栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

朝日杯回顧など

2010-12-20 13:05:42 | 血統予想

中山11R 朝日杯FS
◎5.リアルインパクト
○10.サダムパテック
▲8.リフトザウイングス
△11.グランプリボス
×15.アドマイヤサガス
これが東京の1600mや1800mならサダム◎で異論はないのだが、配合のアウトラインがリーチザクラウンに似ていて、追ってストライドが伸びて斬れる脚は長い直線向き。中山だと前走比で少しはパフォーマンスが落ちると思う。それでも勝ちきってしまうほど、たとえばローズキングダムぐらいモノが違うかというとそこはまだ一考の余地があるのではないか…ということで、◎▲の逆転十分という買い方でいきたい。◎は兄姉が皆巨漢のスプリンターで、母はメドウレイク×インリアリティだからダートや短距離向きのパワーの塊だが、ディープ産駒は皆柔らかく俊敏だが少し非力なところもみられるだけに、マイラーの大物が出るとしたらこういう配合かもしれない。▲はハーツクライとロベルトのイメージで坂路を駆け上がってくるときの手先のパワーが凄い。マイルは少し忙しい感はあるのだが、前々走の勝ち方をみても中山で捲る脚は間違いなくあるから、ルメールで好位付けなら東スポの3馬身半差がひっくり返っても驚けない。△×は外枠を引いてしまったので一角崩しまでは厳しいか。

小倉11R 愛知杯
◎8.イタリアンレッド
○5.ブロードストリート
▲2.ムードインディゴ
△3.セラフィックロンプ
△6.スイートマトルーフ
×13.ヒカルアマランサス
×16.ブライティアパルス
注1.トゥニーポート
注12.コスモネモシン
◎の母はプシケ賞(仏G3・芝2000m)勝ち馬で、その父インディアンリッジがフェアトライアルの継続クロスなので、小倉でみせる捲りはちょっとアンライバルドをほうふつさせるものがある。アンドロメダでは馬群の中で全く動けなかったから、今度はどこかで外に出して捲る手だろう。小倉も開催6日目で外差しも伸びるようになってきたし、しかもここは逃げ先行がけっこう多い。捲りが決まるお膳立ては整っている。

阪神9R クリスマスキャロル賞
◎4.スプリングサンダー
○5.クロワラモー
▲7.トーホウシンバル
△3.ナリタシリカ
土曜の競馬をみていると阪神芝はBコースになってかなりイン有利。好枠から先行する○▲△はチャンスだが、これらをみながらイン差しがオハコの◎を狙ってみたい。1200mに実績があるがベストは1400mだと思う。エーシンヴァーゴウを差し切り、荒れたインを走らされてツルマルジュピターとコンマ2秒。1000万下なら勝てる実績を春に残している。

阪神12R
◎6.スイートテン
○1.マナクーラ
▲2.アドマイヤショット
△5.ナリタジャングル
△7.アイウォントユー
×4.モンテエン
注9.ピエナファンタスト
◎は母系にノーザンダンサーとナスキロラトロとハイインローが入るスペシャルウィークの成功パターンの配合(ブエナビスタもシーザリオも)で、母父のデピュティミニスター系のいかつさも出て、ちょっとスピードの乗りは緩慢だが牝馬らしからぬ力強さと持久力を感じさせる。角居廐舎はこういう中長距離馬をジックリ育てるのはお手のもので、前走をみての通り外回りは向くし距離延長は間違いなくプラス。

--------

朝日杯は最遅ラップが12.0(スタート後を除くと)というまさに淀みない流れで、最近ではフサイチリシャールやゴスホークケンが勝った年なんかもそうですが、これがもうちょっと速くなれば中距離馬のスタミナで差しやすいし、もうちょっと道中息が入れば中距離馬の斬れで差しやすいんですが、マイラーとしてのスピードと完成度がモノを言う質のレースになったように思います

