ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシの保養施設の食事 第3日目 夜食

2013-07-18 | 放射能関連情報
 保養メニュー3日目の夜食です。
 
 りんごとビオヨーグルトです。
 ビオヨーグルトとは、普通のヨーグルトにビフィズス菌など体によい細菌を加えてあるものです。
 画像に写っているのはベラルーシ製ですが、ナシと大麦、ライ麦ぬかも入っています。食物繊維も入っているので、おなかによさそうですね。

 りんごでペクチンも摂れます。画像では丸ごと撮影しましたが、食べるときには皮をむきました。
 ポーランド産のりんごだったので、放射能が表面についているとは思えないのですが、念のためむきました。

 さて、今回の夏休み特別企画はこれで終了したのですが、私なりの感想を書いてみたいと思います。

 1日6回の食事は保養施設で時間も決めてするのなら、いいと思います。
 消化のよい子ども向けのメニューばかりなので、大人は物足りなく思うかもしれませんが、胃腸に負担がかからないところがいいですね。
 回数も多いように思いましたが、1回の食事量を少なくすれば、大丈夫だと思いました。
 食べ盛りのうちの子は「6回もご飯食べられない。」と言っていましたが、この6回の食事の合間に、りんごを食べたり、アイスクリームをなめたりしていたので、どういう食欲かとびっくりしましたが、たぶん10代の子ども、特に男の子だったら、1日6回の食事は全く平気だと思います。
 だらだらとスナック菓子ばかり食べるのはいけませんが、3時間おきの食事は大丈夫だと思いました。

 ただ、私のように個人の家庭や、SOS子ども村のように食事は自炊、というところでは、1日6回お母さんがご飯を作るのは時間的に大変だと思いました。
 外で仕事をしていると無理ですね。保養生活を自宅で実行(おうち保養)とか実行しようと思えばできると思いますが、仕事があったら、難しいです。
 土日だけだったら大丈夫なので、週末おうち保養ならできるかも。
 でも1週間に2日間だけなので、どれぐらい効果があるのか分かりません。

 ちなみに、ここで全てのメニューをご紹介することはできませんでしたが、20日間のメニューのうち、食事の種類別に集計し、代表的メニューをご紹介します。

朝食 飲み物で一番多かったのはミルクココア(20回中7回)でした。
   チーズは8回。お粥は米、そば、オートミールが3回ずつでした。

第2の朝食 オレンジ、りんご、バナナが6回ずつ。

昼食 マッシュポテトが6回。おかずでは「蒸すかゆでて作るお肉料理」が9回で最多。魚料理は4回でした。
   飲み物ではドライフルーツのコンポートが6回。

おやつ 果物のジュースが11回。
    菓子パンが5回でした。

夕食 バターが9回。
   飲み物は砂糖入りの紅茶が19回で、ほとんど毎日です。
   おかずはキャセロールが4回でした。

夜食 ヨーグルト、ケフィアが7回。ビオヨーグルトは4回でした。

 朝食、昼食、夕食には必ず、黒パンと白パンがついていました。 

 
 感じたのは、ベラルーシ人は乳製品が大好きだということ、そしてじゃがいもはもちろんだけど、ビーツを食べることが本当に多い、ということです。

 乳製品は成長期の子どもには欠かせないカルシウムが多く含まれているので、保養メニューには欠かせませんね。
 ビーツも体にいい野菜なので、いいことだと思いました。

 このようにご紹介しましたが、だからと言って、日本人にこのメニューを最適の食事だと言いたいわけではありません。
 日本人はやっぱり和食が一番だと思います。
 でも和食メニューはベラルーシ人には物足りなく感じるでしょう。民族の味というのがそれぞれあるわけですから。

 もしおうちで保養メニューを作りたい、と言う方は、ペクチンとカリウムの摂取を中心にしたオリジナルメニューを考えてみてくださいね。(^^)
   

