栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

新旧交代、War Relic≒Eight Thirty≒Good Example戦争

2022-12-16 10:27:45 | 配合論





マインドユアビスケッツはDeputy Minister3×4をもつので、デルマソトガケの母アムールポエジーのように、Northern Dancerの血を全く引かないアウブリードな繁殖との配合に適しています

いっぽうで底力ある欧州血脈がやや不足しているので、芝でもダートでもチャンピオンクラスを出すには、トニービンとかポインテッドパスとかセントクレスピンみたいな血を補ってやる必要があるだろうと





あとデルマサキガケから数えて8代目と遠いところですが、エイプリルソネットに入るAnnapolisという血はBunty Lawlessの父Ladderと3/4同血で、Deputy MinisterはBunty Lawless5×3でLadder≒Parade Girlの3/4同血クロス6×4・5でもあります

つまりエイプリルソネット牝系にDeputy Minister系種牡馬をかけると、Ladder≒Parade Girl≒Annapolisのトリプル3/4同血クロスになるわけですが、このパターンは以下のようにマインドユアビスケッツでもクロフネでもフレンチデピュティでも全部勝ってますな(全日本2歳優駿1着はまだ反映されてません)





そのことを踏まえた上でエイプリルソネット牝系の出世頭ワイドファラオの血統表をみると、なるほどこちらはヘニーヒューズ×アグネスタキオンのニックスで、これもEight Thirty≒War Relicのニアリークロスが大きな根拠ですからね

エイプリルソネット牝系といえば交流重賞に勝ち種牡馬入りしたミリオンディスク、このミリオンディスクの産駒でJRAで勝ったものは3頭いますが、2頭がフジキセキ肌で残る1頭はBold Example牝系ですから、やはりWar Relic≒Eight Thirtyの支配下にあったといえます





ヘニーキセキやドレブライドルド(ドレフォン×Unbridled)がダートで成功するだろうと予言したのは、Deputy Minister経由のWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleのトライアングルニアリークロスの成功を、カネヒキリのころから嫌というほど見せつけられてきたからで、だからビスケッツ×ヘニーヒューズやビスケッツ×フジキセキにも当然注目しております

直線先頭に躍り出たヘニーヒューズ×フジキセキの1人気ペリエールを、マインドユアビスケッツ×エイプリルソネットのデルマソトガケが差し切ったという結末は、今なおダート界はWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleに支配されているといえるけれど、しかしそろそろヘニーからビスケッツに世代交代なのかという感慨もありました

強大な社台スタリオンの唯一の弱点はダ短距離で、ノーザンがクラブ用にサウスヴィグラス産駒をセリで落としたりしてましたが、Storm Cat×Deputy MinisterのドレフォンとDeputy Minister3×4のマインドユアビスケッツの導入によって、「このカテゴリまでもっていくんかい!」という日高の悲鳴が聞こえてきたゴール前でもあったかと

ヘニーヒューズとシニスターミニスター、ダートの二本柱が高齢にさしかかるなか、日高の各所もダート向きの種牡馬を続々とスタッドインさせています

ヘニーヒューズといえばこのレース、アジアエクスプレス産駒が2頭出てましたが、ハセノゴールドは母母父クロフネでDeputy Minister5×5、ニシケンボブは母父フジキセキでした

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12/6~11の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2022-12-14 09:55:02 | POG

こちらで村本浩平さんが紹介してくださってますが、胆振地区生産育成技術講座(WEBセミナー)にて、私が講師役となり、22年産当歳が初年度産駒となる新種牡馬7頭を紹介しています
https://uma-furusato.com/news/entry-61079.html
アドマイヤマーズ、サートゥルナーリア、ルヴァンスレーヴ、シスキン、ナダル、ミスターメロディ、モズアスコットについて、当歳産駒の映像やブラックタイプを見ていただきながら解説しています
下記youtubeでご覧になれます
https://www.youtube.com/watch?v=jfJbs0rgr68

そこで取り上げたアドマイヤセプター22は父シスキンの牡で、シスキンはヤンキーローズの母Condesaarと似た血脈構成でSex Appeal≒Monroe5×3



アドマイヤセプターは言わずと知れたドゥラメンテの全妹ですから、この馬はリバティアイランドを逆さまにしたような配合になり、これが映像で見直してみてもさすがアドマイヤセプターという出来でしたね