サダムパテックは出遅れて外を回らされるのはまあ想定内というか、もちろん朝日杯でそれをやると2,3馬身は損ですが、それでも他馬とは2,3馬身は能力が違うだろうと判断されたから断然人気になったわけで、たしかに内容は最強という4着だったと思います
あの競馬で勝ちきれるほど大物ではなかったというあたりが落としどころで、それとやっぱりこの馬は東京>中山で、同じ1600mでも東京ならこのメンバー相手に負けることはまずないんじゃないかと

リフトザウイングスは中山>東京のハーツクライ産駒で、しかもこの馬は母系のRobertoの影響が強いパワー走法で、中山に替わるのもプラスだったと思うんですが、マイラーじゃないので1600mのG1だとあの位置取りになってしまうのはやむをえないし、中山でも1800m以上ないとサダムを逆転するのは現状は難しい…という内容だったかなと
でもあの競馬で僅差の5着ですから、たとえば同じメンバーで2000mでやったら勝つのはこの馬かもしれません

ディープインパクト産駒2頭については先のエントリでも書いたように、現状の力は出し切った2,3着だったと思います
一つ付け加えると、トキオリアリティーとカーリングという、大げさではなくハンバーガーとエスカルゴぐらい異なる資質を伝える母を持ちながら、馬のタイプとしてはそんなに差異はなくて同じように中山マイルでソツのないレースができるところが、種牡馬ディープインパクトの遺伝力の強さであり、それは朝日杯で2,3着にくるぐらいですからもちろん長所なのですが、見方によっては短所ともいえるのかも…と

しかしパトロール見ると、ラチ沿いのギリギリ一頭ぶんだけのスペースを豪快なアクションで追ってきたベリーはさすがに達者で、あの1頭ぶんを真っ直ぐに走らせる技術と自信があるからできることなんですよね~

グランプリボスの血統については別エントリで
ブック買ってスープカレーでも食ってきます~

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最もHalo的な種牡馬かもしれない

2010-12-20 01:42:24 | 配合論

リアルインパクトとリベルタスは最高に乗られての2,3着でしたが、このようにトリッキーなコースで好枠を活かして上手な競馬ができるというのは、実はディープインパクト産駒の最大の長所かもしれない…と思いながら朝日杯をみてました

ここまでのディープ産駒全体の成績をみると、コースの大小や直線の長短によるバイアスのかかり方はほとんどなくて、上の条件では朝日杯2,3着、白菊賞1,2着、エリカ賞1,3着など、小器用さが要求されるコースで、俊敏さや立ち回りの巧さで好走しているようなケースも目立ちます

逆にズブくて追って追ってやっとエンジンがかかったところがゴールとか、不器用で小回りを上手に回りきれなかったとか、そんなシーンはあんまりみないです

そもそもディープインパクト自身も、斬れ味や瞬発力がケタ違いなのとスタートが上手ではなかったので安全策で後方大外一気をやっていただけで、中山ではいつも3角最後方→4角先頭、つまり3~4角で前の馬18頭を全部抜いていたように、コーナーを回りながら加速する能力も驚異的なものがありました(個人的にはJCやダービーより有馬や皐月の勝ち方のほうが衝撃的)

これはやっぱりHalo≒Sir Ivorの無駄のない脚捌きとFair Trial的な俊敏加速によるもので、皐月賞で4角を回りながら凄い加速でインに潜り込んだヴィクトワールピサ(HaloとFair Trialのクロス)ともイメージが近いですね

「どうもディープインパクト産駒には爆発力を感じない」と笠シショーがメルマガで書いてましたが、好センスで俊敏自在で斬れ味鋭敏で、なるほどたしかに父似のフォームでこれは走るだろうなあ~という馬が次々と出てくるのですが、そこにプラスアルファを感じさせる馬がいない…ということは私も感じていました

