今年最初のビタペクト2配布活動となりました。
1月24日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第113回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
今回はビタペクトTを5個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2(ビタペクトT)は合計1764個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1520部となりました。
今回で通算123回目のビタペクト2(ビタペクトT)の配布となりました。1520家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215
(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13
(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b
(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html
(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html
(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所のサイトはこちらです。)
http://www.belrad.nsys.by
(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a
今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族に話を伺いました。
(家族A)
ボブルイスク市(チェルノブイリ原発から約200キロ)から来た家族です。お母さんが4人の自分の子どもを連れてきていました。
この家族は2007年8月にSOS子ども村に1回目の保養滞在したことがあります。そのときの様子はこちらの過去ログ
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第63回」(家族B)をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/decacd245c32e5211e978d379c6f08f6
2007年8月と今回の2011年1月の体内放射能測定の結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト2(ビタペクトT)を渡しました。
母親(事故発生時12歳)11ベクレル → 9ベクレル
長男(16歳)22ベクレル ○ →20ベクレル ○
次男(15歳)33ベクレル ○ → 0ベクレル
三男(11歳)18ベクレル ○ → 0ベクレル
四男(10歳)30ベクレル ○ → 0ベクレル
この家族には今回ビタペクトTを1個渡しました。
前回に比べて全員が放射能値が下がり、うれしいかぎりです。
お母さんも測定結果にとても喜んでいました。
3年半前と比べて子どもたちの体調などに特に変化はないそうです。15歳の次男は癲癇(てんかん)による痙攣の発作が起こるため、投薬により発作を抑えている状態がずっと続いています。
お母さんは4年前に糖尿病を発病しましたが、昨年大きい胆石が見つかり、胆嚢炎を起こして、入院しました。近いうちに胆嚢そのものを手術して摘出する予定になっています。
ビタペクトTを飲めば胆嚢に何かしらいい効果があるのではないか、自分のお金を出してでも買って飲みたい、と話していましたが、逆に飲まないほうがいいと答えました。
私は医者ではないのではっきりとは分からないのですが、ビタペクトTを飲んだ後に、胆嚢が収縮することがあり、それで痛みを感じる場合があります。特に小さい子どもが痛みを感じやすいため、それで3歳以下の子どもは飲まないことになっているのです。
このお母さんの場合、胆石を持っているので、もしビタペクトTのせいで胆嚢が収縮した場合、かえって痛みを感じるようになるのではないか、と思ったからです。お母さんは少しがっかりしていましたが、やめておいたほうがいいでしょう。
病気になったらわらにもすがりたくなる気持ちは分かるのですが・・・。
(家族B)
お母さんと9人の子どもの家族。同じくボブルイスク市から保養に来ていました。この家族には4個のビタペクトTを渡しました。
母親(事故発生時16歳)0ベクレル
男子(11歳)0ベクレル
男子(11歳)36ベクレル ○
女子(8歳)30ベクレル ○
男子(8歳)35ベクレル ○
女子(6歳)25ベクレル ○
男子(5歳)0ベクレル
男子(4歳)0ベクレル
男子(3歳)0ベクレル
この家族には11人子どもがいるのですが、年長の2人を除いた9人をお母さんが連れてきていました。そのうち最年少の生後10ヶ月の女の子は測定していないので、上記のリストに入っていません。
このうち11歳の男の子2人、8歳の男の子と女の子は双子です。
同じ物を食べているはずですが、測定値に大きな開きがありました。
5歳の男の子は生まれたとき、6本指だったそうです。チェルノブイリ原発事故発生直後には多く見られた奇形(この言い方、あまり好きじゃないんですが・・・)の一つです。