リバティアイランドの血統についてもう一言付け加えるとしたら、All Americanの母父のStrawberry Roadで、Strawberry Roadはドウデュースやヴァレーデラルナの母系にも入りますが、Strawberry Roadの母父Rich GiftはGrey Sovereignの近親でトニービンとニックしやすいナスペリオンで、ドウデュースが朝日杯を勝ったときにもこの話は書きました





■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で栗山求が推奨したリバティアイランド(牝2歳)が日曜阪神11Rの阪神ジュべナイルF(G1・芝1600m)を勝ちました。

リバティアイランド(牝・父ドゥラメンテ・母ヤンキーローズ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103656/
母ヤンキーローズは芝1400mと芝2000mの豪G1を2勝。そのほか豪2歳短距離王者決定戦のゴールデンスリッパーS(豪G1・芝1200m)で2着と健闘している。母方にGone Westを持つドゥラメンテ産駒は大成功しており、タイトルホルダー(菊花賞、天皇賞・春)、アイコンテーラー(愛知杯5着)をはじめ活躍馬が目白押し。2代母CondesaarはBest in Show3×4で、自身はその孫にあたるトライマイベスト=El Gran Senor5×4と、配合的な仕掛けがあるので期待大。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2011)』で栗山求が推奨したキラーアビリティ(牡3歳)が土曜中京11Rの中日新聞杯(G3・芝2000m)を勝ちました。

○キラーアビリティ(牡・母キラーグレイシス)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105155/
キャロットクラブで募集価格1億円。母キラーグレイシスは2歳時にハリウッドスターレットS(米G1・AW8.5f)を制覇。3歳時に芝9ハロンの米G2で3着という成績もある。これまでに産んだ3頭はすべて勝ち上がっており、繁殖牝馬としての能力は上々。母の2代父アラジはNoverreの4分の3兄で、母方にNoverreを持つディープインパクト産駒にはデゼル(阪神牝馬S)とオヌール(3戦2勝)の姉妹がいる。芝向きの中距離タイプだろう。(栗山)

■火曜大井12Rトゥインクルナイト賞B2四選抜特別 フィリオデルソル(一口・望田)
■日曜中山10R常総S レッドランメルト(一口&ディープ・栗山、ディープ・望田)
■日曜阪神11R阪神ジュべナイルF3着 ドゥアイズ(一口・栗山)
■日曜中京12R1勝クラス ショウナンアデイブ(ディープ・望田&栗山)

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第74回阪神JF回顧~MonroeとSex Appealの共演!パンツ丸見えBest in Show

2022-12-13 00:32:02 | 血統予想

阪神11R阪神JF
◎5.モリアーナ
○9.リバティアイランド
▲3.シンリョクカ
△17.ウンブライル
×4.アロマデローサ
アルテミスSはレースラップが60.0-33.8だから、マイル戦でも中距離質のレースになった。リバティアイランドもラヴェルも1600より1800ベターの中距離馬とみている。もちろんここも1分33秒後半の決着ならば、素質ある中距離馬が60秒で追走して33秒台で爆発できるレースになるのだが、もうちょっと流れて高速決着になるとソダシやレシステンシアがマイラーとしての絶対スピードで圧倒する。
◎はモリアーナ。エピファネイア産駒だが、母父ダイワメジャーやハビタット5×5の影響も強いマイラーっぽい体型加速で、前走は札幌1800でドゥアイズに完勝。外マイルならもっと爆発できそうなイメージだし、昨年のサークルオブライフにつづくか。
シンリョクカも中距離馬だが、母方のカーリアンが表現されてブエナビスタのように斬れる。ペースが流れて追走できるかがカギだが、斬れ味は一級品でオークスが楽しみな素材だ。
アロマデローサは1400ベストだが前走は不利があったし、バラ一族らしいミルリーフ的斬れは外回り向き。イーガンはなかなか達者だし、ここまで人気急落ならヒモ穴に加えたい。

----------

まずは例のごとくNETKEIBAの全頭解説から1~3着を(シンリョクカは朝日杯のものを)

リバティアイランド
ロムネヤの妹で、ITCケンブラグランジクラシック(豪G3・芝1600m)勝ちMiravalleの姪。母ヤンキーローズは豪2歳女王&3歳女王でATCサイアーズプロデュースS(豪G1・芝1400m)などに勝った。母父All AmericanはVRCカンターラS(豪G1・芝8F)勝ち。そこにドゥラメンテでトライマイベスト=El Gran Senor5×4が光る好配合。アルテミスSは猛然と追い込んだが、追い出しを待たされたぶん届かず。加速も中距離っぽいが、性能の高さでここも勝ち負けに。(距離○スピード○底力◎コース◎)