ベラルーシの保養施設の食事 第3日目 夕食

2013-07-18 | 放射能関連情報
 保養メニュー3日目の夕食です。
 
 スーシキ(ベーグルの1種)
 ヴィネグレットサラダ
 ミルク粥
 黒パン、白パン
 砂糖入りの紅茶 

 スーシキとは、ベーグルの仲間に入るパンです。
 輪のような形をしたパンでこのほかにブーブリク、バランカがあります。大きさによって名称が変わり、一番小さい物がスーシキです。
 スーシキは生地を輪っかにした後、一度ゆでてから、(そのため輪のつなぎ目がない。)焼き上げ、さらに乾燥させた保存食です。
 あまり味はしませんが、これに芥子粒をふりかけたものや、塩味をつけてビールのつまみにしたタイプのものもあります。
 乾燥させてあるので、少々固く、手で握って割って食べます。ベラルーシ人は紅茶にひたして柔らかくふやかしながら食べています。
 
 ヴィネグレットのサラダとは・・・日本ではヴィネグレットというと、フランスのソースの名前ですが、(フランスでもこれはソースの名前。)ベラルーシでは、サラダの名前なのです。
 それはゆでたビーツにゆでたじゃがいも、にんじん、キュウリのピクルス、玉ねぎ(材料は全て角切り)を混ぜ、ヒマワリ油と酢を入れてかき混ぜたサラダのことを指します。
 (フランスで作られているヴィネグレットソースがかかっているわけではないです。)
 これは瓶詰めのマリネになったビーツが残っていたので、それを利用し手作りしました。

 ミルク粥は、ミルクで炊いたお米のお粥で、砂糖とバターが入っています。
 黒いものが点々と混ざっていますが、これは亜麻の種です。ふつうミルク粥に亜麻の種は入れませんが、私が好きなので少し混ぜてみました。
 ベラルーシは亜麻の産地。リネン製品がたくさん売られています。亜麻油も売られていますが、種はスーパーや薬局で買うことができます。体にいいので、サラダやご飯によく混ぜています。

 うちの子は「普通に炊いた白いご飯が食べたい。」と純日本人のようなことを言っていましたが、ベラルーシで食べられているものを紹介する企画なので、お米に牛乳も砂糖もバターも入れましたよ。
 これも子ども向けメニューですね。

 それにしてもこれも日本のお父さんに出したら、怒られそうな夕ご飯ですね。
 個人的な感想としては、炭水化物が多すぎるような気がしました。
  

ベラルーシの保養施設の食事 第3日目 おやつ

2013-07-18 | 放射能関連情報
 保養メニュー3日目のおやつです。

 パンと果物のジュース、とありました。

 パンには名称がわざわざ指定してあって「スィドーブナヤ」パン、というものを食べましょう、と具体的でした。
 ちなみにこのパンの名前の意味は分かりやすく言えば「腹持ちのいい」パン、という意味です。カロリー高そう・・・
 お店に買いに行きましたが、このパンは売られていませんでした。

 仕方ないので、何が売られているのか見ていたら、「芥子粒パン」というのがあったので、それを買いたいと思いました。 ちなみにベラルーシの芥子粒パン、というのは日本のアンパンのようにパンの表面に芥子粒がぱらぱらとのっているのではありません。
 大量の芥子粒に大量の砂糖と少量の水を加え、加熱しながら練り続けると、ペースト状になります。これをパン生地に練りこんで焼くと芥子粒パンになります。
 ベラルーシのスーパーでは芥子粒が袋に入れられ、たくさん売られています。ポーランドへ行ったときは練ってある状態の缶詰(すごく大きい。)が売られていました。

 これが体にいいのではないか、と思って買いたかったのですが、よく見ると売り切れていたので、プレーンなタイプの菓子パンを買いました。残念。

 果物のジュースは果物だったら何でもいいようだったので、ざくろジュースにしてみました。
 アゼルバイジャン産のジュースです。
 ベラルーシではざくろジュースは体にいいと言われているのですが、ざくろが生えないので、全部輸入になってしまいます。そのためジュースの中では一番高いのがざくろジュースです。
 でもときどき安売りしていることがあるので、(安売りしていてもやっぱり他のジュースより高い。)そのとき買ってきます。   