事故が起きてから25年近く経過しているので、この子が6本指で生まれてきたのは、の放射能が直接の原因ではない、という意見もあると思います。しかし、では何が原因で起こるのか? ときかれるとまた答えに困る問題です。
ともかく、この男の子は手術をして、6本目の指を切除したため、今は普通の5本指になっています。
しかし、甲状腺が機能障害を起こしており、全く甲状腺としての働きをしていないため、ホルモン剤を毎日飲んでいます。おそらく一生飲まないといけないでしょう。
また生まれる前に、直腸がうまく貫通せず、生まれたとき直腸が形成されていませんでした。要するに排便ができない状態です。人間は胎児のときにおしりの外側と内側から穴が空いてきて、それがつながって貫通したときに、直腸になります。この子の場合はそれがうまくいかないまま、生まれてきた、ということです。
そこで、生後すぐにミンスクの小児外科センターで直腸を貫通させる手術を受けたそうです。(この小児外科センターにはチロ基金から腹腔内視鏡手術器具を寄贈しています。この男の子の手術にも寄贈した器具を使ったかもしれませんね。)
その結果、ちゃんと排便ができるようになりました。
しかし聴力が弱く、右耳に補聴器をつけています。身体障害児の認定を受けていますが、お母さんはとても心配していました。
11歳の男の子は喘息を持っており、さらに食物アレルギーであるそうですが、原因になっている食べ物が何なのかまだ分からない、ということでした。
赤ちゃんのときに粉ミルクを飲んだときからアレルギーが始まり、気管支炎を起こし、さらにその後喘息が始まったそうです。
ビタペクトTは体内の放射能だけではなく、重金属も体外に排出するので、もし重金属が原因のアレルギーである場合、アレルギーが治ることがあります。(花粉症などには効きません。)
今回この男の子にはビタペクトTを渡したので、飲んでみてアレルギーが治るかどうか試してみてはどうですか? と話しておきました。私自身はあまり期待はできないと思ったのですが、お母さんは喜んでいました。
他の子どもたちは比較的健康だということでした。
今回もいつものように子ども達に折り紙、折り紙の作り方などをプレゼントしました。
そして北海道にお住まいのSさんから羅臼昆布のプレゼントもありました。おやつ昆布です。みんな興味津々でした。生後10ヶ月の女の子は歯が生えてきたので、昆布をおしゃぶりの代わりにかませるといいですよ、と話したら、
「日本人の知恵ですね。」
お母さんたちは目を丸くしていました。おやつ昆布を食べてみて、子どもたちは
「魚の味がする!」「日本の海の味かな?」
と大騒ぎしていました。
最後になりましたが、ビタペクトTの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や昆布など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。
1月24日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第113回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
今回はビタペクトTを5個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2(ビタペクトT)は合計1764個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1520部となりました。
今回で通算123回目のビタペクト2(ビタペクトT)の配布となりました。1520家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215
(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13
(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b
(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html
(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html
(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所のサイトはこちらです。)
http://www.belrad.nsys.by
(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a
今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族に話を伺いました。
(家族A)
ボブルイスク市(チェルノブイリ原発から約200キロ)から来た家族です。お母さんが4人の自分の子どもを連れてきていました。
この家族は2007年8月にSOS子ども村に1回目の保養滞在したことがあります。そのときの様子はこちらの過去ログ
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第63回」(家族B)をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/decacd245c32e5211e978d379c6f08f6
2007年8月と今回の2011年1月の体内放射能測定の結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト2(ビタペクトT)を渡しました。