リアルインパクトもリベルタスも、本当に大物ならば、勝ちきらなくてはならないレースだったと思います

ここまでの産駒たちを見た限りでは、サンデー系種牡馬のなかでも最もHaloらしさを伝える種牡馬で、ほっといてもHalo≒Sir Ivor2×4を確実に伝えるので、ヒットならいつでも打てるというか、おそらくアベレージヒッターとしての能力はナンバーワンでしょう

私はむしろ、Nashwanと同牝系の重厚さを伝えてしまうと、大物は出しても動きの悪い子もちょくちょく出してしまうのでは…というほうを危惧して、だからダノンバラードみたいな配合(Halo≒Sir Ivorの継続クロス)をPOGではオススメしてきたわけですが、読みとしては全く逆でした

では果たして、ホームランを打つための配合とは?というのが、クラシックシーズンに向けての血統屋の最大の関心事ですね~

朝日杯のレース回顧や勝ち馬の血統については、また後でやります

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ボツ予想は中山のデインヒルとブライアンズタイムで…

2010-12-19 11:57:58 | 血統予想

千葉テレビ杯はダイワファルコンとハングリージャックの3歳素質馬の争いでしょうが、2着3着にソッと買いたいのがローレルエルヴェル
His Majesty=GraustarkとNorthern DancerとBuckpasserとFair Trialのクロスですからようするに父父デインヒルの血脈構成を増幅していて、その配合通りにデインヒル的な馬ですから急坂小回り1800mはおそらくベスト条件
斬れに乏しいので東京での凡走は全部捨てて、3走前の中山1600mの内容と4,5走前の福島1800mの内容を拾えば、ここでも印は必要でしょう

中山ウインタープレミアムはあまり人気がないみたいなのでインプレスウィナーで
母父ブライアンズタイムのパワースプリンターですから、中山1200mの内枠で買いやすいです

朝日杯は◎○▲に絞って買いたいなあ~とは思っているのですが、そんなに大きなマギレはないんじゃないですかね~

さっきカーマインが勝った阪神3Rは5着まで内枠が独占でしたが、阪神芝は今週からA→Bになって土曜も内有利が顕著でしたよ

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また不完全燃焼やん…

2010-12-18 19:56:35 | 血統予想

阪神11R 阪神C
◎11.ビービーガルダン
○14.キンシャサノキセキ
▲7.ガルボ
△3.ショウナンアルバ
△5.ファリダット
×6.リザーブカード
×10.ゴールスキー
注2.リビアーモ
注12.サンカルロ
◎はここ2走は前がカベになったり仕掛けが遅れたりで不完全燃焼。G2で57キロなのに人気が落ちるなら買いだろう。パワー型で急坂小回りは合うしこのコースでも09年阪急杯快勝がある。意外に前が薄い組み合わせ、ハナ切るにしても番手でもレースはやりやすい。

中山9R 黒松賞
◎4.ヤマノラヴ
○5.ダンシングロイヤル
△8.ウルトラファイン
△11.ヤサカシャイニー
×1.アルトゥバン
×2.コスモティカル
注13.フロールジェナ
注14.ブラウニーサンクス
アグネスデジタルの牝駒はグランプリエンゼルやサウンドバリアーなど短距離向きに出やすいが、◎は母母ヤマノタンポポも芝1200mのダービー卿CT勝ち馬で、その息子ゴールデンロドリゴも短距離でオープンを張った。◎もコロッとしたスプリンター体型で前々走はロビンフットやマイネショコラーデと大接戦の3着。この相手ならあれだけ走れば楽勝まである。

中山11R ディセンバーS
◎5.サニーサンデー
○10.レッドシューター
▲4.ホッカイカンティ
△9.ヒットジャポット
×1.ゴールデンダリア
注11.ミステリアスライト
注12.ケイアイドウソジン
◎はサニーブライアンの甥で、「ハイペリオンとコートマーシャル(サンインロー)」の粘り強さで走る脚質だから、前走のように好位で包まれてしまうと持ち味が出せない。4角先頭ぐらいで抜かせない頑張りを引き出すような乗り方をすれば、中山でも福島記念やラジオNIKKEI賞のようなレースができる馬だ。そういう先行馬に乗ってこの鞍上が同じミスはしないだろう。