シンリョクカ
インターミッションやスライリーの下で、ダノンシャークの姪で、スペチアーレのイトコ。母レイカーラはターコイズSなどJRA5勝。父サトノダイヤモンドは有馬記念と菊花賞の勝ち馬で、2歳が初年度産駒でダイヤモンドハンズなどを出している。超スローの新馬戦を鮮やかに差し切ったが、Caerleonが表現されてブエナビスタをほうふつさせる走りはオークス向き。あの斬れは一級品も、ここはマイルでペースが流れたときの追走がポイントに。(距離○スピード○底力◎コース◎)



ドゥアイズ
シンギュラリティの姪でルークズネストやペコリーノロマーノのイトコ。母ローズマンブリッジはJRA2勝(芝1600)。母母サミットヴィルはメイヒルS(英G3・芝8F)勝ち馬。ルーラーシップ×ディープインパクトはキセキ、ワンダフルタウン、エヒト、ドルチェモアなどと同じ。ルーラーにナスペリオン血脈を重ね、ストライドでシッカリ走る中距離馬だ。札幌2歳もコスモス賞も好位でバテない強みを発揮。ただマイル戦ではあんなレースにはならないか。(距離○スピード○底力◎コース◎)



今年のJFの出走馬で、新馬でパンツが見えたのはリバティアイランドとシンリョクカの2頭で、どちらも直線の躍動と斬れにはオッチャンは鼻血ブーでした(モリアーナの新馬もなかなかキラキラしてましたが)

とはいえ、ともに桜花賞というよりはオークスというタイプに思えるので、Habitatとノーザンテーストが表現されて1800でもうなりながら抜け出してくるモリアーナのほうが、マイルの緩みないペースをマイラー然と抜け出してくるんじゃなかろうか

そんな印と馬券で、1列目にモリアーナとリバティ、2列目にシンリョクカ、2列目にウンブライルとアロマデローサを塗ったので、ゴール前はさすがに悶絶してました(^ ^;)

レースラップは前後半45.2-47.9、レシステンシアのぶっちぎり逃げ切り(45.5-47.2)よりも前傾ラップになったのに、リバティアイランドは難なく追走できたし、パドックを見ても前走よりお尻がプリッとして、中内田&川田&母豪2歳女王というプロフィールに実像が寄ってきたイメージ

「名門・下河辺家のお上品なCaerleon娘」という雰囲気を醸し出すシンリョクカはパンツなんか見せなそうなんですが、新馬戦の斬れ味はまさにブエナビスタという趣でこれも一目惚れでした

朝日杯の想定にいたのでそちらで書いていたんですが、金曜にJFの出馬を見たら名前があるのでブログにも血統解説を載せておこうと、載せておきたくなるぐらいの才媛やったのです

ここまでの印象では、サトノダイヤモンド産駒はスタミナや持続力はあるけれどどうももっさりしたタイプが多く、JRA全勝ち鞍10勝のうち7勝が1800m以上で1400m以下の勝ち鞍はゼロ

だから母系にスピードが入る牝駒のほうが走るんじゃないか説やったんですが、シンリョクカの場合はカーラパワーのフレンチ斬れが絶妙に表現されていて、サトノダイヤモンドはナスキロのクロスをもたないからこそ、産駒の代ではナスキロ的な斬れに振ったほうがいいんでしょうかね

モリアーナは難なく追走どころかうなりすぎてしまいましたが、このペースでうなれるのはやはりマイラー資質が高く、直線で接触したときに戦意喪失してしまったように見えたのはAureole≒Burghclereのエピファらしいというべきで、サークルオブライフのように外差しで爆発できるマイルのパンツやと思うんやけどなあ…

種牡馬ドゥラメンテは、産駒において優れた全きょうだいクロスや3/4同血クロスを狙うのならば、Nureyevでいくかトライマイベストでいくかのほぼ二択で、それはロードカナロアなんかとも同じで、タイトルホルダーはNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロス5×4、リバティアイランドはトライマイベスト=El Gran Senorの全きょうだいクロス5×4、アーモンドアイはトライマイベスト≒ロッタレースの3/4同血クロス5×2、サートゥルナーリアはNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロス5×3



