると、ディープ×クロフネの牝だけが長打力に欠ける理由も見えてきますよね

札幌記念ではモレイラ騎乗で人気必至のマウントロブソンですが、母はクロフネの半妹なので当然母系にRobertoの血が入ります



この母ミスパスカリには毎年のようにディープインパクトが付けられてますが牡ばかり産んでおり、このあたりにも金子さんの引きの強さを感じますが(^ ^;)、ディープ×クロフネの牝で最も走ったのが金子さん所有のオーキッドレイ(母シェルズレイ、3勝)

となると、ホクラニミサ=ディーマジェスティやイザベル=アドミラブルの法則に倣えば、オーキッドレイの全弟シャイニングレイが重賞二つぐらいぶっこ抜いても不思議はなかったわけですな

コメント (8)
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