母親(事故発生時12歳)11ベクレル → 9ベクレル
長男(16歳)22ベクレル ○ →20ベクレル ○
次男(15歳)33ベクレル ○ → 0ベクレル
三男(11歳)18ベクレル ○ → 0ベクレル
四男(10歳)30ベクレル ○ → 0ベクレル
この家族には今回ビタペクトTを1個渡しました。
前回に比べて全員が放射能値が下がり、うれしいかぎりです。
お母さんも測定結果にとても喜んでいました。
3年半前と比べて子どもたちの体調などに特に変化はないそうです。15歳の次男は癲癇(てんかん)による痙攣の発作が起こるため、投薬により発作を抑えている状態がずっと続いています。
お母さんは4年前に糖尿病を発病しましたが、昨年大きい胆石が見つかり、胆嚢炎を起こして、入院しました。近いうちに胆嚢そのものを手術して摘出する予定になっています。
ビタペクトTを飲めば胆嚢に何かしらいい効果があるのではないか、自分のお金を出してでも買って飲みたい、と話していましたが、逆に飲まないほうがいいと答えました。
私は医者ではないのではっきりとは分からないのですが、ビタペクトTを飲んだ後に、胆嚢が収縮することがあり、それで痛みを感じる場合があります。特に小さい子どもが痛みを感じやすいため、それで3歳以下の子どもは飲まないことになっているのです。
このお母さんの場合、胆石を持っているので、もしビタペクトTのせいで胆嚢が収縮した場合、かえって痛みを感じるようになるのではないか、と思ったからです。お母さんは少しがっかりしていましたが、やめておいたほうがいいでしょう。
病気になったらわらにもすがりたくなる気持ちは分かるのですが・・・。
(家族B)
お母さんと9人の子どもの家族。同じくボブルイスク市から保養に来ていました。この家族には4個のビタペクトTを渡しました。
母親(事故発生時16歳)0ベクレル
男子(11歳)0ベクレル
男子(11歳)36ベクレル ○
女子(8歳)30ベクレル ○
男子(8歳)35ベクレル ○
女子(6歳)25ベクレル ○
男子(5歳)0ベクレル
男子(4歳)0ベクレル
男子(3歳)0ベクレル
この家族には11人子どもがいるのですが、年長の2人を除いた9人をお母さんが連れてきていました。そのうち最年少の生後10ヶ月の女の子は測定していないので、上記のリストに入っていません。
このうち11歳の男の子2人、8歳の男の子と女の子は双子です。
同じ物を食べているはずですが、測定値に大きな開きがありました。
5歳の男の子は生まれたとき、6本指だったそうです。チェルノブイリ原発事故発生直後には多く見られた奇形(この言い方、あまり好きじゃないんですが・・・)の一つです。
事故が起きてから25年近く経過しているので、この子が6本指で生まれてきたのは、の放射能が直接の原因ではない、という意見もあると思います。しかし、では何が原因で起こるのか? ときかれるとまた答えに困る問題です。
ともかく、この男の子は手術をして、6本目の指を切除したため、今は普通の5本指になっています。
しかし、甲状腺が機能障害を起こしており、全く甲状腺としての働きをしていないため、ホルモン剤を毎日飲んでいます。おそらく一生飲まないといけないでしょう。
また生まれる前に、直腸がうまく貫通せず、生まれたとき直腸が形成されていませんでした。要するに排便ができない状態です。人間は胎児のときにおしりの外側と内側から穴が空いてきて、それがつながって貫通したときに、直腸になります。この子の場合はそれがうまくいかないまま、生まれてきた、ということです。
そこで、生後すぐにミンスクの小児外科センターで直腸を貫通させる手術を受けたそうです。(この小児外科センターにはチロ基金から腹腔内視鏡手術器具を寄贈しています。この男の子の手術にも寄贈した器具を使ったかもしれませんね。)
その結果、ちゃんと排便ができるようになりました。
しかし聴力が弱く、右耳に補聴器をつけています。身体障害児の認定を受けていますが、お母さんはとても心配していました。
11歳の男の子は喘息を持っており、さらに食物アレルギーであるそうですが、原因になっている食べ物が何なのかまだ分からない、ということでした。
赤ちゃんのときに粉ミルクを飲んだときからアレルギーが始まり、気管支炎を起こし、さらにその後喘息が始まったそうです。
ビタペクトTは体内の放射能だけではなく、重金属も体外に排出するので、もし重金属が原因のアレルギーである場合、アレルギーが治ることがあります。(花粉症などには効きません。)
今回この男の子にはビタペクトTを渡したので、飲んでみてアレルギーが治るかどうか試してみてはどうですか? と話しておきました。私自身はあまり期待はできないと思ったのですが、お母さんは喜んでいました。
他の子どもたちは比較的健康だということでした。
今回もいつものように子ども達に折り紙、折り紙の作り方などをプレゼントしました。
そして北海道にお住まいのSさんから羅臼昆布のプレゼントもありました。おやつ昆布です。みんな興味津々でした。生後10ヶ月の女の子は歯が生えてきたので、昆布をおしゃぶりの代わりにかませるといいですよ、と話したら、
「日本人の知恵ですね。」
お母さんたちは目を丸くしていました。おやつ昆布を食べてみて、子どもたちは
「魚の味がする!」「日本の海の味かな?」
と大騒ぎしていました。
最後になりましたが、ビタペクトTの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や昆布など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。