--------

ビービーガルダンもサニーサンデーも「前走は包まれて不完全燃焼だったから今度はもっと積極的に…」と陣営はコメントしていて、なのにまた同じように行けず同じように包まれて同じように不本意な競馬になってしまい、しかも終わってみれば逃げた馬が残っているのですから、関係者もシミズさんも不本意でしょうが私も不本意です(^ ^;)

ヤマノラヴももうちょっと出てくれれば3着はあったでしょうが、まあブリンカーを着けても行けなかったので仕方ないですね…

ダンシングロイヤルはスタートダッシュが抜群で1200mへの距離短縮は絶対にプラスだと思っていたので、ほぼこの◎○1点で買ってたんですがねえ…

いつも書いているようにバクシンオー×サンデーは柔らかくなりすぎて(特に牡駒は)1400m>1200mになりやすいのですが、これがバクシンオー×ダンスインザダークだとマッキーバクシン、ダイワナイト、ディアブラーダなど圧倒的に1200m>1400mという馬が多いのです(全15勝中12勝が1200m)

その理由は、ダンスインザダークの母ダンシングキイのところにNijinskyとGraustark(Flower Bowl)が入ることによりノーザンテーストのパワーを増幅した配合になるからで、つまりバクシンオー×ブライアンズタイムが1200m>1400mに出やすい(全14勝中11勝が1200m)のと同じ理屈で、前に「バクシンオーとノーザンテーストと“Hyperion+Tracery”」で書いた理屈ですね

だからダンシングロイヤルもスギノエンデバーも、1400mより1200mで買いたいバクシンオーです

グランプリボスは母系の奥にAlibhaiやRomanのパワーも入りますが、母がサンデー×Secretariatですからサンクスノートと似た累代で、やっぱり1400mがベストだと思います

バクシンオーとノーザンテーストと「Hyperion+Tracery」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6d01cbd0ea16bfa00ae3345678b94d24

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土曜のボツ予想など

2010-12-18 11:05:47 | 血統予想

中山最終は逃げ先行が揃いも揃ってHペース必至
○ニーマルオトメはStorm Catが強いマイラー体型でRaise a Nativeのクロスが多いパワー小脚加速で、実は東京より中山向きのマイラーとみていますが、ブリンカー着用で以前の行きっぷりが戻るとHペースに巻き込まれてしまう心配も…
前走は中館さんで逃げ切りましたが、押さえる競馬もできる◎シーズンズベストからのほうが入りやすいですね~
Halo≒Red God3×4らしい無駄のない脚捌きで、中山でも器用に差せる馬だと思います
ウインクリアビューはキンカメ産駒だけに、狙うならやっぱり東京でしょう

つわぶき賞は人気でもスギノエンデバーからひねりようがないですね~
前走も直線スムーズに捌けていれば勝っていたはずだし降着もなかったはずで、バクシンオー×ブライアンズタイムというのは1200mベストになりやすい配合です

阪神Cは母がNijinsky≒Far North3×3(ジョリーダンスやメイショウラムセスやザレマのNijinsky≒The Minstrelと同じクロス)だから急坂小回り向きだと言い続けてきたガルボや、乗り難しいですが高性能でインで脚が貯まれば一発あるショウナンアルバ、あと母がLyphardのクロスで実はこの阪神1400mがベストっぽいリザーブカード(08年阪神C僅差3着)などなど穴っぽい馬がワンサカいますが、◎はまた別の馬から入ってみました~
この人気なら妙味十分やと思います

