ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第7回 その2

2011-11-29 | チロ基金
 こちらの画像は今回寄贈した血糖値検査試験紙です。
 黄色の箱の中に100本の試験紙が入っています。それが茶色の箱に20箱ずつ入っています。この茶色の箱を5箱手渡しました。合計1万本です。
 会長さんのお話によると、現在会員数は30名。1人300本は試験紙を受け取れることになります。
 しかし普通1日に5回血糖値を測ることになっていますので、一人当たり約60日分になる計算になります。
 少なくとも2ヶ月は糖尿病児童の家庭でこの試験紙を購入しなくてもいい、ということになります。

 現在ベラルーシは経済危機の真っ只中にあり、大変混乱しています。平均的一般家庭でも、収入や貯金がが目減りしていて苦労しています。
 そんななか、糖尿病児童を抱える家庭の経済的負担、精神的負担は非常に大きいものがあります。
 会長さんは本当に喜んでいて、
「特に今の時期にこのような支援を受けることができ、大変助かります。日本人の皆さんに直接御礼が言いたいぐらいです。」
と話していました。
 BIONIMEベラルーシ社からも電話がかかってきたそうで
「モズィリの子どもたちはチロ基金と出会えてよかったですね。運命ですね。」
と会長さんに話をされたそうです。

 ここ2年間この協会に支援活動ができませんでしたが、今回のこの時期に多くの試験紙を子どもたちに渡せたことは、やはりそういう運命だったのだな、と私自身も思っています。
 実際の購入は少々気苦労もあったのですが、(少しでもレートのよいところで両替しようと探し回ったり、わずかばかり予算が足りず、BIONIMEベラルーシ社と相談しあって、何度も個数や割引価格を計算したり・・・。)そのような苦労も今は消えました。
 
 多くの方々のおかげで、多くの支援をベラルーシの糖尿病児童に手渡すことができました。
 本当にありがとうございました。協力者の皆様、関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
 

チロ基金の活動「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第7回 その1

2011-11-29 | チロ基金
 チロ基金は2005年からゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会へ支援活動を続けています。その第7回目の支援活動を2011年11月28日に実施いたしました。

 モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動第1回についてはチロ基金の活動「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」をご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/mozyl/index.html


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第2回については2005年11月過去ログをご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/2005/011.html


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第3回については2006年6月過去ログをご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/2006/006.html


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第4回については2006年11月過去ログをご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/2006/011.html


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第5回についてはこのブログ内過去ログをご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/f415615145caf7b7d8c0690c79bf3248


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第6回についてはこのブログ内過去ログをご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/376de4f9bd9e54a5a9784e40834bbcfe



 残念なことに2009年と2010年はこの支援活動ができませんでした。
 しかし、今年は多くの方からの寄付金が集まり、血糖値測定に使用する簡易検査試験紙を1万枚寄贈することができました。 チロ基金から購入し、ちょうどSOS子ども村に保養滞在していたモズィリ市糖尿病児童協会会長さんに手渡しました。
 会長さんは大変感謝しておりました。保養滞在はあと3週間ほど続きますが、今週中にモズィリから患者児童の保護者がSOS子ども村まで取りに来るそうです。
 少しでも早く受け取りたいようです。(手元の簡易検査試験紙がなくなりかかっているのだと思います。)

 合計1977$分の寄付金を今回の支援のために使いました。ご協力くださった皆様方、関係者の方々に厚く御礼申し上げます。
 今回は京都府のT様、埼玉県のT様、三重県のW様、大阪市のN様より寄付をいただきました。
 そして、日本ユーラシア協会大阪府連バザール売り上げの一部も購入に充てました。
また、今年9月に世界文化社より発行された「自分と子どもを放射能から守るには」を翻訳していただいた著作権料の一部もチロ基金に寄付しましたので、今回の支援物資購入の一部に充てました。
 「自分と子どもを放射能から守るには」について詳しくはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/52b72e750cbddc8b1110e0870b9c53d8


 支払った金額はベラルーシルーブルで1740万ルーブルだったのですが、現在はベラルーシルーブルが暴落して、物価がすごいことになっています。
 (両替をして、支払いをした結果、4800ルーブル(44円)が残ったのですが、これは搬送代(ガソリン代)の一部に充てました。)

 一度に1740万ルーブルというお金を払ったのですが、こんな買い物はしたことが今までないので、目が回りそうでした。
 しかし、今回の簡易検査試験紙を販売してくれたBIONIME社のベラルーシ支社ですが、ずいぶん割引の料金で販売してくださったのです。
 おかげで3回分ぐらいの支援活動がまとめてできた感じがしています。
 
 BIONIMEベラルーシ社のHPはこちらです。
 このHPでは購入したときに撮影した私の画像も公開されています。

http://www.bionime.ch/index.php?lang=by

 この画像に写っている右側の棚の一番上、左端に黄色い箱が写っていますが、これが今回購入した血糖値測定のための簡易検査試験紙です。
 
 画像は支援物資を渡した直後のモズィリ市糖尿病児童協会会長のオクサナさんです。

 

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第126回」

2011-11-29 |   ビタペクト配布活動
 11月28日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第126回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクトTを3個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2とビタペクトTは合計1876個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1650部となりました。
  
 今回で通算136回目のビタペクトT(ビタペクト2)と「チェルノブイリ:放射能と栄養」の配布となりました。
 延べ人数ですが、1876人の子どもにビタペクトT(ビタペクト2)を、1650家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