またドゥラメンテはMixed Marriageの血と明らかにニックスで、タイトルホルダーは母系にSharpen UpとGone West、スターズオンアースはSharpen Up、リバティアイランドはGone Westが入ります

「ドゥラの走るパターンですね」と40口の会員さんにもススメた馬ですが、そもそもヤンキーローズは豪2歳女王になるほどの優秀な競走馬で、その母CondesaarがMonroe≒Sex Appeal2×3という素晴らしい配合なのです(つまりリバティアイランドはSex Appeal≒Monroe6×4・5でもあるのです)



Sir Ivor
│┌○┌Sir Gallahad
└△└△
 │┌Pharamond
 └△
  └△
   └Alcibiades
 ┌Pharamond
┌○
│└Alcibiades
Tom Fool
│┌Bull Dog
└△

時節柄ずっと配合診断に追われる日々で、でもこれが一番やりがいのあるお仕事なのはたしかで、休む間もないのですがホンマにありがたいと思って毎日気張ってます

そんななかでリバティアイランドの血統表を見ると、もちろんJFを勝つような馬をつくることが最終的な目標ではあるのですが、その前にまずやるべきことはCondesaarをつくることで、ドゥラメンテにEl Gran SenorとGone Westをもってきたらなんでもかんでもリバティアイランドになるわけじゃないんで、ヤンキーローズをつくるにはまずCondesaarをつくらなければならないわけで、つまりMonroe≒Sex Appeal2×3を狙いすまさなければならない

母父のAll Americanってのはヤンキーローズ以外にはほとんど目立った産駒はいない謎B級種牡馬ですが、そんなAll Americanの種でヤンキーローズを出してしまうようなCondesaarをまずつくらなければならないのです

繁殖牝馬のオーナーや生産者には、そういうところから説明して提案していかないと、血統屋さんがやるべきことの根本はそこだろうと思ってます

BuckpasserもSir IvorもWar Admiralも名うてのフィリーサイアーで、直父系は拡がりませんでしたが、優れた娘たちを通じて今でも血統表に名を遺しており、いわゆる「母系に入っていい血」の代表的な存在

母系に入るBest in ShowやSex AppealやLa TroienneやSir Ivorの素晴らしさが才媛リバティアイランドには表現されていると思うので、ちょっとお下品なタイトルになってしまったのです(・∀・)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜のボツ予想~Mill Reef的に斬れる

2022-12-11 09:59:54 | 血統予想

香港ヴァーズは馬券を買ってみたいのは◎メンドシーノMendocino
Sadler's Wells≒Nureyev3×4とMill Reef=Memory Lane5・5×4、いかにもMill Reef的に斬れそうなしなやかな身のこなしで、ドイツ馬ですが重の鬼というタイプでもなくここで新味が出るかも



NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では阪神JFと香港Cと香港マイルを、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では阪神JFを予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (86)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜のボツ予想~はお休みです

2022-12-10 08:49:09 | 血統予想

すんません私のミスで、NETKEIBAの阪神JFの血統解説にモリアーナが漏れていることが判明しましたm(_ _)m
NETKEIBAのコラムに追加していただくよう今お願いしたところですが、ここでも掲載しておくことにしましたのでよろしくお願いいたします

モリアーナ
バシレウスライオンやダノンフェニックの甥で、母ガルデルスリールはJRA2勝(芝1600~1800)。ウインドインハーヘアと同じバークレアに辿り着く牝系だ。母父ダイワメジャーはショウナンナデシコ、グランブリッジ、ナミュールなど最近走っている。父エピファネイアはエフフォーリアやデアリングタクトなどを輩出。母父やハビタット5×5の影響も強いマイラーっぽい体型で、外マイルが一番斬れそうなタイプだけにサークルオブライフにつづくか。(距離◎スピード◎底力◎コース○)

あとシンリョクカも朝日杯の想定で書いたらJFに出てたので掲載しておきます(^ ^;)

シンリョクカ
インターミッションやスライリーの下で、ダノンシャークの姪で、スペチアーレのイトコ。母レイカーラはターコイズSなどJRA5勝。父サトノダイヤモンドは有馬記念と菊花賞の勝ち馬で、2歳が初年度産駒でダイヤモンドハンズなどを出している。超スローの新馬戦を鮮やかに差し切ったが、カーリアンが表現されてブエナビスタをほうふつさせる走りはオークス向き。あの斬れは一級品も、ここはマイルでペースが流れたときの追走がポイントに。(距離○スピード○底力◎コース◎)

