ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

新美南吉生誕100年記念朗読会 6

2013-07-30 |   新美南吉
 アンケートに答えてくれた子ども達には全員に折り紙用の紙(日本製)セットをプレゼントしました。
 でもただ紙をあげるだけではつまらないので、きつねの作り方の説明もいっしょに渡しました。
 朗読会の後さっそく作ってくれた子がいましたので、記念撮影です。このきつねの名前はもちろん、ごんです。
 他の子どもたちも家に帰ってからきっと、折り紙でごんを作ってくれていると思います。

 盛況のうちにベラルーシでも新美南吉生誕記念イベントがお開きとなりました。(^^)
 しかし、9月30日世界翻訳の日にも「新美南吉作品ロシア語・ベラルーシ語翻訳記念イベント」を行います。
 新美南吉展は8月2日で一度終了しますが、9月3日からリニューアルして再開します。
 まだまだベラルーシでがんばりますよ。

 今日はベラルーシの人達を相手に
「生きていたら今日100歳になっていたんです。」
と説明しまくっていたので、何だか本当にまだ新美南吉が生きているような錯覚を起こした日でした。

新美南吉生誕100年記念朗読会 5

2013-07-30 |   新美南吉
 朗読の後は、感想を募集しました。
 アンケート用紙を用意して、表に氏名と年齢、気に入った作品の題名に丸をつけてもらいました。
 さらに裏面に感想を書いてもらいましたが、文章で書けない、という小さい子どもには、「気に入った登場人物」や「気に入ったシーン」を絵で書いてください、と頼みました。
 集まった感想の一部を画像でご紹介します。

 絵で見るとだいたい分かりますねえ。
 ちなみに一番上の列の左から2番目は「去年の木」で、その右側は(よく分かりませんが)ごんぎつねだそうです。
 上から3列目の一番右の絵は「倒れているごん」です。
 ぱっと見てすぐに分かるごんや、見ていたかのように上手に書いた「あめ玉」の4人もいますね。

 会場には色鉛筆をたくさん用意していたのですが、なぜか色を使って絵を描く子どもが少なかったのが、少々残念です。

 しかし、ベラルーシの子ども達の感想がもらえてとてもうれしいです。
 ロシア語の部分は日本語に翻訳して後ほど紹介したいと思っています。

 とりいそぎ、気に入った作品の集計の結果なのですが、発表します! (複数回答可)

第1位「ごんぎつね」14人
第2位「あめ玉」8人
第2位「去年の木」8人
第4位「でんでん虫のかなしみ」6人
第5位「狐」5人

 ・・・となりました。ベラルーシ人の間でも「ごんぎつね」が人気ですねえ。
 すごいね、ごん! と思いました。
 
 気に入った理由については文章に書いている場合は翻訳して、新美南吉記念館にお伝えする予定です。
 
 

 

新美南吉生誕100年記念朗読会 4

2013-07-30 |   新美南吉
 口を開けて見入っていますね。
 確かに南吉童話はゲラゲラ笑える話ではないので、(^^;) しかも、日本の話ということで、異文化に対する衝撃が大きかったかもしれません。
 でも小さい子どもも真剣に見ている子が多かったです。

新美南吉生誕100年記念朗読会 3

2013-07-30 |   新美南吉
 朗読会で朗読した作品はこのとおりです。

「でんでん虫のかなしみ」(ロシア語)
「あめ玉」(ロシア語)
「去年の木」(ベラルーシ語)
「ごんぎつね」(ロシア語)
「狐」(ロシア語)

 朗読したのは翻訳も担当したうちの娘です。
 私がしてもよかったんですが、うちの子から「発音がなまってる。」とダメ出しされ、翻訳者ご本人に朗読してもらうことになりました。
 私は画像にあるように、司会進行しながら、パソコン操作をしていました。
 
 朗読会なのですが、ただ読むだけだと特に日本独自の風物を説明するのが難しいので、画像や映像、効果音つきで朗読しました。
 特に「六地蔵」とか「お歯黒」なんてベラルーシの人は全く意味が分かりませんので、画像などを活用しました。

 木魚の音などは半田市教育委員会が制作した「ごんぎつねものしり図鑑」が大変役立ちました!
 このデジタル教材は本当にすばらしいので、ぜひ皆さんもご覧ください。「ごんぎつね」への理解がとても深まりますよ。
 
 このほか、「でんでんむしのかなしみ」の朗読の後に美智子皇后陛下が1998年インドで開催された国際児童図書評議会第26回世界大会で行った講演の中で、「でんでんむしのかなしみ」について述べられている部分のロシア語訳(この講演を翻訳したのは日本文化情報センターではありません。)を、声がきれいな図書館員さんに朗読してもらいました。
 

 

新美南吉生誕100年記念朗読会 2

2013-07-30 |   新美南吉
 日本文化情報センターすぐ隣のミンスク市立第5児童図書館閲覧室に移動して、朗読会を行いました。
 最初に簡単ですが、私のほうから新美南吉の生涯について紹介しました。

 とは言うものの、細かく語るわけにもいかないので、子ども向けの紹介にしました。
 お父さんが畳屋さんで、お母さん(継母)は下駄屋さんでした、と話したときは、畳ではないけれど、イグサで作った敷物と下駄を見せて、実際に手に取ってみてもらいました。(子ども達はイグサの臭いもかいでいました。) 

 この画像は私、イベントの最中はちょっと忙しくて、自分で自分を撮影できないのですが、参加者の1人の方が写真を撮ってくれたものです。

新美南吉生誕100年記念朗読会 1

2013-07-30 |   新美南吉
 2013年7月30日生誕100年を迎えた新美南吉。この日を記念して日本文化情報センターはロシア語とベラルーシ語に訳した作品を朗読しました。
 ミンスク市内にあるそばかす幼稚園の子ども達、そしてSOS子ども村で保養滞在中の子ども達(ゴメリ州モズィリ市から来ました。)、図書館関係者、マスコミ関係者の皆さんが朗読会に来てくれました。
  今日の朗読会は新美南吉生誕100年記念事業実行委員会から正式に後援事業として認められたものなので、それにもかかわらずバカンスシーズンで人が来なかったらどうしよう、と心配していたのです。
 でも実際には約30人の児童を含む約50名が参加しました。こんなにたくさん人が来ると思っていなかったので、驚くやら嬉しいやらです。

 さて、まずは日本文化情報センター内で現在開催されている新美南吉展を見てもらいました。
 みんな細かいところまで真剣に読んでいたので、うれしかったです。
 センターはそんなに広くないので、子ども達でかなりぎゅう詰めになり、写真を撮影するのも難しかったくらいでした。