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内回りで買いたくない馬

2010-12-17 11:50:35 | 血統予想

「天空の月」近くの酒屋にあったんで買っちゃいました(^ ^;)
飲みやすすぎて、寝酒の量が増えそうな予感…

--------

ゴールスキーはNureyev的なナタの斬れでドーンドーンと加速するので、キンカメ産駒が長い直線を好むのと似て(ハイインローの女王MiesqueはNureyev産駒)、全成績(4.0.2.3)ですが芝外1600m~1800mに限ると(4.0.1.0)、3着は前走マイルCS3着

スペシャルウィークにナスキロ血脈を入れるとブエナビスタやシーザリオのように東京向きの斬れが出ますが、リーチザクラウンは母がSeattle SlewとSecretariatを通じるボルキロクロスでNasrullah5・5×5・5・7で、Nasrullahと米血ばかりが強くセントクレスピンに合わせるハイインロー的スタミナが皆無なので、母のスピードでフワッと先行する脚質に出ましたが、Seattle Slew的な長手の体型のストライド走法で、全(4.4.0.6)のうちラジオNIKKEI杯2着以外の連対7回は全て東京と外回り
この馬のベストは東京と京都阪神の1800mでしょう

ヒカルアマランサスは全(4.2.0.7)ですが小回り内回りでは(1.0.0.5)でこの1着は新馬戦
体型は父似ですが母がナスキロクロスで柔らかくストライドを伸ばすので、東京と外回りの1600mがベストだとデビュー当時から書いてきました
小回りだといつも4角で手が動き出して、そこで番手を上げられません

スペシャルウィークと「ナスキロ」(3)~オークス出走産駒も斬ってみますか
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/108d4330f5e36031d09b73eecd854d77
スペシャルウィークと「ナスキロ」(2)~ブエナビスタの配合
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/822fc7d0ba00d54426edd67de2f64383
ヒカルアマランサスはディープスカイ型(3)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b10ecfeec096c7d17e808f8c4b33314c

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いつも手元にブラックコーヒー

2010-12-16 13:16:22 | POG

コーヒーはブラックで一日3,4杯は飲みます

札幌駅近辺で待ち合わせのときは、札幌国際ビルの「コージーコーナー」



私は生クリームとチョコレートが苦手なのでケーキ類はほとんど食えませんが(^ ^;)、ここのシュークリームやチーズケーキは好きでたまに食べます

もうアルコールはいいから、最後に暖かいコーヒー飲んで帰りたいな~というときは、宮越屋珈琲の「ホールステアーズエスプレッソバー」



宮越屋珈琲は札幌のあちこちにありますが、ここはすすきの駅近くで、夜3時までやっててアルコールも置いてるんで使い勝手いいです

歯石取りにいっても半年経つと歯が黄ばんでくるのは間違いなくコーヒーのせいですが(タバコは30すぎにやめたので)、基本パソコンに向かってる仕事なんで、家でもいつも手元にコーヒーはありますね~

--------

NETKEIBA「プレミアサービス」「競馬総合チャンネル」では、「POGレース分析」と題して新馬未勝利戦勝ち馬の血統解説と評価をしています
今週(木曜公開)の一部を抜粋します

●スマートロビン(牡)
父ディープインパクト、母キーブギー(その父Lyphard)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008100685/
12/12阪神・エリカ賞(芝2000m良)2分05秒2(1馬身)
 祖母Key Dancerはダンシングキイの全姉にあたり、そこにディープインパクトでLyphard4×2。「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の配合形なので先行しぶとい中長距離馬に出ましたね。Key to the Mintの重厚さも出た走りで、距離はもっと延びたほうがよさそう。デルタブルース+Lyphardというイメージかな?
B:芝ダ2400~

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好調ハーツクライが伝えているもの(4)~東京芝では勝ち鞍なし

2010-12-14 23:39:43 | 血統予想

ちょっと前にミマタオーさんから指摘された話の続きで、もしかしたらハーツクライ産駒は「内回りくん」が多いのではないか?という疑念ですが、最新のデータをみるとやはりその疑念は拭えないところはありますな~

