ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第224回」

2018-04-28 |   ビタペクト配布活動
 4月28日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第224回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はセルロースを9個と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを3部渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2614個、セルロースの合計は121個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2184部となりました。
 今回で通算240回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2614人の子どもにビタペクトを、約113人の子どもにセルロースを、2184家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回もビタペクトではなくセルロースを渡しました。ビタペクトの在庫がなくなり、現在搬入待ちです。


 今回はゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から3家族が保養に来ていました。

(家族A)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。この家族には1個のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時 6歳)22ベクレル
長男(15歳)18ベクレル 
長女(13歳)30ベクレル ○
次女(10歳)17ベクレル ○

 次女は甲状腺に異状が見つかり、投薬治療中。
 お母さん自身も卵巣摘出など複数の手術を受けており、今も体調不良が続いているそうです。

(家族B)

 お母さんが5人の子どもを引率していました。この家族には4個のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時5歳)17ベクレル
長女(17歳) 22ベクレル ○
長男(11歳) 24ベクレル ○
次女 (8歳) 15ベクレル 
次男 (2歳) 33ベクレル ○
甥  (7歳) 26ベクレル ○
 
 長女は何ヶ月も微熱が続くので病院に行ったところ、自律神経失調症と判断され、今は投薬治療をうけているそうです。
 長男は甲状腺に嚢胞ができています。長女にもあったそうですが、自然と消えたと話していました。
 次男は心臓や血圧に問題があり、膝の関節の手術を受けたこともあります。

 家族Aと家族Bのお母さんは2人とも、チェルノブイリ原発事故が起きた後、すぐにロシアのサナトリウムに保養へ行かされたそうです。
 3ヶ月ほど滞在したそうですが、被曝の検査をしたかどうか覚えてないと話していました。


(家族C)

 お母さんが4人の子どもを引率していました。この家族には4個のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。

母親(31歳) 22ベクレル
長男 (9歳) 29ベクレル ○
長女(11歳) 35ベクレル ○
次男 (8歳) 28ベクレル ○
三男 (4歳) 42ベクレル ○

 この家族には生後4ヶ月の次女がいますが、WBCの測定は受けていません。(お座りができませんから無理ですね。)
 長女には甲状腺に嚢胞ができています。
 お母さんは7歳のときに白血病にかかりましたが、化学療法で治し、環境のいい田舎暮らしをしたりして、治ったそうです。今は5人の子どもの母になっているのですから、すごいですね。

 この三家族はゴメリで以前にもWBCの測定を受けたことがあるそうですが(一人のお母さんは五ヶ月前に受けたそうです。)全員「異常なし」だったため、今回ベルラド研究所のWBCでそ測定して出てきた結果にびっくりしていました。

 画像は記念撮影したものです。子どもたちには折り紙や折り鶴、5円玉のお守り、子どもたちの名前を書いた色紙などをプレゼントしました。
 
 今回のセルロースの購入費には、CD「月と日」の売り上げを使いました。
 最後になりましたが、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 べラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。