今回も2家族がSOS子ども村に保養滞在していましたが、そのうちの1家族はゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会の会長さんが引率してきた子どもたちで、もう1家族はゴメリ市から来た家庭タイプ孤児院の家族でした。
 このゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)の家族(母親1人と4人の養子)は体内放射能値が少なく、ビタペクトTを渡していません。
 母親(チェルノブイリ原発事故当時14歳)が4ベクレル、7歳の女の子が14ベクレルで、あとの子どもは0ベクレル(不検出)でした。
 しかし10歳の女子は第1度(軽度)の甲状腺肥大で、ヨウ素剤を飲んでいます。4歳の女子は生まれつき心臓に異常があり、また腕の関節も異常があって、腕を曲げる(手のひらを上にする)ことができません。
 7歳の女子も第1度の甲状腺肥大が見られます。5歳の女の子1人だけが健康、ということでした。
 お母さん自身は高血圧が悩みだそうです。

 モズィリ市糖尿病児童協会の会長さんは自分の子ども3人のほか、5人の子どもを引率していました。(モズィリ市はチェルノブイリ原発事故から約90キロです。)
 初めてSOS子ども村に滞在した子どもや複数回の滞在になる子どももいました。
 過去の保養滞在についてはこちらの過去ログをご覧ください。またモズィリ市糖尿病児童協会について詳しくはこの記事の次に投稿した記事をご覧ください。

 2005年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第34回」

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2005/no34.html


 2006年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第41回」

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2006/no46.html


 2007年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第64回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/94523300e63c7fed625923c400212e2b


 2009年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第94回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/f32f99a8ce11959f989f288e46884e41


 2010年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第106回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/b3a4233d283718f1244bcf1b4c77a043


 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトT(以前はビタペクト2)を渡しました。
 
会長(事故発生時16歳)15ベクレル(2007年)→ 8ベクレル(2009年)○ → 8ベクレル(2010年)→ 8ベクレル
長女 (9歳)22ベクレル(今回が初測定)○
三男 (3歳)27ベクレル(2009年)→ 18ベクレル(2010年)○ → 0ベクレル
姪 (14歳)20ベクレル(2007年)→ 0ベクレル
男子(14歳)21ベクレル(今回が初測定)○
男子(13歳)21ベクレル(2007年) ○ → 33ベクレル ○(2009年) → 10ベクレル → 0ベクレル
男子(10歳)22ベクレル(今回が初測定)○
女子 (9歳)11ベクレル(2010年) → 0ベクレル
男子 (7歳) 0ベクレル(今回が初測定)

 13歳の男子と7歳の男子は兄弟です。
 子どもたちの健康状態について尋ねました。今回滞在している子どもの中に糖尿病児童は1人しかいませんが、その兄弟が選ばれて滞在していました。
 どうしてかというと、糖尿病の子どもがいる家庭では、血糖値検査試験紙の購入などでもともと家計の負担が大きいところへ、今年ベラルーシで深刻な経済危機が起こり、要するに生活が苦しくなった家庭が増えました。
 もし子どもの1人でもSOS子ども村へ保養滞在すれば、その分の食費などが浮き、浮いたお金で糖尿病の子どものための血糖値検査試験紙の購入をすることになったのです。

 画像は記念撮影したようすですが、この中に1人糖尿病児童がいます。しかし測定の日にこの子は休めない学校の授業があって測定には行っていません。
 また測定はしたけれど、私がSOS子ども村へ行ったときに昼寝中だった子どももいて、画像に写っていない子供が3人います。

 会長さんの長女は心臓の弁に異常があります。三男はアレルギー体質ですが比較的健康。
 姪御さんは慢性胃炎を、心臓の弁の異常、さらに左の甲状腺の中にこぶ状のものができているそうです。しかし根本的治療は受けておらず、ときどき短期の入院をして検査をしてすぐ退院・・・。
「全くよくなっていない。医者は何もしようとしていない。」
とお母さん(会長さん)は話していました。

 14歳の男子も胃炎と心臓病があり、病気の子どもが療養しながら学べる特殊学校に通学しているそうです。
 10歳の男子は脳の中に嚢胞(液体が入った袋状の組織)があるそうです。
 13歳の男子は生まれつき口蓋が欠如しています。また腸の一部がふくらみ、袋状になったものがくっついていたため、手術して切除したそうです。虫垂も2回目の手術で切除したそうです。
 その弟の7歳の男子はアレルギー体質で、風邪薬へのアレルギーがあるそうです。

 いつものように子どもたちに折り紙や、折鶴、消しゴム(果物の形をしていてしかも本物そっくり)などをプレゼントしました。富士山の絵葉書の裏に子どもたちの名前を筆ペンで書いてあげたらとても喜んでいました。
「日本語勉強したい。」
と言い出す子どももいました。(ぜひ挑戦を!)
 そして羅臼昆布のプレゼントです。去年ももらった会長さんは大喜び! 
「いろいろな料理の作り方マスターしましたよ!」
 ゴメリ市から来たお母さんも子どもたちの甲状腺肥大に心を痛めているようすだったので、大きな昆布を見て
「これでヨウ素を摂ることができますね。」
ととても感謝していました。

 最後になりましたが、ビタペクトTの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、文房具など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また寄付や日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。