●ハーツクライ産駒の芝成績
東京(0.3.2.17)連対率13.6%
中山(2.2.3.3)連対率40.0%
京都外(0.0.3.6)連対率0.0%
京都内(1.3.2.15)連対率19.0%
阪神外(3.1.0.5)連対率44.4%
阪神内(2.1.1.2)連対率50.0%
ローカル(7.6.4.5)連対率59.1%☆
☆ローカルについては小回りコースのみのデータとしたかったので、新潟外(0.0.0.4)のデータは抜いてあります

これはまるで、ネオユニヴァース産駒の成績のようです
ネオユニヴァースの母はHyperionとLady Jurorのクロスで、ハーツクライの母はHyperionとCourt Martial-Fair Trialのクロスですから、「HyperionとFair Trial」的な粘着力が小回り内回り向き脚質に出ているというのはまず一つあるでしょうが、一方でネオユニとの大きな違いは何度も指摘してきたNothirdchance≒Revoked4×5を持つことで、このアメリカンな加速力も産駒に実によく伝わるので、ネオユニのようなズブさはなくて短距離やマイルを先行や捲りできれいに勝つ馬も多いんですよね~

というわけで種牡馬ハーツクライについては「クズが少なく先行力のあるネオユニ」というようなイメージで、しばらく様子をみていこうかなあ~と思っとります

最近の例でいうと、東京1800mの東スポ杯7着のトーセンケイトゥーが次走中山内2000mの葉牡丹で4人気3着、京都外1400mのファンタジーS15着のキョウワジャンヌが次走阪神内1400mの500万平場で8人気3着と、まあこの2頭は自己条件で相手が軽くなったのもあるんですが、ハーツクライの取捨の呼吸として参考にすべき例ではないかと

リフトザウイングスは脚捌きなんかは母系のRobertoの力強さも出ていて、どうみても東京より中山向きだと私は思うわけですが(それだけに東スポ2着は高く評価すべき)、しかしマイラーかといわれるとそうじゃないよなあ…とも

好調ハーツクライが伝えているもの(3)~コマンダーインチーフが伝えたもの
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/cf6732e4f98adb8d07cf60ea78a2f912

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サンデー×ミスプロ×Slewpy

2010-12-14 20:00:50 | 血統予想

アドマイヤサガスとサダムパテックはフジキセキ産駒で母系にミスプロとSlewpyが入るという共通点がありますが、これはリーチザクラウン(スペシャルウィーク×Seattle Slew×Mr.Prospector×Secretariat)を思わせる配合パターンでもあります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103316/

http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102652/

サンデー系とミスプロ系の配合は互いの柔らかさを引き出す働きをするので、サイレンススズカやゼンノロブロイやラインクラフトなどのように「War Admiral+La Troienne」のパワーを補うことで柔らかさと力強さのバランスが取れてうまくいくことが多く、これが私がよくいう「サンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troienne」のA級配合形です

フジキセキ×ミスプロ持ち牝馬の配合においても、エイジアンウインズ(Buckpasser)やコイウタ(ヒッティングアウェー)などは「War AdmiralとLa Troienne」も併せ持っていました

そして朝日杯に出てくる2頭も、アドマイヤサガスはSeattle SlewとGroton、サダムパテックはSeattle SlewとBold ReasonとFrancis S.と、War AdmiralやLa Troienneのパワーもちゃんと入っているのがポイントで、サンデーとミスプロというだけで柔らかいのに、MillicentとSeattle SlewとSecretariatを通じてボルキロ(Bold RulerとPrincequilloの組み合わせ)もクロスしてちょっと柔らかく緩慢になりすぎるところを、たとえばサダムパテックの場合は母のGlamour≒Francis S.6×4、Striking=Busher≒Blue Eyed Momo7・7×5が支えているわけですね(サンデー×ミスプロ×Francis S.といえばフサイチエアデールを思い出します)