----------

すいません超多忙と言いつつパカラ総会に出席するために静内まで行って痛飲してしまい(昨日はヤエノリバーちゃんにも会ってきました)、これから競馬観ながらNETKEIBAの血統解説(すでに遅延)をやって、JFとカペラと香港の予想をすすめるというスケジュールで、またもやボツ予想はお休みですm(_ _)m 黒松やつわぶきも予想してません…

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では中日新聞杯とエリカ賞を、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では中日新聞杯を予想していますので、今週もよろしくお願いします

コメント (49)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12/3,4の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2022-12-08 09:59:13 | 共有クラブ

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2020)』で推奨したソーヴァリアント(牡4歳)が土曜阪神11RのチャレンジC(G3・芝2000m)を勝ちました。

ソーヴァリアント(牡・父オルフェーヴル・母ソーマジック)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018104662/
マジックキャッスルやソーグリッタリングの下。母ソーマジックは桜花賞3着。「オルフェーヴル×シンボリクリスエスで母母にSadler's Wells」というパターンは、JRAに3頭が出走しオーソリティ、エスポワール、アプルーヴァルといずれも活躍馬。本馬は母母父にSadler's Wellsの全弟Fairy Kingが入る。オーソリティよりは小脚がきいて1800ぐらいになりそう。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2021)』で栗山求が推奨したマイネルモーント(牡2歳)が日曜中山3Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★ラフィアンターフマンクラブ
父ゴールドシップ
母ゲッカコウ(ロージズインメイ)
牡 募集価格:2000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020105749/
母ゲッカコウはフラワーC(G3)2着馬。2代母チューベローズはトロワボヌール(ダート重賞3勝)の半姉で、3代母チューニーはクイーンC(G3)を勝ち、オークス(G1)でも2着。活力あるファミリーです。「ゴールドシップ×ロージズインメイ」はユーバーレーベン(オークス)が出ているだけでなく、出走10頭中6頭が勝ち上がり、連対率22.2%と優秀な成績を挙げています。本馬は2代母の父がRoberto系なので、ユーバーレーベンと配合構成が似ています。現時点では華奢ながら、柔らかな歩様は魅力的で、成長すれば期待できそうです。(栗山)

■土曜中京5R1勝クラス ストームゾーン(一口&POG・望田)
■土曜中山10R鹿島特別 パウオレ(一口・栗山)

今週も多忙につき報告のみで…今夜はパカラ総会に顔出してきます(・∀・)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第23回チャンピオンズC回顧~ドゥラメンテ配合、砂でも頂点に

2022-12-06 16:44:35 | 血統予想

中京11RチャンピオンズC
◎13.シャマル
○12.テーオーケインズ
▲7.オーヴェルニュ
△10.クラウンプライド
×1.グロリアムンディ
×3.ハピ
×4.スマッシングハーツ
×11.バーデンヴァイラー
どうも、ウマい馬券で毎週予想させてもらってる血統屋の望田です。チャンピオンズCは王者テーオーケインズが今年一番といえるデキで出てくるし、昨年以上の圧勝を演じても不思議ないとみなさんも思っとるやろ。
まあしかし、シニスターミニスターのチャンピオンで、絶好調やから中京1800で◎や!っていう理由ぐらいでは血統予想としてはオモロないからね。もちろん予想は当てんとアカンのやけど、血統屋はこんなことをあれこれ考えて、こんな馬券を買っとるんやっちゅうところで面白がって読んでもらわんとね。お金いただいて予想してる以上はね。
シャマルはパールコード~アートハウス親子が出るマジックコードの牝系で、そこに菊花賞馬ダンスインザダークが配されて、マイル~2000の大レースを勝ちまくったアグネスデジタルが配されて、ゴールドアリュールの代表産駒でダートの大レースを勝ちまくったスマートファルコンが配合されて生まれた馬や。
アグネスデジタルの牝駒は短距離馬が多かったから、オカンのネイティヴコードも全3勝がダ1200やけど、シャマルは血統も馬体もスプリンターには見えへんよね。そやのにデビューからずっと1200ばかり走って、とうとう重賞まで勝ってオープン馬になってしもた。
それから1400の重賞を連勝して、前走はじめてマイルの南部杯使ったら、直線でカフェファラオには突き放されたけど、ゴール前はジワジワ詰めてコンマ1秒差の3着や。あれをみるとね、やっぱりシャマルはスプリンターではないと思うんよね。
アグネスデジタルがダートと短距離で出世して、それが古馬になったら芝も2000も走るようになって、マイルCSを勝って南部杯を勝ってついには秋天と香港Cまで勝ってね。競馬歴30年以上のオッチャンは、シャマルを見るとあの蹄跡とどうしても重ねてしまうんよ。スマートファルコンの古馬になってからの連戦連勝も見てきたし、大器と言われつづけたダンスインザダークがついに菊花賞でG1馬になったのも見てきたしね。
ずっとコンビを組んできた川須が乗らんのは残念やけど、1200でのし上がってきた晩成中距離血統のシャマルが、初の1800で、川田を背に、どんな走りを見せてくれるのかホンマに楽しみや。
最近競馬始めたような若い人も、今レース走ってる馬が、父や母になって、祖父母になって、血統表の3代目ぐらいまでは見たことある馬や~みたいになってきたら、血統で予想するのがもっと楽しくなると思うよ。長文失礼。オッチャンの血統予想はそんな感じですわ。