ベラルーシの保養施設の食事 第3日目 昼食

2013-07-18 | 放射能関連情報
 保養メニュー3日目の昼食です。

 にんじんとりんごのサラダ
 そばの実ミルクスープ
 バターつきドラニキ
 黒パン、白パン
 ドライフルーツのコンポート

 にんじんとりんごのサラダですが、キャベツも加えてみました。
 そばの実ミルクスープは日本ではあまりなじみがないですよね。学校給食にはしょっちゅう出るそうです。
 
 ドラニキはベラルーシ料理の中で最も有名な料理の名前です。ベラルーシを別名「ドラニキ・ランド」と言うベラルーシ人がいるぐらいです。
 これはじゃがいもパンケーキという名前に翻訳されます。
 普通はサワークリームをつけて食べますが、なぜか今回の保養メニューではバターをつけて食べることになっていました。
 バターをのせてみましたが、ドラニキの熱で溶けて落ちかかっていますね。
 絶対ベラルーシ人は一度に2枚だけのドラニキでは我慢できず、一度にもっとたくさん食べていると思います。

 ドライフルーツのコンポート・・・とはベラルーシでは飲み物です。
 日本ではコンポートとは果物をシロップやワインで煮込んだ食べるデザート、と言うことになっていますが、これをベラルーシ人に話すとびっくりします。
 飲み物としてのコンポートとは、果物を鍋に入れ、たくさんの水を注いで少し煮立たせた後、その煮汁部分を冷まして飲むものです。熱いままの状態のコンポートを飲む場合もあります。
 これも学校の給食でしょっちゅう出ます。

 使う果物はりんごやみかん、なし、レーズン、ベリー類などが多いです。生の果物を使うこともあるし、乾燥させたものを使うことも多いです。
 今回のメニューではドライフルーツ、とあったので、レーズンと乾燥アプリコットを使いました。刻んで煮て、砂糖は入れず、ドライフルーツの甘みだけにしました。
 コンポートをコップに注ぐとき、煮た後の果物がいっしょに入っていることがあります。
 画像用にわざとレーズンとアプリコットを入れて、写るように撮影してみました。

 コンポートで煮出した果物は味が水のほうに移っていくので、食べると味は薄くなっています。しかし、スプーンで取って、コップの底の果物も食べました。
 これでカリウムがたくさん摂れたかな? 
 

ベラルーシの保養施設の食事 第3日目 2回目朝食

2013-07-18 | 放射能関連情報
 保養メニュー3日目の第2回目朝食です。
 またオレンジです。ほんと、写真撮影するほどのこともないですね。
 第2回目朝食に連続でオレンジが出ていますが、ベラルーシ人がオレンジばかり食べているのではないです。

 この2回目の朝食はりんご、オレンジ、バナナのどれかになっていることがほとんどです。
 たまにジュースだけ、と言う日もあります。それと果物とヨーグルトをプラスする場合(保養メニュー1日目の2回目の朝食参考。)また、ゼフィールとジュース、という日もありました。
 1日の食事との関係で、何を食べるかは変わるので、2回目朝食には絶対にこれを食べています、というものはないです。

ベラルーシの保養施設の食事 第3日目 朝食

2013-07-18 | 放射能関連情報
 保養メニュー3日目の朝食です。

 オートミールのお粥
 ハンバーグ
 バナナ
 バター
 黒パン、白パン
 砂糖入りの紅茶

 また朝からハンバーグです。ベラルーシではハンバーグは朝食メニューみたいですね。
 2日間連続ハンバーグを朝ごはんで食べていますが、ベラルーシ人はみんな毎朝ハンバーグを食べている、とは思わないでくださいね。

 オートミールのお粥もよく食べられています。上にのっているのはバターです。
 これはS夫が身体障害者協会からクリスマスプレゼント(支援物資)をもらった中にイギリス製のオートミールがあったので、それと子ども牛乳で作りました。これも5分でお粥ができる便利な商品でした。

 バナナは黒ずんできましたね。(^^;)
 でもこれでカリウムが摂れますね。

 バターはパンに塗って食べます。
 それにしても、ベラルーシ人はお粥には全てバターを入れて食べるので、バターの消費量が多いですよ。

 紅茶は私は好きではないので、砂糖は入れていません。