柔らかい馬や力強い馬はいくらでもいますが、柔らかくて力強い馬はなかなかいません

でもやっぱり、この2頭は基本的には柔らかさで走る馬で、中山をパワーで捲るというよりは、東京や京都外回りを斬れで差すほうが強いというか、そこらはリーチザクラウンが直線長いコースを好むのと重なる部分もあるのではないか…と

前に「フィフスペトルは母系にRobertoが入るのでキンカメ産駒でも小回りがきく走法で中山を好む」というようなことを書きましたが、08年朝日杯でそのフィフスのピッチ走法に差されてしまったブレイクランアウトは、父がミスプロ系Smart Strikeで母がボルキロのクロスで、柔らかなストライドで東京1800mが一番斬れる馬でした

あのイメージと重なる部分も、私のなかにはありますね~

サンデー×ミスプロの「黄金配合」(2)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/9d70c91ed229776c7aae8f2a49add3de
サンデー×ミスプロの「黄金配合」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/471c0074887d9871ede61db64d8d6323
シャンハイの娘と、1800mを仲良く走ってくるはずが…
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/5b3c44bfd1e97f01e9b6f32ae718b461

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斬れ味はディープスカイ級

2010-12-13 11:15:23 | 血統予想

阪神11R 阪神JF
◎1.アヴェンチュラ
○11.レーヴディソール
▲14.ダンスファンタジア
△4.ホエールキャプチャ
×6.マイネイサベル
×7.リトルダーリン
注10.タガノラヴキセキ
注16.グルーヴィクイーン
過去4年の勝ち馬を見ての通り、春のクラシック(特に東京2400m)に直結するレースだから、マイラーとしての完成度より中距離馬としての奥深さを重視したい。斬れ味抜群の○だが、母父ハイエストオナーは真のチャンピオンを出す血ではなく、現実に兄姉たちも素質を高評価されながらG1には手が届いていないのをどうみるか。○の半姉レーヴダムールを押さえて07年JFを勝ったのが◎の全姉トールポピー。その全姉よりも馬っぷりなどは上にみえるし、ここはスピードのある先行馬が揃ったのでペースもそうそう緩まないとみて、持続力と器の大きさで姉に続いて◎としたい。

阪神9R エリカ賞
◎2.トーセンラー
○6.ユニバーサルバンク
▲7.アドマイヤセプター
×4.スマートロビン
×8.ヴィクトリースター
注1.カフナ
注9.レインボーシューズ
素質は◎▲だが、▲はルーラーシップと3/4同血でホーンビーム≒パロクサイドのニアリークロスでいかにも外回り向きキンカメという斬れ方をする。内回りのスローではディープ産駒らしい俊敏さもある◎が有利だろう。配合も父母のスタミナの血を組み合わせクロスしていて面白い。割って入るとしたらネオユニ産駒でいかにも内回り向きの○。ヴィクトリーバンクの子でこれも奥がある中距離馬だ。絞ればここまで。

阪神10R オリオンS
◎8.コスモメドウ
○9.ビートブラック
▲10.メトロシュタイン
△3.キクカタキシード
△12.ワンダームシャ
×7.ピエナグッドラック
×13.ミッキーペトラ
注6.ザサンデーフサイチ
注17.メイショウドンタク
◎の前走は上がりの競馬をしなやかなストライドで余裕の差し切り。スタミナがあるのは前からわかっていたが、ここへきてしなやかさや斬れ味も出てきたことに驚いた。サニーヴァレーの牝系にサドラーだから母はバレークィーンと似た血脈構成で、重厚な欧クラシック血脈がついに本格化だろう。あの内容なら菊に出ていてもいい競馬になったはずで、○が相手でも強気に狙いたい。

中山12R 3歳上1000万下
◎5.アラマサローズ
○13.オモイデサクラ
▲8.セイコーライコウ
△3.レイクエルフ
×14.ターニングポイント
注6.トップオブピーコイ
注15.コウヨウサンデー
◎はダンジグ的な体型とトムフール的な無駄のない脚捌きで、器用な小脚を使うスプリンター。芝1200mで1~3枠を引いたときは1,5,1着で、5着もオープンの橘Sでグランプリエンゼルやエイシンタイガーと差のない競馬だから中身は濃い。主戦の勝浦でこの枠ならば、イン絶対有利馬場を巧くすくってくるはず。