----------

「血統屋のオッチャン」バージョンで予想を書いた理由は書いてるうちにそうなってしまったとしか言いようがないんですが、またいつの日かやるかもしれないです(・∀・)

シャマルはパドックでは見た目に好調で、レースでも頑張ったし川田も思ったように乗ってくれたし、その上での完敗なので改めて言うことは特にないですが、1800は問題なかったし、来年はスマートファルコンやアグネスデジタルのようにもう一皮むけることを期待したいですね

クロアチア戦の前にキャロ会報の原稿は書き上げたんですが、まだ配合診断の繁殖(急ぎ組)が10頭以上残ってるのでこれを金曜までに片づけて、週末はNETKEIBAの血統解説と土日の予想やって、それでまた今週も終わってしまいそうですが、そんなわけで今回もライト回顧で

まずはいつものごとくNETKEIBAの全頭血統解説より1~3着を

ジュンライトボルト
グルーヴィットの3/4弟でフェイズベロシティの全弟。牝祖エアグルーヴは名牝名繁殖で子孫に活躍馬多数。「キングカメハメハ系種牡馬×エアグルーヴ系繁殖」の組み合わせはドゥラメンテなど大成功している。この牝系でもソニックグルーヴの分枝はフレンチデピュティをくぐるので砂巧者も出ており、本馬もダートに転じるとリステッド→重賞を連勝。中京1800も合っているが、スペシャルウィークの肌だから馬群に入って砂をかぶりたくはないだろう。(距離◎スピード○底力○コース◎)



クラウンプライド
エミーズパラダイス、ホウオウエミーズ、オリジナルスマイルの甥で、母母エミーズスマイルはアネモネS勝ち。近親にNAR最優秀2歳ディラクエがいる。父リーチザクラウンはキョウヘイやサヤカチャンなどの父。サンデーサイレンス3×4とMr.Prospector4×4だが、全体にHyperion血脈も強く、UAEダービーやJBCクラシックのように揉まれず先行すると頑張りをみせる。逃げ切り態勢をねじ伏せられたテーオーケインズには一目置かざるをえないが…。(距離◎スピード○底力◎コース○)



ハピ
ダノンアイリスの甥で、母母カリフォルニアネクターはサンタイネスS(米G2・ダ7F)勝ち。父キズナはダービー馬でソングライン、アカイイト、ディープボンド、バスラットレオンなどの父。伸びのある体型のキズナ産駒で、Storm Cat3×4らしい軽い脚捌きも、スタミナの血も強い牝系で道中の追走はややズブい。シリウスSもJDDも後方から上がり1位の脚でよく追い込んではいるが、展開の助けは欲しいところ。上がりのかかる前崩れ希望。(距離○スピード○底力○コース◎)



ダート重賞の予想をしてていつも思うのは、馬って基本的に砂を被るのは嫌で、揉まれず先行とか外3で走れれば能力100%発揮という馬がほとんどで、そのポジションをとって運べるかどうかで毎回着順が入れ替わる、みたいなことを年がら年中やってるような気がします

