日にち薬

瀬戸内寂聴さんの言葉をタイトルにいただきました。
以前は「デルタ」をメインテーマに。今後は・・?

努力家の中学生バドミントンプレーヤー

2006-08-17 00:50:58 | バド
 小学校の夏休みがもうすぐ終わる。
 今日の練習で子ども達に「宿題終わった?」と聞いた。
 
 まだ自由研究が残っているという子が数名。後の子はすべて終わったということらしい。

 夏休み終了間際なのに、よく練習来るなあと心の中で思っていた。

 別の指導者から言われた言葉を思い出した。


 「大会後とかに配っている試合や練習の評価をみんな楽しみにしているらしいよ」

 そうなんだ、とうれしくなった。

 試合後は必ず全員の試合結果とその試合内容を紙に記して配っている。

 数年前はせっかくの大会なのに、子どもの試合を見に来ない親が多かった。
 興味がないのか、忙しいのか、どちらにせよ興味を持ってもらおうと思い、保護者のために始めた作業だが、現在は子どもが成績表のような感覚で読んでいるのだろう。

 ついでに、年2回、上半期下半期で日々の練習状況や指導者から見たその子どもの印象などを書いている。
 これも親への報告のようなつもりで作った資料だが、一人一人に声をかけるつもりで、必ずひとつは褒める内容を記載した。


 昨年までに比べると、先週配ったものは実はかなり手抜きではあった。
 でも、子どもは楽しみにしているという。


 数年前、自分のバドミントンに対する情熱とまわりの団員の思いが違いすぎて、悩んだ末にやめた子がいた。情熱を持っている子がやめたことに私はショックを受けたが、その後その親と話す機会があった。

 その子の運動会を見たあと、「練習と同じようにがんばっていたね」と声をかけてくれたことが支えになったという。


 その子がバドの部活のない中学校にもかかわらず、時々バドミントンをしにやってきていた。そして、本気でバドミントンを始めると報告しに来てくれた。うれしかった。


 練習場所は渡り鳥のようになるようだが、出来る限りやるという。
 なんという努力家だろう。

 こんな子を少年団で続けさせられなかったことがくやしいし、こうやって自分の力でまた始めるというのがすごいと思う。
 そんな子の一瞬でも支えになれたというのなら、子供達に対する言葉というのは、本当に大事だなと実感する。


 結果を出せるかどうかはわからない。結果を求めるなら心を許せる仲間が絶対に必要。
 しかし、こういう子を見るとスポーツは結果だけじゃないと本当に思う。
 そして、きっとライバル的な仲間が見つかっていくんだろう。真剣にやっているからこそ。

 技術の指導だけなら、本などでも十分参考になる。
 ひたむきな気持ちをどう引きだしてあげられるか、そういうところに指導者の力量が問われている。

 甲子園の監督はどうなんだろう、と思った次第。
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