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トーセンラーは直線ずうううっとカベでずうううっと追えずだし、アヴェンチュラは超スローなのにスタートが遅くてレーヴの後ろにいるしで、あ~あ今日はストレスが溜まる競馬ばっかりやなあ…とボヤいてたんですが、最後の最後にアラマサローズに救われたというか、勝浦だけは思い描いたとおりの乗り方をしてくれました(・∀・)
「アラマサローズを一番上手く乗るのは俺だよ、と勝浦が豪語していた」という話が「日刊ゲンダイ」に載っていたんですが(^ ^;)、どういう癖があってどれぐらいの脚を使うのか、そういうことを手の内に入れてる主戦が乗ると、やっぱり間違いが起きることは少ないんですよね~
たとえば佐藤哲っちゃんなんかも、いわゆるお手馬と濃いい関係を築くことで、勝ち鞍でなく中身で勝負みたいなところで存在感を示している人ですが、今はみんなフリーになってしまうので、いわゆる中堅どころが「この馬のことは俺が一番よくわかっている」濃いい関係を築きにくくなっているのはあるでしょうね~
クラシックレースなんかは一生に一度のチャンスですから、ベストの騎手を配したいという気持ちはよくわかるんですが、たとえばマイネルキッツなんて松岡の進言がなければステイヤー路線に向かうことはなかったわけです

阪神JFはまずこんなスローになるとは思ってもみませんでしたが(1000m通過61秒2は外1600mになってからのJFではダントツに遅い)、でも負け惜しみでも強がりでもなく、少なくともオークスはレーヴディソールよりアヴェンチュラではないか…というぐらいの脚は最後にみせてくれたし、前に書いたように「オークスに直結する予想」ならばアヴェンチュラ◎は間違いではなかったと、それは今でもそう思っとります
トールポピーよりもいい馬じゃないか?と書きましたが、それも今でもそう思ってるんですよ~
…問題はトールポピーのレベルで通用する相手かどうかということですが(^ ^;)

レーヴディソールはNETKEIBAのPOG特集「有力種牡馬クリニック」でタキオン産駒の2位に推したぐらいで(1位はアフロディーテ、ちなみにジャンポケの1位はアヴェンチュラ、キンカメの1位はアドマイヤセプター)、配合そのものも評価していますが、母父Highest Honorから真のチャンピオンが出るのかどうか、そこに関してはまだ少し疑念が残るのも正直なところです
札幌競馬場にチャリンコで駆けつけてデビュー戦をみたときに、「これなら外回りでもっと斬れる」と書きましたが、だから今日もデイリー杯もあのときの衝撃からすれば全く想定内の強さというか、外マイルのスローでこれぐらい斬れまくるのはわかっているので、あとは道中脚を使う流れになってどうなのか、それでもやっぱり斬れまくるようならば、そのときは潔くHighest Honorにゴメンナサイしますが(^ ^;)
配合的なことをいうと、母母父バイアモンの母父Shoemakerがアグネスレディーのスタミナと密に脈絡している(Hyperion,Donatello,Lady Juror,Aloe,Ugandaなどが共通)のもポイントで、ディープスカイの母母父Key to the Mintと同じような役割をしているわけですね~
とはいえKey to the Mintのスタミナはまさに底無しですから、あのアビのNasrullahの強さを2400mでもシッカリ支えきれた…という部分はあったんじゃないかとも
とりあえず今日のところは、タキオンにNasrullahをガッツリ入れて、それを支えるスタミナの血もKey to the Mintほどではないが押さえてあって、少なくとも斬れ味に関してはディープスカイと肩を並べるものがある…という評価でいいんじゃないかと

コメント (6)
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