そういう観点でいくと、前走外を回して差し切ったスペシャルウィーク肌のサンライズホープとジュンライトボルトは、逃げ馬不在でスローで馬群が密集しそうなだけに、しかも今は先行型ではないだけに、馬群のなかで直線まで動きがとれないだろうとみていたので両方完消しでした

あと勝ち時計が、21年が49.3-12.1-48.3で1.49.7、22年が49.8-12.6-49.5で1.51.9。同日同コースの1勝Cの時計が21年1.52.8で22年1.54.0。今年は中だるみスローで上がり2Fのケイバになったので補正は必要としても、昨年より時計一つ以上はかかる馬場だったのもポイントだったかと

「テーオーケインズはパドックを見ても、やっぱり高速馬場ベターなタイプやと思うので、昨年より時計がかかっているのがカギですかね」とつぶやいておきましたが、出来そのものは昨年よりよく見えたほどで、直線でビュンと反応して抜け出しかかったものの、そこから苦しくなってモタれ気味になってしまったのは馬場が主因ですかね

ジュンライトボルトはずっと馬群のなかで、直線に入ったときも決して手応えがいいとは言えなかったんですが、前のケインズがビュンと加速したのと隣のノットゥルノが下がったタイミングが同時で、そのときにポッカリ外前が開けて、そこからは1頭だけグイグイ伸びて上がり11.9-12.3を一気に差し切り

スぺ肌だから、Aureole魂だから馬群を割るのは躊躇するけれど、我慢して下がらず追走できればどこかで進路が開けることもある。サンライズホープは大外を豪快に捲り上げて最後止まってしまいましたが、いつか開くに賭けた石川裕紀は嬉しいG1初勝利となりました

キングカメハメハ父系×エアグルーヴ牝系はHornbeam≒パロクサイドのニアリークロス継続になり、これまで数々のヒットを飛ばしてきた黄金配合、というのは昔からの当ブログ読者には耳タコでしょうが



Hyperion
Hornbeam
│┌Nasrullah
└△ ┌Vatout
 │┌○
 ││└Plucky Liege
 └△
 ┌Nasrullah
┌○
│└△┌Vatout
│ └△┌○
│  ││└Plucky Liege
│  └△
パロクサイド
└△┌Hyperion
 └△

このソニックグルーヴの枝はフレンチデピュティとノーザンテーストのパワーの要素が強く他の枝とは趣を異にしていて、フレンチデピュティの立ち繋ぎが語られるときにはいつもソニックグルーヴの地面に突き刺さってるような立ち姿が取り上げられるぐらいで、そういうフレンチデピュティ的脚元を伝えるので、ジュンライトボルトがダートで覚醒したのはそのあたりだろうと

フレンチデピュティとノーザンテーストが出会うと互いの北米パワー血脈が脈絡してダートに振れやすいことは、たとえばオルフェーヴル×フレンチデピュティでマルシュロレーヌ、ヘリオス、アルドーレが出ていることで実感できますが、マルシュロレーヌの弟バーデンヴァイラーは父がドゥラメンテなので、血脈構成はジュンライトボルトとかなり重なるんですよね

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜のボツ予想~要点を押さえた相似配合

2022-12-04 10:23:45 | 血統予想

さざんかは◎ダンシングニードルと○イコサンの人気2頭が強そうで、△ミルトクレイモーを入れて3連単4点でいきたいですかね
イコサンは福島2歳で「1200なら◎」と狙ったんですが馬場の荒れたインに突っ込んで3着まで…



ダンシングニードルはアドマイヤムーン(Persian Maid6×7)→ファインニードル(Sharpen Up5×4)ときたところへGone Westを合わせてMixed Marriageの継続クロスになっていて、ファインニードル産駒としては要点を押さえた父母相似配合といえるかと

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではチャンピオンズCとラピスラズリSとこうやまき賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (60)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜のボツ予想~は休みです

2022-12-03 10:43:51 | 血統予想

本日も多忙すぎるためボツ予想はお休みですm(_ _)m
血統で予想することや競馬を考えることの楽しさをもっと伝えたいと常に思ってはいるんですが、ギャラをいただいているお仕事を優先せざるをえません
いずれにしても一年のスパンでみると、忙しいほうが通常営業ではないかと思える昨今…

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではチャレンジCとステイヤーズSと葉牡丹賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp

コメント (49)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする