先日の台風の後、久しぶりに南アを訪れた。
フライフィッシングを始めて間もない友人に、何とか初イワナを釣って貰おうと
通い慣れたいつもの渓に向かった。
早朝バスを待っていると、見覚えのある老人がケットラでやってきた。
話をすると、先日の台風のあと大規模の土石流が発生して川の状況はひどいらしい。
でもとりあえずこの目で確かめてみないことには始まらないのでバスにのり目的地へ。
この川を知っている人にはわかると思うが、右側は堰堤を作るために設置されていたプラント。
この前にあった広い駐車スペースも見事に無くなるどころか、
プラントごと流されてしまっている。
現場の人もこの状況を目にして間もないようで、呆然という感じだった。
勿論こちらも呆然とした。
これほどの変化はかつて見たことがない。
削り取られた山肌、埋もれているミキサー車、ブル、レッカー車などなど。
特にレッカー車はまだ新車で2500万円がといっていた。
このほか1300万円の発電器など被害額はかなりのようだった。
そんな現場の人たちには申し訳ない気持ちはいっぱいなのだが、
釣り人の自分たちは川と魚がやはり気になる。
大岩と緑に囲まれたお気に入りのポイントは写真のように
ゴロタと化した河原と落差のない流れになってしまった。
ここもよくご存知のパイプ堰堤だが、本来の役目をしっかり果たし
流木をがっちりと堰き止めている。
しかしおかげで水量が治まらなければ上流に抜けることもできない。
堰堤の先も同じように河原が続いている。
いったい何処からこうなっているのだろうか。
上流部の支流も壊滅的だという情報があった。
上を覗くのがちょっと怖いくらいだ。
それでもイワナたちはしっかり生き残っていてくれた。
同行の友人には初の釣果をプレゼントしてくれ、
私にも良型を含めこの状況の中では十分な結果をくれた。
自然の猛威に驚くと共に、自然のたくましさも感じさせてくれた1日だった。
一刻も早い渓の回復を祈っている。
週末訪れるであろう多くの釣り人のみなさん、
驚くでしょうが、これが自然なんですね。
甘んじて受け入れるしか私たちにはできません。
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山裾の赤く露出した山肌、一変したロケーション。
自然は容赦ありませんからね。
そんな環境下に暮らす生き物達も、自然の一部と言って良いのでは。
こんな酷い状況の中でも当たり前に生き残り、渓流の主としてなおも生き続ける。
凄い! 素晴らしい!!
海辺で言ったら大津波が来て、全てをかっさらっていったといった感じでしょうか。
通常の増水時には岩影に身を潜めじっとこらえているのでしょうが、今回は身を潜めていた岩ごと流れていったわけですから、それでもしっかり残っていてくれるという生命力に拍手を送りたい気分です
あのプラントの高さまで増水するなんて、現場を熟知している業者のみなさんにも想定できない事だったんですね。
一見して、壊滅的とも思える状況ですが、太古の昔からこのような災害は繰り返してきたのだと思います。その都度、魚たちは強く生き抜いてきたのではないでしょうか。今回、カズさんのロッドを絞ったイワナには、景観を一変させるエネルギーに対抗できるほどの強さがあったのですね。感動的です。
台風の時の雨量は合計で500ミリだったんですよね。
やっぱり・・・
予想はしていましたが、
これほどとは思いもしませんでした。
今シーズンは行くか?どうかは分かりませんが、
想い出のポイントがなくなるのは
やっぱり寂しいですね。
凄いことにはなっていましたが、自然はすぐにリハビリに入りますね。来シーズンの開幕にはまたそれなりの顔になっていてくれると思います(^^)
でも気を取り直し、新たな思い出のポイントを作りますよ(^^)
無謀にも出撃していました。
北に位置する川では、入渓の基地となる駐車場が
丸ごと流されてました。
なので心配ではありましたが、バスの運行再開は意外と早かったので、それ程でもないのかと思ってましたが、やはりそんな状況だったんですね。
Blogを見てビックリ!
入りたかった場所がそんなに荒れてしまうなんて・・・。それでもイワナ君達は生き長らえてくれていたんですね。感動です!
太古から繰り返される自然災害は、時に驚きと感動を与えてくれます。
来年はきっとこの場所にも入りたいです。
それにしても上流はどうなっているのでしょう?とても気になります。また、状況が分かりましたら教えてくださいね。
おすすめしていた下流部はこんな状態になってしまいました。でも前回入ったあたりから上はこれほどではないようですから、大丈夫でしょう。でもテントはった辺り周辺はすごいことになっているようです